『四間飛車破り 【居飛車穴熊編】』 渡辺明・著

book_SikenbishaYaburi_anaguma.jpg ただ今3~5級ぐらいでウロウロしています。そんな僕が、ここひと月ほど穴に籠るようにして勉強していたのが、穴熊で戦う対四間飛車戦でした。なぜ、まだ手つかずの角換わりや対石田流の勉強よりも、わざわざ急戦定跡をひと通り勉強した対四間飛車の勉強を繰り返したかというと、単純にネット将棋で四間飛車使いの方と対戦する機会が多く、しかもその戦績が芳しくなかったからです。
 対四間飛車対策は、今年の前半に急戦定跡をひと通り勉強していました。これでボロ負け状態が一気に逆転!これが、低級でくすぶっていた状態から中級にあがる原動力になりました!!…が、5級あたりに届くようになってから、途端に勝てなくなりました(・_・、)。そして、その負け方がいかにも悔しい。中盤の捻じり合いに負けて敗戦なら納得できるのですが、捌き合いになってしまうと、駒の損得なしでも船囲いの居飛車よりも美濃囲いの振り飛車の方が有利に思える。。…これって、棋力で負けたのではなく、囲いの差で負けてるのでは??これが、対四間飛車戦では、急戦定跡の腕を磨くよりも、穴熊の勉強を優先すべきではないか、と考えた理由でした。
 で、結論から言うと、この判断は正しかったんじゃないかと思います。つい先日、恐らく生まれて初めて2段の人を破ったp(^^)qのですが、これがまさに四間飛車vs居飛車穴熊。この時、僕は少し調子が良くって3級。で、中盤で僕が優位になるまでは、ほぼ完全にこの本に書いてあった定跡通り。…つまり、相手も一手も間違えずに来て、それでも居飛車優勢だったわけです。段どころか、上級の人にも及ばない状態だったので、勝てるかもと思えたあたりからは手が震えていました(゚ω゚*)。。途中、ウッカリして2枚いた飛車に両取りをかけられてしまったんですが、それでも勝ったぐらいなので、まともに進むと居飛車の方が相当に有利な戦型なんじゃないかという気がします。で、勝った後も、初めて段位の方を破った感激から、その棋譜を10回ぐらい眺め返してニヤニヤしてました。。というわけで、対四間飛車戦の勉強をするなら、この本から始めるのが良い気がします。なにせ、3~5級が2段を打ち負かすぐらいの効果があったので!!

◆◆◆◆◆◆

 この本は5章に分かれています。1章はプロローグのようなもので、2章は振り飛車側が急戦に来た時の対応と最初の駒組みの順番の解説、3~5章は振り飛車側の攻撃手段に応じた定跡の説明、という感じです。

 1章は、ビッグ4と呼ばれる穴熊囲いがどれだけ堅くて有利な作戦かという説明。しかし、振り飛車側に正確に指されると、この囲いは出来ないので、1章は流し読みする程度で良いかと。

 2章:対後手急戦
 2章は、後手の急戦に備えた序盤の駒組みの仕方の説明、という感じです。この駒組みの順番はかなり大事で、金を玉の近くに引き寄せるより先に香をあげて穴熊に潜ろうとすると破られてしまうとか、たった1手の手順違いが命取り。でも、その順番さえ間違えなければ、変化はあまり細かく覚えなくても大丈夫そうなので、本筋だけ覚える感じで行けそう。もうひとつ勉強になったのは、振り飛車側が石田流に変化した時の応じ方が書いてある事です。四間が三間に変化する形は、実践で何度も体験しました。これは、駒組みの順番さえ間違えずに、潜るより先に右銀を左辺に6筋防衛に回す事を優先する事さえ覚えておけば対応できる気がするので、流し読みで大丈夫かと思うのですが、三間飛車対策の例をひとつ覚えておくとすごく重宝すると思いました。まあ、対策といっても、穴熊に囲えるまでは飛車を合わせて徹底的に守る、と肝に銘じただけなんですけど(^^)。

