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大局観について

 将棋を始めて10ヶ月目、序盤と終盤と手筋の勉強をしてきたのですが、どうもそれらがうまくつながっていないように思えていました。
 前兆は色々とありました。過去に書いた日記を振り返っても、「形勢判断を大事にしてみよう」とか、「位取りについて」とか、「勉強した戦型ほど勝てない」とか、その時その時に色々と感じていました。しかし、どれもこれも、初心者が引っかかりそうな障害に、片っ端から引っかかってるなあ。。。で、こういうのが積み重なってきて、序盤と終盤と手筋のそれぞれの勉強がうまくつながっていないのでは、という見解に至ったわけです。

 この考えを痛感させられたのが、10月アタマの羽生さんvs中村さんの王座戦第3局。この将棋は羽生さんが負けたんですが、しかし羽生さんの構想がもの凄かったのです。自陣玉頭、自陣右辺、敵陣右辺という3カ所が戦場になっていたのですが、角のラインを基点に自陣右辺が突破されかかっているのにこれを受けず、「そんなことやってて大丈夫か?」という手に着手したりしてる。で、突破された瞬間に、ものすごい指し回しで敵の角を押さえ込み、その際に間駒に使った桂が敵玉の玉頭を直撃、更に飛車取りを絡めながら自分の馬を盤面中央まで引き寄せて、3つの戦場をひとつにつなげてしまったばかりか、それらが一塊になって敵玉への攻撃に直通するという信じられない形に。見ていて感心するどころか、感動すら覚えてしまいました。ひとつひとつの手筋とか、序盤で指していた定跡とか、こういうのは僕でも知っているものが殆どだったのですが、で、それらを使ってどう戦うのか、どういう風に将棋を動かしていくのか、これがあまりに違いすぎました。ああ、これが大局観というヤツなのかなあ…と。

 で、その時の観戦日記に「羽生さんの書いた大局観の本とかないのかなあ」と書いたら、コメント欄から教えてくれた方がいました!kohさん、その節はお世話になりましたm(._.)m  それが『上達するヒント』という本でした。

 大局観… なんか、これを僕は漠然と捉えてました。例えば、駒組みを進めるべきか仕掛けるべきかとか、こういったものの判断基準になるもの、みたいな。でも、それが一体なんなのかを説明しろと言われると…その時々で基準にしているものが違う気がして、自分の中でまったく整理されていないんじゃないかと。
 まず、形勢判断。形勢判断なんて、将棋を指す人なら誰だってしていると思うのですが、じゃ、何を形勢判断の基準にすればいいかというと…恥ずかしながら、僕はすごく曖昧だったのです。駒得、玉の堅さ、中終盤だったら手番?あとは??…やっぱり、あいまいですね(^^;)。
 構想。相手玉の方が堅いのに捌き合ったら勝ちにくいとか、龍をひいて左に展開して…みたいなのも構想の例ですよね。構想自体が間違っていると、自分の構想した捌き合いに成功しても、将棋自体は負けてしまう。構想が間違ってると、良い手を指すとか指さないとか以前に負けている、というわけです。
 このふたつが幹で、その下でスピード、戦場の選択、進展性、厚み…こういったものを具合的に比較したり選択したり。。こういう事なんだと思いました。こういう大局観というものの根拠になっているものを、羽生さんの書いた本を読んで、考えさせられました。大局観というものが具体的には何を指しているか、これは将棋を指す一番ベースにあるものなんじゃないかと思えてきています。

 定跡や手筋というのは、どちらかという記憶にかかっている気がします。でも将棋って、知識ゲームじゃなくって、知能ゲームとして面白いから、人気があるんじゃないかと思うのです。では、将棋の知能ゲームとしての側面って、どういう所に出るのでしょう。定跡とか手筋といった知識が同じぐらいの人が、その定跡や手筋をいつどのように使うかという、大局観から将棋の方向性を作っていく戦術ゲームの部分、ここが知能ゲームとしての将棋の一番面白いところなんじゃないかと思い始めています。



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コメント

初めまして。 

初めまして、なかなか苦労されているようですね。

構想も大局観も、最も根源的なルールを基本としています。つまり、相手玉を自玉よりも先に詰ますという勝利条件が基本です。構想を練る時は常に相手玉と自玉の距離感を見ながら、相手の手を消すべきか、自分の理想を進めるべきか判断することになります。

大事なのは大差で勝つことではなく、1手差で良いから相手玉を先に詰ますことです。どうしてもいつの間にか安全勝ち=大差勝ちを目指してしまいがちですが、そもそも同勢力でお互い1手ずつ進めるゲームなのでそんなに大差になるわけもなく、大差を目指す手=実は危険な手であることが多いです。例えばゴルフもそうで、1打差で良いわけです。理想はずっと1打差くらいリードした状態で終盤を迎えることです。

