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LPSA vs 日本将棋連盟

 どのカテゴリーに入れていいのか分からなかったので、「観戦記」に入れてしまいましたが、いいんでしょうか(^^;)。日本将棋連盟とLPSAの、これは第4局ぐらい??

 女流の将棋に関しては、実はいまだに興味が持てません。というわけで、LPSAという組織に関するゴタゴタも、よく分かっていませんでした。それがとうとうネットニュースのトップ記事に。「将棋連盟、女子プロ将棋協会へ絶縁状」との事です。で、ちょっと調べてみたのですが…

(序盤)
 LPSAというのは、「日本女子プロ将棋協会」の略称で、社団法人だそうです。女流棋士中心の組織で、日本将棋連盟から独立する形で立ち上がったのが2007年。女流棋士の地位向上を目指したものだったみたいです。
 当時の将棋界は斜陽になってきていて、中でも女流棋士の間では、自分たちが最初に切り捨てられるという危機感があったみたいです。こうした背景で、女流棋士が独立した団体を立ち上げようという動きが起きた。で、この構想に、当時の女流棋士の8割(44/55)が賛成、女流棋士全員が新組織に参加するはずだった、と。

 当時、赤字続きで立ち行かなくなっていた将棋連盟は、当初は女流がいなくなれば経費節減になるとLPSA独立に前向きだったそうですが、スポンサーの取り合いになるという見立てになると状況が一変、WIN-WINだったはずが対立構造に。で、日本将棋連盟の女流棋士の引き留めなどから状況が一転、将棋連盟への残留を希望する女流棋士が36人に膨れ上がるという事態に。羽生さんに直談判したという矢内女流名人まで残留に転じたそうで。
 そういう困難を乗り越えながらも、LPSAは17名の女流棋士で独立を果たしたのだそうです。…う~ん、ここまでの話では、僕は後手持ちだな。。この段階では、17名の勇敢なる女流棋士を応援したい気分です。というか、ここで寝返る女流棋士というのを、好きになれん。。

(中盤)
 1業種1企業というのは良くない!!そうなってしまうと独占状態になり、内部は腐敗するし、優遇されて当たり前と考えるようになってしまう。歌舞伎界しかり、角界しかりです。
 LPSA構想自体は良かったんじゃないかと思います。しかし、新興勢力LPSAへの参加棋士が、55名の女流棋士のうち17名のみとなったのが痛い。しかも女流限定という事になると…これでは対抗馬になるどころか、傍流を作るにも弱すぎる。有名レスラーのいないプロレス団体みたいです。それでもプロレスでは、1社独占で怠慢経営になっていた馬○の団体を尻目に、スポンサーもつかず選手も全然いない猪○率いる団体がありったけの情熱で食ってしまう…という歴史的ドラマがあったのですが、LPSAには猪木のようなスターがいなかった。羽生さんや竜王あたりまでを巻き込めていたら、もう少し違う展開になっていたかも知れませんが。。

 で、この規模の小ささが、トラブルを招き寄せてしまいます。スポンサーがつかないので、独立しておきながら日本将棋連盟がらみの棋戦に出るしかない。ここで問題が。
 LPSA公認のプロ棋士第1号「渡部さん」が誕生、しかしこれが連盟とLPSA共催の棋戦に出場できないという事態に。理由は「女流プロというのが参加条件だが、渡部さんをプロと言っているのはLPSAだけであって、連盟は渡部さんをプロ棋士とは認定していない」から。連盟としては当前のリクツでしょう。でも、将棋連盟としてはけっこう色々と折衝点の提案をしていますね、調べてみると。公平に見て、潰しに行くのではなく、ふたつの組織の折衝点を探してる。ここでは、5分の分かれで優劣不明、もしくは先手わずかに指せる、と言ったところでしょうか。
 しかし、連盟の対応が予想外の手だったのか、LPSAはここでまさかの悪手を放ってしまいます。。

(悪手!)
 なんと、ゴネてしまったみたいです。自分たちの主張が将棋連盟に通らないと見るや、スポンサーに「LPSAがプロと認定した棋士は出場資格がある事にしてください」と申し出たみたいです。客観的に見たら、双方が互いに納得のいくプロ棋士の条件というものを作り上げるのが最善手と思いますが。。スポンサーに申し出る事自体は悪い事ではないですが、残念ながら交渉する先が違います。で、スポンサーから「共催なんだから、お互いに話し合って決めてください」と返された、と。当たり前ですね。しかし、ここで法律上の色んな口実を持ち出して(この時のLPSAの論拠は「生存権の侵害」…だ、大丈夫でしょうか?これは、LPSAさんというよりも、担当弁護士のセンスを疑います…)、なんとスポンサーにかみつくという大悪手。棋士とは思えないような、読みの入っていない手です。局地戦に夢中になりすぎて、大局観がない感じです。
 …ダメです。LPSAは弁証法や交渉術というものを勉強する必要があります。A案とB案が対立したら、まずはAとBどちらも納得のいくC案を模索するのが最善と思うのですが。A案が通らないからと言って誰かに泣きついたり、ごねたり、模索もせずにパワープレイをちらつかせるというのは…あまり賢いやり方とは思えません。もっとはっきりいえば、幼すぎる。
 これで、後手は一気に悪くなり、更にスポンサーから嫌われるという事態。。

