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第63回NHK杯 豊島将之 vs 佐藤康光 (ダイレクト向かい飛車)

 きたあっ!これは今期NHK杯最高の好カードではないでしょうか?!変態将棋でありながら驚異の強さを誇る佐藤康光さんと、中村太地さんと並ぶ若手最強棋士の豊島さんの世代間闘争です!これは、実力伯仲のいい将棋になりそう。

 佐藤康光さんが後手。ということは…ダイレクト向かい飛車です!ダイレクト向かい飛車対策は、低級の頃に4手目に角交換をされてボロボロにされた事があり、悔しくて糸谷さんの書いた『現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~』で勉強しました。角交換のスペシャリストである糸谷さんの見解でも、居飛車が良しの結論が多かったと記憶してます。そこで、僕は自分ではダイレクト向かい飛車を絶対に指さないと心に誓ったのですが…相手にされた時、どうやって向かい飛車を攻め潰すか、これが良く分かってません(゚∀゚*)。というわけで、初段を目指している身としては、今日は、豊島さんがダイレクト向かい飛車をどう攻めてどう受けるか、というところをよく見て勉強しようと思ってました。

2013092901.gif 盤面図は26手目で、この辺りまではダイレクト向かい飛車の基本図みたいな感じですよね。問題はここから。ここからの指し手は…

▲66銀△64歩▲74金△同歩

 うわ、豊島さん、いきなり守りの銀を繰り出しちゃいました!う~ん、この時点で既に真似したくないなあ。これは玉頭位取りか?そういえば、何週か前のNHK杯でも、金井さんが玉頭位取りを仕掛けてたなあ。居飛車vs振り飛車の玉頭位取りって、相手の玉頭だけでなくこちらの玉頭もヤバくなるので、腕に自信のない級位者のボクには怖いです。やっぱり、位取りの勉強は近いうちにしなくちゃいけなそうだな。…でも、どうやって??ツノ銀中飛車の本か何かを見れば、出てるかなあ。。

▲46歩△33桂▲47銀△63銀▲36歩△同歩▲同銀△35歩

 豊島さん、振り飛車の玉頭にいた角を切り取った後、今度は2~3筋の攻防に着手しました。こうなると、防御術と攻撃術というより、玉頭と飛車先の2カ所が戦場になる、攻防一体の捻じり合いという感じでしょうか。なるほど、ザックリとではあるけど、対ダイレクト向かい飛車の戦い方の構想が理解できて来たぞ。。

 で、この後は双方が地下鉄飛車にして、豊島さんは2~3筋の戦いを保留して、一気に飛車を8筋に振り直し!!なるほど、なにも混み合った2~3筋の戦いで力将棋のスペシャリストの佐藤さんと争うするよりも、いかにも後手玉がスッカスカの7~8筋の戦いで勝つ方が良いというわけですね。こういうのを大局観というのでしょうか?…勉強になります!

2013092902.gif これは48手目、先手は攻撃態勢が整ってきた感じです。ん?この形は…まさに佐藤康光さんの書いた『佐藤康光の実戦で使える囲いの急所』に出ていた、右玉の潰し方で行けるのでは?!右玉は桂頭が弱くて、急所の角のラインがあったんだよな。。例えば、▲56角△43金▲96歩△同歩▲92歩△同香▲75歩、みたいな。ちょっと端が逆に破られちゃうかもしれないけど、ここまで考えられるようになっただけでも上達かも。。やっぱりあの本を読んだのは正解でした(^^)。でも、本譜は…

▲86歩△43銀▲89飛△94角

…やっぱり、プロは違いますね。最初の▲86歩は、先に相手の桂跳ねを潰した手。次の△43銀は?さっきの読み筋だった▲56角の打ち込みに対する先逃げ?次の▲89飛は?さっきの読み筋だと、やっぱり相手陣に切り込めるだけでなく、後手に端を破られるという代償も払わなくてはならないので、飛車でいった方がリスクが少ない、という事なのかな?…よく考えたら、飛車を振るために地下鉄飛車にしたんだから、こんなのずっと前からの構想か。。
 で、問題は、佐藤さんが放った△94角!!うわ、なんだこれ…。。飛車を受けるどころか、相手の玉頭を直撃じゃねえか。。これは逆転の1手か?!どう見たって佐藤さんの方が悪かったと思うし、攻めにしても如何にも細そうな手がかりですが、ここから佐藤さんは剛腕を振るい、攻めを次々と繋いでいきます。す、すげえ。。
 しかし、さすがは若手最強棋士のひとりである豊島さん、歩の手筋の連続で強引に王手を作り出し、手番を奪い取ります。う~ん、歩って、すげえなあ。。この辺りの指し手は、どちらも素晴らしかった!結局、最後は103手で先手豊島さんの勝ち。


 思った事は、指す力では、優劣の差はなかったんじゃないかと。むしろ、これはすごい好手だなと思わされた手は、負けた佐藤さんの方が多くあったと思います。結局、勝敗の差を分けたのは玉の堅さの差であって、佐藤さんは玉を堅くしようと思っても、ダイレクト向かい飛車の場合は最初から銀1枚(良くて金銀の合計2枚)でしか囲えない。ということは、やっぱりダイレクト向かい飛車という戦型を選択した時点で勝負ありだったんじゃないかと。まだ研究が進んでいない戦型ではあるので、後手番で良い戦いを探しているプロの方には研究のし甲斐がある戦型なのかもしれませんね。でも、僕みたいに基本すら身についていないアマチュアには、指しこなすことは不可能な戦法であると改めて感じました。。
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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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