『よくわかる横歩取り』

book_YokuwakaruYokofudori.jpg 去年の12月から読み進めていた『よくわかる横歩取り』をようやく読み終わりました!ちょっと将棋に夢中になりすぎていたので、勉強時間を元の1日1時間に減らした事や、途中『羽生の頭脳 横歩取り』い寄り道した事なんかもあって、1冊読むのに2カ月もかかってしまった。。しかし、この本は素晴らしい!タイトルからは「よくわかる」なんて初心者向けのような印象を受けますが、いやいやどうして、これはかなり詳しく書かれた素晴らしい定跡本と思います!!

 僕は、去年の12月から初めて横歩の勉強をしたのですが、勉強していくと、横歩取りというのは、まずは以下のような戦型の選択肢があるみたいです。

・△23歩型
・相横歩取り
・△45角戦法
・△33桂戦法
・△33角戦法

 で、この5つの戦型はいずれも後手に選択権があるので、実は先手はすべて勉強しないといけません。いま、プロの将棋を見ていると、横歩と言えばほとんど△33角戦法である気がします。その影響か、ネット将棋を指していても△33角戦法が主流になっている気がします。で、横歩の勉強を始めた人だけが、後手番で△45角戦法を使って見たがる人が若干いる感じ。で、この本は、△33角戦法の本だと思っていいかと思います。あ、そうそう、いちおう僕みたいな初心者のために、こうした全体の見取り図はちゃんと述べてあって、分かり易いです。しかし、相横歩や△33桂戦法の説明はゼロ、△45角戦法も先手よしの結論となった本筋だけが少しだけ書いてあるだけ、みたいな感じ。△33角戦法以外の定跡は昔に指されたもので、それを知るためには別の本を勉強する必要があります。中では、『羽生の頭脳5 横歩取り』がメチャメチャ詳しいのでおススメ。羽生本は、5つ全ての戦型が書いてあります。ただし、△33角戦法だけは、そこから定跡が進化しまくってしまったので、今では『羽生の頭脳』の知識だけではもう対処しきれない、という感じじゃないかと。

 で、△33角戦法というのは、そこから先手後手の玉型や、後手の飛車の位置によって、色々と分岐していきます。整理すると…
・△84飛中住まい
・△84飛中原囲い
・△85飛中原囲いに対する先手の戦法 例えば…
  ・中住まい▲38金48銀型
  ・中住まい▲35歩型
  ・青野流
  ・角交換▲77桂型
  ・新山崎流
・△52玉型

 で、本書はこのすべてに触れています。が、一番力を入れて書いてあるのは△85飛中原囲いに関する戦法についてです。なるほど、横歩全体のガイド本でありながら、角交換▲77桂型や新山崎流を詳細に述べた本というのが、この本の主旨なのでしょうね。そうそう、△85飛中原囲いに対する先手の戦法は、中住まい▲37銀型とか、他にも色々と書いてあります。あと、最近の主流である△52玉型に関しては、本当に簡単にしか述べていません。この本が書かれたのが2011年なので、まだ△52玉の研究が進んでいなかったのでしょうね。

 さて、この本ですが、横歩の勉強には絶対かと思いました!!というのは、横歩の定跡を1冊にまとめるのは不可能なんだろうな…と思うからです。最初に述べた、昔に数多く指されていた△33角戦法以外の定跡は、『羽生の頭脳5 横歩取り』とかの定跡本で勉強して、後手中原囲い破りはこの本がメインテキスト、そして△52玉型は最近の新刊を読むとか、プロの棋戦から学ぶ、というのが良い気がします。そうそう、新しい本でいえば『横歩取りマップ』は、中原囲いの説明はざっくりとカットで、△52玉型と青野流の説明がメインのようです。という事は…おお、この本に書いてない事が書いてあって、この本に書いてある事が書いてないという事か。明らかに、この本を読んでいる事が前提になっている気がします。。しかし横歩の最新定跡に関しては、僕は横歩マップでは無くって『長岡研究ノート 相居飛車編』と、プロ棋戦の観戦で補完しようと思っています。なんか、長岡研究ノートは、一手損角換わりの最新形も載っているし、すごく詳しそうだし、良さそうなんですよ。。ただ、いきなりそれを読むのはやっぱり無理で、『羽生の頭脳』を読むにしても、最新形の研究本に手を出すにしても、まずはこの本を読むのが横歩の勉強の最善手なんじゃないかと。大おススメです!





関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

新刊棋書
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
ブログランキング
ブログのランキングサイトに参加してみました。 よかったら、クリックしてくださいね!
QRコード
QR
これまでの訪問者数
アド