それと、攻めるというのは主に相手に駒を渡す行為でもありますので、攻めが頓挫すると相手が有利になりやすいものです。つまり、「攻めている」というのは攻め続けざるを得ない状況でもあり、攻めているのか攻められているのかは紙一重です。

重要なのは相手玉とのバランスで、「相手にも何かやらせる」のが大事です。「何もさせない」なんてのは相当棋力差があるとか、序盤で大駒を損するとか、そういう状況でもないと起き得ませんし、そもそも非効率的な考え方です。攻めてもらうことで持ち駒が増えるわけで、何もさせない状態より効率的に相手玉を詰ますことが可能になるわけです。自分だけ馬や竜を作ったのに決定打が無いようなことはありませんか?それは、相手に攻めてもらってないから攻め駒不足になっていて勝ちが遅い状態です。そういう場合は有利の拡大を図っていくことになり、「攻めさせる」という構想も十分有り得る考え方になってきます。

他にも、相手が居玉で攻めの陣形を作っているところなのに、自分は手数をかけて穴熊を目指してしまうという構想は、大方良い構想ではないでしょう。相手に先攻を許すが、反撃出来る準備をして相手玉より少し堅い状況で攻めを待つ、というのは良い構想だと思います。矢倉4六銀・3七桂型における後手番の構えなどがそうですね。反対に、先攻するなら多少相手玉より薄くても、攻めて戦果をあげてバランスを取るというのが重要な考え方になってきます。対抗形の居飛車急戦の構えがそうですね。もうひとつは一段玉と二段玉の当たりの違いを少し考えながら指すと良いかもしれません。

端歩は適当に突きがちですが、いい加減に突いた端歩は一手の価値の無いことがほとんどです。「手の無い時には端歩を突け」という格言はウソですのでお気をつけ下さい。棋書に「手が無いので端歩を突く」などと解説されていることはありませんよね。中村修九段が「序盤の途中で5手指して良いと言われて適当に端歩を突く人はいない。それなのに、1手しか指せない局面で適当に端歩を突いてしまうアマチュアの何と多いことか。」といったようなことをyoutubeで言っていました。

長くなりましたが、要点をまとめます。
・序盤から寄せを意識してみる
・大差勝ちなど無いと心得て、相手にも何かやらせる
・相手玉(相手陣)とのバランスを考える
・攻めが頓挫したり、囲いが中途半端にならないように気をつける
・適当に端歩を突くな、もっとやりたい手があるはず

石田流に対しては銀冠を目指してはいかがでしょうか?銀冠は現代将棋では重要な囲いです。
参考棋譜
http://wiki.optus.nu/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display2&kid=77961

※参考棋譜URLの最後「kid=」以降の5桁の数字を77404、77342、76074、74170、72945に変えると他にも石田vs銀冠の棋譜が見られます。
  • 一酒懸命 
  • URL 
  • 2013年10月16日 03時34分 
  • [編集]
  • [返信]

Re: 初めまして。 

一酒懸命さま、書き込み有難うございます!

> 重要なのは相手玉とのバランスで、「相手にも何かやらせる」のが大事です。

なるほど~、目から鱗です。。

> 自分だけ馬や竜を作ったのに決定打が無いようなことはありませんか?

いやあ、実はこの前、3段の方に勝てるかも?!という所まで行って、勝てなかった将棋がそれでした。龍2枚作っていたんですが。。

> 他にも、相手が居玉で攻めの陣形を作っているところなのに、自分は手数をかけて穴熊を目指してしまうという構想は、大方良い構想ではないでしょう。相手に先攻を許すが、反撃出来る準備をして相手玉より少し堅い状況で攻めを待つ、というのは良い構想だと思います。矢倉4六銀・3七桂型における後手番の構えなどがそうですね。反対に、先攻するなら多少相手玉より薄くても、攻めて戦果をあげてバランスを取るというのが重要な考え方になってきます。対抗形の居飛車急戦の構えがそうですね。もうひとつは一段玉と二段玉の当たりの違いを少し考えながら指すと良いかもしれません。

 この辺りは、僕には金言です。矢倉で先行する方と受ける方というのは、この前の森内vs羽生の名人戦を思い出していました。受けた後手の森内さんが勝った一番と記憶しています。
 また、一段玉と二段玉の当たりの違いなんて、考えた事もなかった気がします。

> 石田流に対しては銀冠を目指してはいかがでしょうか?銀冠は現代将棋では重要な囲いです。

 なるほど、銀冠はたしかに組んだことが殆どありません。参考棋譜を見て、今度石田流との戦いになった時は、参考にしてみようと思います。

色々と貴重なアドバイス、ありがとうございました!

  • ShougiX 
  • URL 
  • 2013年10月16日 13時56分 
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  • [返信]

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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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