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第39期棋王戦 第一局 渡辺明 vs 三浦弘行 (横歩取り△52玉84飛型)

 棋王戦は、挑戦者決定トーナメントがとにかく面白かった!!三浦さんは、佐藤康光さん、郷田さん、そして永瀬さんを倒しての挑戦権獲得。ラッキーと言えば、とにかく永瀬さんが羽生さんを何度も倒してくれたので、苦手の羽生さんと当たらずに済んだ事。しかし、僕的には三浦さんの衝撃と言えば、NHK杯で阿久津さんを瞬殺した将棋。横歩で、序盤からいきなり飛車を切り、そこから電光石火の寄せ。あれ以来、三浦さんの横歩が化け物に見えて仕方がありません。。三浦さん、横歩がメチャメチャ得意なんですよね。一方の渡辺さん、ただいま王将戦で羽生さんと戦っている最中だというのに、棋王戦まで始まってしまいました。これは大変だぞ。救いは、どちらも居飛車党なので、研究が分散しなくて済むという事ぐらいでしょうか。そして棋王戦の初戦は…おおお!!三浦さん後手番の横歩です!!渡辺さんが今のプロ将棋のビッグ3なのは間違いありませんが、横歩スペシャリストに対して横歩で勝てるのか?これは面白うそうだぞ。。

20140202_24手 で、将棋は渡辺棋王の先手で、横歩△52玉84飛型になりました。おお、勉強が間に合っていない最新形の将棋だ!!でも、ここ1年ぐらいのタイトル戦で見る横歩取りってほとんどこれなので、少しずつだけど分かってきた気がします。盤面図は24手目、後手が1筋の端歩を突いたところ。最近よく見る後手の攻め筋のひとつは、1筋の歩を突き越して、△23銀とあがって、△34飛と飛車をぶつけて、あとは1筋の歩交換、飛車交換、△18歩で香を吊りあげ、11に打ち込み!!みたいな感じ。で、先手の狙い筋が良く分かっていないもので、ちょっとそこに興味があります。で、渡辺さんは…

▲38銀

 いやあ、▲38銀って、28歩の打ち込みが怖くって、ビビりな僕には指しにくいです。。でも、指し手が速かったみたいなので、研究バッチリ型の渡辺さんには何か勝算あるんでしょうね。これは受けじゃなくって、攻めに使う構想だよな…。▲38銀の構想って、△中原囲い85飛なんかでも結構出てくるからいくらでもありそうに見えるんですが、この形では前例が2局しかないそうで。う~ん、横歩って色んな要素の組み合わせみたいな戦型だから、ありそうでないという組み合わせが結構あるのかもしれません。で、まだ30手も進んでない段階で、早くも構想勝負の将棋になりました。横歩はここが面白い。。

△23銀▲36歩△51金▲37銀△62銀▲46銀

 後手はやっぱり△23銀からいつでも飛車をぶつけられる形を作り、△52玉型の中原囲いに構えました。先手は▲58玉で中央を受けているだけで囲いは後回し、銀を46に構える手を優先しました。やっぱり銀を前線に出しましたね。これって、もう△24飛のぶつけは明らかに有力手なんだから、それが飛んでくる前に銀で2~3筋の争点を制圧してしまおう、という感じでしょうか。で、ここから…

20140202_31手△88角成▲同銀
角交換をしておいて…

△33桂▲38金△15歩

 後手の33桂は、▲66角の飛車香取りを防ぎながら、次の△25歩から△24飛のひねり飛車を準備する1粒で2度おいしい手ですね。しかし、次の△15歩が、個人的には分かりにくかったです。ええと…後手は欲張り過ぎでは??△33桂25歩24飛の形で攻めるのか、端攻めと飛車のぶつけで攻めるのかのどちらかだけではダメなのかなあ。両方を狙ったところで、どうせどちらかが成功してしまえばあとは突破じゃなくて崩しの段階に移るんだし、あれもこれもと欲張るより、速度を優先した方がいい気がしてしまう。先手が守るのを放ったらかしにしてまで銀の進出を優先してきているわけだし、速度は重要だと思うんだけどなあ。
 また、1筋の歩交換が起きると常にこれがあるから、やっぱり先手は▲16歩と受けない方が正解なのかもしれないと思いました。よし、これは覚えておこう(^^)。しかしやっぱりこの戦型って、後手の方が速いというか、主導権は後手にある気がするなあ。これはぜひ棋王の先手での指し回しを見てみたいです。NHK杯での船江戦での森内さんの指し回しが一番真似しやすい気がするけど、棋王はどう指すんだろうか。で、先手はここで初めて自陣左辺を守る▲38金を着手。

 以降、後手は9筋の歩まで伸ばして9筋の端攻めまで準備、そして△25歩。う~ん、正直言って狙いが拡散してしまっているというか、構想がぶれているように思える。。一方の先手の棋王の構想は明確で、▲37桂~▲66角(飛車と33の地点の両狙い)~▲25桂(△25歩の拠点潰しと同時に33の地点狙い)~▲35銀(遂に最初の構想であった銀による制圧!!)といった感じで、いちばん最初に構想していた右銀を使っての2~3筋制圧がどんどん実現していきます。で、先手は結局は2~3筋の戦場を互角で引き上げるのと差し替えに、ひねり飛車から後手陣の右辺に龍を作る事でポイントをあげました。う~ん、これは見事だ。。しかし…さすがは三浦さん、タダでは終わらず、先手の右辺に馬を作り、攻め合いの形を作り上げます。でもここ、渡辺さんは角の成り込みを防ごうと思えば防げたように見えました。なんか、角を取りに行くとマズい筋でもあったのかも。(*追記:どうにもここが釈然としなかったので、他の将棋ブログさんとかを色々と見てみました。要するに、後手の角を外す方法はやっぱり全然問題なかったみたいです。棋王は読みぬけたりウッカリしたんじゃなくって、ポイントを稼ぐ手ではなく、ここで一気に決めに行っただけで、それが意外にもつれてしまったというのが実際のところみたいです。)しかしこのあたりはさすがプロという感じで、三浦さんは戦場の駒捌きが本当にうまかった。。これで、竜の攻めと馬の攻めのどちらが勝つかという、攻め合いの将棋になりました。。

 その後は一進一退の攻防戦!!もの凄い寄せ合いとなり、横歩なのに130手を超える大熱戦となりましたが…竜王の玉捌きが凄くて、先手玉は捕まりそうで捕まらない。あと1枚あったらという状況が延々続くのですが、これをスルスルと躱してしまう(^^;)。いやあ、渡辺さんの凄さって、読み抜けみたいなものが絶対にない所にもあるんじゃないかなあ。寄せにしても受けにしても、渡辺さんの終盤の読みの正確さにはいつも驚かされます。。一方の後手玉は…龍を作られた右辺から中原囲いの右辺の急所72狙われて玉を追い出され、寄せられながら攻め駒まで外されてしまい、最後は華麗に寄せ切られてしまいました。大熱戦の末、131手にて先手渡辺棋王の勝ち!!

 さて、2~3筋の攻防にあるていど目途がついた60手半ば以降は、稀に見る大熱戦だったんじゃないかと思います。しかし、序盤の三浦さんの構想はどうだったんでしょうね。作戦負けだったんじゃないかなあ(ボソッ)。しかし、渡辺さんは強い!!三浦さんの得意戦型の横歩を真っ向から受けて潰してしまったんですから。。これって、一手損角換わりのスペシャリストの丸山さんを角換わりで潰してしまった将棋に似ているんじゃなかろうか。精神的な意味で、三浦さんは結構ショックなんじゃないかなあ。

 
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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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