凌ぎ切った直後に自滅をする、というハナシ

 ネット将棋での対局を控えるようにしたら、序盤定跡の勉強が捗るったらありません(^^)。しかし…それと引きかえに、しばらくの間、まったく勝てなくなってしまった時期がありました(;;)。いまは上向きの感じですが、あまりに連敗するものだから、連敗している時期はかなり焦りました。。おかしい、牛の歩みながらも序盤定跡は成長している筈なのに。それを何局か振り返ってみた所…どうも、似たような負け方をしている事に気がつきました。そのうちのひとつで、これはどうしても直さないといけないと思われる傾向を発見。凌いで凌いで凌ぎ切って、とうとう手番が自分に回ってきたところで無理攻めに行って自滅というパターンです。

0123_132手 例えば、少し前に、こんな将棋を指しました。こちらのウッカリを切っ掛けに潜り切れなかった穴熊を崩しに掛かられ、20手、30手、40手…という感じで、長手数に渡って攻められまくり。こうなると受けの読みで手いっぱい、手番が回って来た時の反撃の筋すら考えている暇が無い。。また受けが続くものだから、精神的にもしんどい。それでも凌ぎに徹した努力が報われたか、ついに詰めろが外れ、ようやく自分の手番が回ってきたところで…無理攻めに行って自滅(>_<)。この局面で、僕は寄せられるかどうかも分からないまま、また相手の攻めの速度もろくに計算しないまま、▲61銀と即詰みを狙った勝負手を放ってしまいました。よく考えれば、△92玉と先逃げしておくとかしておけば相手は寄せにくいだろうし、もっと紛れたんじゃないかと思うのです。また、攻めるにしても自玉が何手空きかをちゃんと考えていれば、あんなに焦った攻め手を選ばずに済んだとも思うのです。穴熊崩しに着手されたのが70手目だったので、延々62手を凌いだというのに、「ええい、いっちゃえ!」という勢いだけの指し手ひとつで、すべての努力が水の泡(>_<)。で、勝てなくなってからの将棋には、こういう考えもしないでしのぎ切ったと思ったところで無理攻めの悪手一発!みたいなパターンがやたらと多い事が判明。

 これって、メンタル面の問題であり、また習慣の問題でもあるんじゃないかと。苦しい時間が長く続いたものだから、手番が回ってきたところでまた受けに回るのが精神的に苦痛で、攻めか守りかという思考を停止して、攻めという気分的に楽な道を無条件に選択してる。いや、考えた結果に間違えたならいいと思うんですよ。真の問題は、考えていないという点。しかも、指している時は、考えていなかったという事にすら気づいてなかったんじゃないかと。これは習慣化している僕の行動の構造のようで、そうとう意識的に修正に行かないと治りそうにありません。毎日のように対局をしていた時期は、この悪い癖を少しは直せていた気がします。しかし、少し本将棋から離れただけで、またすぐに昔の悪い病気が再発してしまったんじゃないかと。

 考えてみれば、この習性は将棋に限った話ではない気がします。車でどうしても曲がりきれないクランクに入り込んでしまい、前にも後ろにも行けなくなった事があります。その時、本当なら1時間でも粘ってぶつけないように曲がろうとするとか、助けを呼ぶとか、考えてさえいれば最善手はいくらでも思い浮かびそうなものなんですが、こういう時に僕は思考停止して一気に勝負をつけに行ってしまう。けっきょく、ろくに考えもしないまま無理攻めに出て車をガリガリと削り壊しながらカーブを抜けたんですが(゚∀゚*)…この手の経験がやたらと多い。学生時代は体育会系だったので、じっくり考えるよりも、その瞬間に判断してしまうクセがついているのかも。ゴロを取った後にホームに投げようか1塁に投げようか、なんて考えに耽っていたらダメなわけですよね。でも、将棋なんて反射より思考がいいにきまってる。考えれば考えただけ得なハズです。それで悪くなるんだったら、考えた事が悪いんじゃなくって、自分の思考の性能が悪いんでしょう。考えなかったというのが一番ダメなんじゃないかと。

 少なくとも将棋の上では、辛いと思っても、そこで切れてしまわずにひたすら丁寧に考え、選択する事が大事なんじゃないかと改めて思わされました。僕の場合、特に終盤だと、攻めきらないと詰められてしまうんじゃないかという漠然とした不安があるものだから、思考ではなくて感情で攻めを選択してしまう傾向があるみたいです。特に相手が自分より強い人だと、なおさら不安が強くなってしまって、無理攻めに走る傾向が強まっている気がします。しかし、将棋にそいういったメンタリティや習慣を影響させている時点で、勝てるはずがないですよね。どう考えたって100%ロジックのゲームなのに。
 中盤であれば、悪いと思った所からも粘る手を考えに行けているような気がするんですが、劣勢の終盤がワンパターンで非常に雑であることが分かりました。本当に強い人というのは、攻め手が有効な局面では攻め手を選び、攻め手が有効でない局面では辛くても受けに回るとか紛れの多い局面に誘導するとか、そういう事の出来る人なんだと思います。スポーツでも音楽でも、ジャンル問わず、上手い人って丁寧なんだと思います。勢いなんていうのは、丁寧の上にあるから成り立つものであって、丁寧さがない勢いなんて、ただ雑なだけなんじゃないかと。終盤でアホみたいに勝負手を放つばかりでなく、辛い受けの局面が延々と続く所から無理攻めに行かずに丁寧な指し回しから19手詰の逆襲を読み切ったこの前のNHK杯の西川さんとか、投了級の局面から鉄壁の相手玉に詰めろがかかる所まで持って行った王将戦2局の羽生さんとか、ああいう差し回しをできるようになりたいです。



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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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