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第26期竜王戦 第1局 渡辺明竜王 vs 森内俊之名人 (急戦矢倉5筋交換型)

 ついに来ました竜王戦!!最近調子を落としている感じの渡辺竜王ですが、こと竜王戦に関しては9期連続防衛と怪物レベルの成績、また2009年の竜王戦での対森内戦は4勝0敗というストレート勝ちと、データ的には好材料だらけ。最近の不調も、研究手を全部竜王戦に残しているんじゃないかと思えなくもありません。
 一方の森内名人も、ここ10年での名人戦は羽生さんとふたりだけで回しているという無類の強さ。竜王なんか比べ物にならないぐらいに、大事な一番以外では研究手を出さない人だと私は思っています(^^)。というわけで、この竜王戦は、今までネコをかぶっていたもの同士が、いきなり本領を発揮し合う将棋になる気がします。。また、1日制で無類の強さを発揮し続けている羽生三冠とは対照的に、2日制最強棋士を決めるという意味合いもありそうな今回の竜王戦でもあります!!個人的には、NHK杯で初戦敗退した時のふてくされた態度が可愛かったので、竜王を応援してます。。

 そうそう、最初は「将棋初段になる!」ために見始めたプロの対局なのですが、最近は観戦自体が面白くなってしまって、見て勉強するという作業を忘れつつありました。羽生さんの指し手を見て「うおお~~!!」とか絶叫しているばかりで(^^;ゞ。ブログも、後から読み直して復習になる様にと書き始めたはずだったので、今回からタイトルに戦型を記す事にしようと思います。すぐ忘れるかもしれないけど。。

◆◆◆◆◆◆

 1日目の最初の進行が速い速い!なんと午前中だけで43手目まで行ってしまいました。。で、将棋は森内さん先手の相矢倉。先手の森内さん相手に、矢倉を選択しちゃうのか、信じられない。森内さんの先手番矢倉って、勝率8割とかじゃなかったでしたっけ?…竜王、これは何か準備があるな。

2013101801.gif 竜王は5筋交換型の急戦矢倉を選択!この形は「阿久津流急戦」とも呼ばれているみたいです。これ、『現代矢倉の思想』で、先手が5手目に▲77銀とした時に出てくる形だ。似た将棋を何度か見た気がするけど、「矢倉急戦はまだ早い」と思ってスルーしてきた気がする(゚∀゚*)。これ、5手目▲66歩でも成立するのか。後手番の矢倉で、得意戦法をひとつ作りたいと思っていたので、この形は今日中に覚えてしまおう!というわけで、初手からの順をメモ。。

▲76歩△84歩▲68銀△34歩▲66歩△62銀▲56歩△54歩▲48銀△42銀▲58金右△32金▲78金△41玉▲69玉△74歩

 16手目△74歩が急戦への分岐点ですね。だんだん思い出してきたぞ。。藤井9段、「この急戦を避けるんだったら藤井矢倉にしないと」と解説していますが、この時点で先手は▲78金とあがっているのでもう間に合わない。じゃ、どういう順で組めば藤井矢倉に出来たんだろうか。…でもそうなると、矢倉本組の手順自体が変わっちゃいそうなので、普通の矢倉ですら指しこなせない段階で深追いはやめておこう。。

▲67金右△53銀右▲26歩△85歩▲77銀△55歩▲同歩△同角

 以降の△53銀右~△85歩▲77銀△55歩▲同歩△同角は一直線なんですね。5筋交換の前に△85歩として▲77銀を催促、先手の角道を止めるのが大事との事。なるほど。それで基本図になると。よし、覚えたぞ…3日で忘れる気がするので、近いうちにネット将棋で指してみよう。

 ここからも問題です。この後、後手はどうやって攻めて、先手はどうやって受ければいいのか分かっていません(´・ω・`)。これも丸覚えしよう。

2013101802.gifさっきの基本図に続いて…
▲79角△73角▲46角△64銀▲68角△55銀

 ▲68角と角を引くところでは▲75歩もあるとの事。しかし、自玉の陣形を乱したくない級位者に、これは指せない手だなあ。じゃ、自分が後手でこうされたら?…いや、これも今は手が回らないので、調べるのはやめておこう。
 その後の△55銀では、△52飛と矢倉中飛車に出る手や△31玉と囲いを急ぐ手などもあるとの事。弱い僕は囲い優先の△31玉の一択ですが、竜王は△55銀!こういう強い手を指せるところが、プロはすごい。。

▲57銀△52飛▲56歩△44銀▲79玉△31玉

 これでふたつ目の盤面図に辿り着く、と。よし、この順も覚えた!!…で、うちにある急戦矢倉の定跡書『変わりゆく現代将棋』をちょっと見たら、この戦型が出てました。…べ、勉強が間に合いません。急戦矢倉の勉強と角換わりの勉強、どちらを優先すべきだろうか。それどころか石田流対策もまだ終わってないし。。

