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10か月:初段 (級位突破の原動力①:大局観の勉強)

 段位に達した時も、勉強の方針は変わりませんでした。序盤定跡と、中終盤の勉強がメイン。しかし、一時的にイレギュラーで集中トレーニングをした項目があります。それが、大局観の勉強でした。これが、半年近く停滞していた中級からのブレイクスルーの原動力に!形勢判断、構想、戦場の選択、玉の安全度、攻めの速度…中上級から初段へのブレイクスルー最大の原因は、大局観の勉強をした点にあったんじゃないかと。他に、囲い崩しの勉強をした事、そしてこれらを踏まえて丁寧に指すようにしたこと、これらがうまいこと合わさって、良い方向に働いたんじゃないかと。つまり、新たな定跡を覚えた事よりも、自分の将棋の指し方自体を変えた事が大きかったような気がします。

(形勢判断、構想、速度…大局観の勉強)

 中級の時点で、戦型ごとの習熟度にムラがありました。例えば、自分がメインテキストにしていた本を基準にすれば、対四間飛車の穴熊はウロ覚え度30%、矢倉だとウロ覚え度70%、横歩取りに至っては座学を全然できてない、とか。そんなわけで、このムラをなくしていけば、すべての戦型の定跡が身についたところで初段になれるんじゃないかと思っていました。
 ところが、どうもそれだけじゃない気がしてきたのです。「序盤定跡の勉強が全部終わったら初段」という理屈で行けば、勉強した戦型では、初段の人には勝っていないと理屈に合わない。しかし現実は、勉強が進んで自信のあった対四間飛車でも、2~3級あたりの方との対戦になると負けていたのです。それが終盤力の差による負けならまだ納得できるのですが、どうもそうじゃない。それでも明らかに負ける。これでは初段になれる計算にならないのです。
 3級にちょくちょく挑戦できるようになった頃、勝てない原因に見当がつき始めていました。それが、形勢判断とか構想といった、大局観に関する部分です。しかし、僕の勉強プランには、定跡や寄せの勉強ばかりで、大局観の勉強は入っていませんでした。で、大局観の勉強をする事に。テキストは、羽生さんの書いた『上達するヒント』という本でした。

形勢判断:
 間違っていたのは、その時々の指し手それぞれじゃなくて、その指し手を選ばせている形勢判断そのものだったんじゃないかと。ここで、将棋を指しているときに考えていること自体がガラッと変わってしまいました。それまでは、駒得するとか、龍を作るとか、いま駒のぶつかっている戦場での捻じり合いに勝つとか、取られそうな駒をどうやって逃がすかとか、寄せがあるか考えるとか、せいぜいその程度の近視眼的な事しか考えていなかった気がします。非常に行き当たりばったりな将棋なんですよね。
 それが、駒組みをしている段階あたりで、中終盤の具体的な構想を立てるようになりました。最も変化したのが、形勢判断と構想。形勢判断に関しては、僕はしているつもりで、まったくできていませんでした。これは、電王戦を観戦しているときに痛感させられました。僕は後手よしだと思って見ているのに、ソフトは先手優勢と評価してたりする。ソフトの形勢判断が正しいかどうかはさておき、しかしソフトなりの基準で局面を完全に数値化して評価しているという点は見習うべきと思いました。曖昧ということが無いんです。形勢判断を誤ると、自分が悪いのに、まるで自分が良いような勘違いをしてしまったりします。自分で悪い方に進んでいくのですから、これでは勝てるはずがありませんよね。これはきっとプロでもそうなんじゃないかなあ。正しい形勢判断をできているかどうか、ここですでに棋力差が生まれているという気がします。で、何をもって形成を判断するのかというのを、具体的に、そして意識的に行うというのが非常に重要なんじゃないかと。