 で、ここからが本番。3章以降は必読!ここからの3章を頑張って覚えようとしたら、うろ覚え状態でも僕は中級突破の道が開けました!!で、ちょと手順前後するんですが、5章の解説を先に。

vs 4kenbishaJikyuusen015章:対△54銀型
 5章は、後手△54銀型に対する対応策。ネット将棋では、振り飛車にこの攻撃をされる事が圧倒的に多かったです。しかも、この形から△65歩と突っかけられることが多い。この攻撃、右四間飛車に似ていて、応手を間違えなければ居飛車有利らしいんですが、知らないと瞬殺されます。。とにかく破壊力が凄まじいので、急ぐ方は、1~2章を読んだ後は、先に5章を読むのも手かも。でもこの形、実は振り飛車の作戦としては守り優先型だそうで。。僕は守り優先の戦型に潰されていたわけですね(;;)。。定跡を知らないって、やっぱり損だと思います。
 先手の応手はザックリいうと3つぐらいあって、ひとつは▲51角~▲37角と振って、5~6筋の位を守っている金銀を入れ替え、飛車を5筋に振り替える戦い方。ひとつはやっぱり角を▲37角まで持って行った後、飛車を▲78飛と一気に7筋に振って歩交換した後、1歩得してもう一度8筋に戻す戦い方。ひとつは桂馬に両取りをかけさせることを覚悟しながら自分から角道を開けて角交換してしまう方法(これは凄い!しかし、この手が使える場合とそうでない場合があるみたいです)、という感じで覚えました。変化もたくさん書いてあるのですが、この辺りを中心に記憶していけば覚えやすそうだし、しかもこの形に持って行ければ、級位者の僕でも指しやすそうです。

vs 4kenbishaJikyuusen023章:対△44銀型
 攻撃重視の△44銀型への対応策。これも、ネット将棋でそれなりに遭遇しました。後手が比較的早い段階で△45歩と飛車先の歩を突いてくると、この形になり易いです。で、この形になった時の僕の覚え方は、松尾流穴熊を目指すか、▲68角と角を引いて、角のラインを活かすかのどちらか。松尾流は、組めてしまうとプロでは勝率8割(!)なのだそうですが、組みかえるのに手数がかかるので、それを狙うのは振り飛車側も銀冠への組み替えなどで手数が掛かりそうな時だけ。あとは▲68角から▲46歩とこちらから仕掛け、4筋に飛車を振って飛車交換になってしまえば玉の堅さが違い過ぎて先手必勝。飛車を振る前に桂頭を攻められたら、飛車を浮いて守りながらの捻じり合い、捌き合い。この結論はプロでも意見が分かれているそうで、渡辺竜王は先手十分と書いていますが、結果図から僕は良く出来る気がしないので、互角という感じでしょうか。

vs 4kenbishaJikyuusen044章:△32銀型
 居飛車側の松尾流を警戒しながら守備と攻撃を兼ね備えた形の△32銀型への対応策。振り飛車が先に穴熊の玉頭の端歩を伸ばしてくるとこの戦型になり易いみたいです。いつまでも銀があがって来ない時は、桂を跳ねてから角交換すれば勝手に良くなるみたいで、これが大前提。盤面図からは、後手が△45歩と4筋を伸ばして攻撃にくるか、△54歩とじっくり来るかによって分かれる感じ。△45歩と来た場合も色々と分岐するんですが、とにかく他の形でもよく出てくる居飛車の攻撃術が、▲35歩△同歩▲24歩△同歩▲△65歩という、飛車先突破と角頭への歩の打ち込みという下準備をしてから角交換を迫る手筋。角で交換に来れば桂で取った後に6筋の金を攻めた後に角の打ち込みで一気に優勢、△同桂とくればこちらから角交換した後に飛車先突破や桂の割打ちがあって先手よし、△44銀と止めに来れば6筋の歩を交換した後に角頭に歩を打ち込んで先手よし。う~ん、これは強烈だ。。これは先手が良くなる場合がやたらと多いので、絶対に覚えておこうと思いました!一方、△54歩とじっくり来たときは、飛車を3筋に振り、銀を繰り出して2筋もしくは3筋の突破を狙う、みたいな感じでした。

 う~ん、四間飛車対策は、マジでこの本から手をつければよかった。。まあでも何も知らない状態からの独学なので、こういう事はやって見てからじゃないとわからない事なので仕方がないですね。居飛車党で、これから序盤の勉強を始めようと思っている方は、とにかく対四間飛車戦がやたらと多いと思いますので、『マイコミ将棋文庫SP 将棋 絶対手筋180』でひと通りの戦型の種類を覚えた後は、この本から本格的に勉強を始めるのが良いと思います。僕は、基礎から勉強すべきなんじゃないかと急戦定跡から勉強し始めましたが、今となっては急戦を指す事はほぼゼロという状態(実は、もう忘れちゃったというのが本音です^^;)。振り飛車の応手次第では急戦の方が勝ちやすくなる場合もあるみたいなのですが、どちらを先に勉強すべきかと言えば、もうこれは絶対に穴熊の勉強が先が良いと思います!


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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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