(老獪な攻防手!)
 スポンサーは、筋の通らない事をのたまうLPSAを見限り、次回以降の棋戦は将棋連盟とだけ手を組むと判断。連盟からすれば、これは厄介なLPSAと手を切りつつ、自分とスポンサーの関係は防御できるという絶妙の攻防手。しかしこの時点で、連盟はけっこう手を緩めていて、LPSAに逃げ道を作ります。「スポンサーと俺達にきっちり謝って、今回は水に流し、次につなげていきましょう」という事です。綺麗な指し回しですね。谷川会長は米長前会長のような剛腕ではないかも知れませんが、実に人徳があるなあ。ちゃんと相手に形作りをさせてあげるという。しかし、LPSAさんはこの指し手の意味を理解できず、無理攻めに出てしまいました。…LPSAのトップを務める女流が、なんと棋戦ボイコット。。これは流石にスポンサーからもファンからも見放されてしまうのでは??文句を言うなら言うで、社会上の契約を全うしてからにしないと。これでは、自分が嫌な事があると約束も何も反故にしてしまう団体、という事になってしまいます…。この時点で後手は切れ筋、先手優勢に見えます。

(光速の寄せ?)
 相手の力量を見切ったか、将棋連盟の谷川会長がここで光速の寄せ!!…ではなく、手渡しです。LPSAさんに次の指し手を期限付きで求めます。しかしこれが優しいようで厳しい一着。今までの着手から判断して、どうせ相手からの速い寄せはないだろうという。しかしLPSAもさすがは棋士、ここは一度謝ります。そして次善手を…と思いきや、ここでまた指し過ぎ、最悪の悪手を放ってしまいます。。週刊誌上で、またもや将棋連盟とスポンサーを批判…敗着です。この時点で無理攻めを誘った先手の勝勢ではないでしょうか。。
 ただし…これは週刊誌もえげつないのでは?女流棋士という、いかにも社会慣れしていなさそうな人を引っ張り出し、うっかり本音を喋ってしまうまで気持ちよく喋らせ、喋ったところでそこだけクローズアップして記事にしたんじゃないでしょうか?雑誌社としては、将棋界が良くなろうが悪くなろうが、問題が大きくなってくれた方が話題性は大きくなって雑誌が売れるわけですからね。これは僕の推測にすぎないので情報の信用度は低いですが、もしこの推測が当たらずも遠からずであるなら、若干LPSAさんに同情しなくもないです。


 …う~ん、やっぱりこれは観戦記で良さそうですね(^^;)。というか、実は将棋連盟vsLPSAでは全然なくって、僕にはLPSAという団体が戦っている相手自体がよく分かりません。。いずれにしても、共存とか発展にせず、対立という絵図にしてしまった時点で、作戦負けの気が。。仮に訴訟を起こして勝ったところで、訴訟を起こして対立構造と描いた時点で、LPSAさんは負けなんじゃないでしょうか。スポンサーに噛みつく団体という事になったら、スポンサーがつくことはどんどん難しくなってしまうのではないでしょうか。金まで出したのにトラブルに巻き込まれるなんて、誰だって嫌でしょう。

 熱く純粋な思いから始まったと思うLPSAですので、ここはひとつ冷静になって、最善手を探してほしいものです。攻めっ気100%ではなく、その場しのぎの応手でもなく、もっと大局観を持った丁寧な指し回しで。LPSAという組織が何を目指していたのか、これをもう一度見つめ直して、頑張ってほしい。自分たちの利益だけを追求する組織であるなら、どんなに頑張ったって社会から必要とされないでしょう。僕は将棋のブログを作るぐらいに将棋好きですが、では将棋というものが公的に保護される対象となるようなものかというと、そうは思えません。伝統だとか文化だとか、どんな言葉を使ったところで、ゲームはゲームですからね。その辺りをちゃんと弁えないと、なんかポイントのずれた変な主張になっちゃう気がします。LPSAの存在によって他の人に利益が齎されるという構造を作らないと。ここが正念場、受からないと思ってもまだ受かるかもしれません。投げ出さず、ここは意地でも受けて欲しいものです。
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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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