構想:
 で、形勢判断が出来るようになって、はじめて構想というものが使い物になるんじゃないかと。前提が間違っていれば、結果も間違えますよね。例えば…穴熊崩しの定跡があるとします。で、その通りの形に持ち込むことが出来て、そうなればこの戦場では優位かもしれません。でも、その時に自玉が危険だったら…間違っているのは穴熊崩しの定跡ではなくて、そこで守りではなく攻めに行った構想そのものなんじゃないかと。もし、形勢判断が正しくて、かつ構想が正しかったら…あとは定跡やら終盤力やらの棋力が同じであったら、勝手に優勢になるはずじゃないかと。それでも負けたら、読みの深さとか、寄せの力とか、そういう所の棋力で負けている事になるので、もうこれは諦めるしかない(笑)。。
 自分の棋譜を振り返ってみると、中級の頃も段位の今も、使っている手筋や序盤の定跡は全く同じです。少しだけ端攻めのバリエーションが増えたとか、変化があってもその程度。そういう意味では、中級から初段の過程で、中盤力や、手筋の習熟度や、序盤定跡の知識で大きな進化があったとは思えません。劇的に変化したのは、将棋の考え方そのもの。これによって、構想が大きく変わり、構想が変わったものだから将棋自体が変わったんじゃないかという気がします。

速度計算:
 そうそう、大局的な考えにとって必要不可欠な速度計算に関しては、羽生さんの『上達するヒント』にも書いてありますが、それ以上に谷川会長の書いた『谷川流寄せの法則 基礎編』が分かり易かったです。寄せの速度計算の考え方は、この本と『光速の寄せ5 総集編』から学びました。この2冊は内容がかなりかぶっているので、どちらか1冊でいいので、級位の方は一読をおススメします!ちなみに、谷川さんの本は級位が低い頃に読んでいました。が、いざ実践となると、具体的な速度計算は面倒くさくって無意識のうちに怠ける事も多かった気がします。しかし、段位になると、僕の実力ではスレスレなのか、1手の速さが勝敗に影響する事がとても多くなってしまい、ちゃんと計算するようになりました。…読み抜けだらけで、失敗だらけですが(^^;)。手数計算を根拠に攻め合いを選択すると、読み抜けがあると頓死してしまうんですよね。。数日前、読み抜けによる頓死を2番続けてしてしまった時にはさすがに落ち込みました。。

81Dojo-2013-11-09-09-3-82手 ちょっと、形勢判断と構想と速度計算の例を。2枚換えなんは、これらが分かり易く表象する好例の気がします。2枚換えって、どちらが得かって、将棋ごとに変わりますよね。中級までの頃は、飛車と金桂の交換とかって、なんとなく飛車を渡す側が損の気がして、2枚換えを用いた構想というものを僕は立てる事が出来ませんでした。しかし、実は飛車を渡した方が得という事もかなり多い気がします。この前の竜王戦も似たような将棋だった気がします。あれは、まさにプロというものすごい将棋でした。
 図は、つい先日、ネット将棋で実際に指した将棋の中終盤です。将棋自体は後手の方がずっと優勢で抑え込みに成功、先手は両取りで銀を素抜いて5分以上に戻し、そしで問題のこの場面になった感じ。先手が角を2枚持って優位に見えますが、これは後手の方から角を切って2枚換えに持ち込んだから。そこは、形勢判断と構想力の問題ですよね。そして辿り着いた盤面図では、最低でも角と銀金の2枚換え、場合によっては飛車角と銀金金の2対3の交換になります。交換になった後も何枚まで替えるかを選べ、正解を導き出すには手数計算と形勢判断などが必要。こういうのって、定跡や手筋や詰将棋の勉強だけではどうしようもなくて、読みと大局観の簡単な例だと思うのです。この場合、後手は飛車角という大駒を一気に手に入れる事が出来ますが、その順を選んでしまうと、実はほぼ即詰み。こういう、パッと見で分からなくなると「ええいっ!いっちゃえ!」と感覚でやっていたのが中級の頃で、大局観を勉強して以降は、難しくても更に考えるようにして、形勢判断や構想をちゃんと考えるようにして、速度計算もしてから行えるようになったような気がします。で、まずいようならその順を避けて、別の構想を考えるという。…な~んてエラそうな事をいっているのですが、とにかく読み抜けが多くてアホな負け方も多いのですが、読み抜けが減っていけばもう少し勝てるようになる気がするので、基本的な勉強だけでも初段どころか2~3段ぐらいまで行けるものなのでは?という気もしています。

 ただし…大局観というのは、定跡や手筋というものを知っていない事には話にならないので、ここに手を出すのは、基本的な勉強が終わってからの方が、効率は良い気がします。



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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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