 しかし、ここまで来てみると、先手の方が陣形が整っているのでは?仮に矢倉に組むとして、後手は銀をあげて玉が入城するだけで2手。それでも右金が離れてます。これは、囲う事よりも先制する事を優先した作戦なんですね。急戦だから当たり前か。で、後手がどうやって攻撃するのかに興味があったのですが、仕掛けたのは先手の森内さんの方でした。飛車を4筋に振り、銀の頭に歩を突きだしました。なるほど~。狙いの筋は普通の矢倉に似ていますね。その後も森内さんは6筋の歩を角頭に伸ばし、2枚の銀を伸ばし…という具合に、将棋を作っていくのは森内さん。竜王は名人の手に乗って指していく感じに見えました。気づいてみると森内さんは厚みを作った(悪く言えば、低くない構えという感じ?)陣形になり、竜王は片矢倉にまとまった感じ。

2013101803.gif 図は、本局2度目の攻防戦の幕開けといった局面の77手目です。森内さん、戦わずしていい陣形を作ったという感じでしょうか、後手の金が詰めろになってます。ここで竜王が指した手は…

△73桂

え、なにこれ?…金を見捨てたという事は、ここから攻めが繋がるのか?竜王は繋がりそうもない細い攻め筋を繋げてくるので、これは注目でした。これを繋げるんだとしたら凄いぞ…

▲45歩

森内さん、桂を受けずに踏み込みました!これは勝負を左右する局面になりそうです。でも、これがある事は竜王は当然分かっているわけですから、あの桂跳ねはそれを上回る順があるという事か?

△85桂▲83歩△同飛▲74銀歩成△97桂成▲同玉△84飛▲63銀成△86角▲同角△95歩

この辺りの双方の指し手はもの凄い勉強になります。1手1手の意味が深い。。それにしても、△97桂成り?これも訳が分からん。。ただじゃん。これで先手は桂得、陣形もそんなに悪いとは思えません。更に後手が踏み込んだ角銀交換で、先手は更に駒得。ここで竜王は△95歩と端を突きました。う~んなるほど、▲95同歩も▲95同角もまずいですね…。いやあ、さすがはプロです。よくこんな順を思いつくなあ。…しかし、相手は鉄板流、とにかく間違えない森内名人です。

▲73角△83飛▲44歩

なるほど、飛車を狙って追い返すわけですね。しかしその後の▲44歩って…さっきの端攻めの筋、まだ残ってるんですけど、放置してそんな所の金を拾っていて間に合うのか?!いやいや、プロは凄すぎる。。

△96歩▲87玉△75銀▲76金打△86銀▲同金△44歩

 いやいや、これは熱戦です!しかし竜王、△44歩で攻めが切れました。。という事は、金取りを受けずに攻めに出た竜王の作戦は何だったのでしょうか。悪いと思って博打に出た?それとも、行けると思ったけど名人の受けが上回っていた?真相を知りたいところです。名人からすれば、攻めさせて駒を蓄えてから一気に反撃という恰好です。なんだか、羽生さんとの名人戦を見ているようだ。これは森内さんの勝ちパターンに入ったのでは?

 この後も、竜王はトラップたっぷりの攻めを何度も仕掛けますが(いや、これがすごいうまかった!よくこんなの思いつくなあという手ばかり…)、しかし相手は森内さん、受け切ってしまいます。。最後には竜王が大悪手を指してしまい、143手にて森内名人の勝ち!

 森内さんの凄い所は、少しでも自分がリードを奪うと、そこから絶対に逆転させない所だと思います。ちょっとでも良いと思ったらもう無理しない。それで、その微差を少しずつ少しずつ広げて、相手はそれを逆転することが出来ない、みたいな。今日の将棋も、5筋交換型の基本図以下、竜王が変な手を指したとは思えませんでした。しかし、竜王の玉の囲いが少し遅れて、そこに竜王が1~2手かけている間に名人がつっ掛け、竜王の陣形を少しずつ乱して、気がつくと戦わずして既に森内さんが良くなっている感じ。竜王の攻めは、自分が悪いと思って耐え切れなくなって攻めちゃたんじゃないかなあ。しかし、こんな将棋、受けがムチャクチャ強くないと指せないよなあ。級位者にはとても指せません。強い人にしか出来ない棋風だと思います。

 さて、これで竜王戦は森内さんが先勝!しかし先手番での1勝ですので、これは順当といったところでしょう。問題は第2戦、先手番の竜王がブレイクされると雲行きが一気に怪しくなります。それにしても、竜王の調子が本当に悪い気がします。僕は渡辺さんを応援しているので、次は頑張ってくれ~!!
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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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