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第61期王座戦 第2局 羽生善治 vs 中村太地 (矢倉?)

 この将棋はものすごかった。。とんでもない序盤の攻防に、とんでもない終盤の攻防、随所にとんでもないプロの指し手があらわれた、大名局、大熱戦でした!これは今年の名局大賞になるのではないでしょうか?!

◆◆◆◆◆◆

 前半戦は、駒がぶつからないままに物凄い駆け引きが延々と続く、冷戦のようなジリジリとした展開。投手戦のような緊迫感、いくつもの囲いが登場しては変化する、囲いのオンパレードみたいな展開でした。こんなの見たことない。。

 将棋は羽生さんの先手、矢倉系の出だしで始まりました。私は『羽生の頭脳』で矢倉を勉強したもので、序盤の指し回しが今の矢倉の主流の出だしと違います。だから、プロの矢倉戦を見る時は、序盤から食い入るように見る事にしてます。で、途中までは無難な出だしでしたが、金のあがる順番とか、いい復習になりました。

2013091801.gif 16手目、最初の分岐点です。僕は矢倉戦で後手にやられると嫌な戦法がいくつかあるのですが、右四間飛車や矢倉中飛車はその代表。右四間飛車なんて、受けの勉強を何度もしたのに、上級の方とやると簡単にひねられてしまいます(=_=)。で、ここで74歩と突き出されるのが、矢倉中飛車とか、55に角を出られたりとかがあるので、いちばん嫌です。。

▲67金右△53銀右▲57銀右

やっぱり△53銀右が来た!これが嫌なんだよなあ。で、この銀上りを見越しての▲67金右はよく見るんですが、その後の▲57銀右は…これなら中央が厚いので中飛車警戒には良さそうな手ですが、実際には見た事がない気がする。ああ、そういえば、右四間飛車を受ける時もこの形になるなあ。とにかく、飛角の利きを集中されてから捌き合いに持ち込まれる将棋の受けがヘタなので、羽生さんの指し回しを参考にしよう!

 …と思っていたのですが、矢倉中飛車などにはまったくならず(^^;)、ここから異次元の将棋に。羽生さんの右銀が中央に寄ったのを見て、先手の2筋からの攻撃は弱いと見たか、後手は雁木に。一方の羽生さんは77にあがった銀を88に引いて、「菊水矢倉」(この形に名前があるなんて知りませんでした^^;)という組み方で低く構え、互いに飛角を右に左に動かし、端の攻防があり、羽生さんは機を見て金矢倉に組み替え、羽生さんの突破を防ごうと懸命だった中村さんの囲いが、気がつくと…

2013091802.gif 60手目、なんなんでしょうか、後手のこの構えは(^^;)。名前が分からないので、とりあえず饅頭囲いとでも呼ぶことにします(゚ω゚*)。でもこれ、攻めっ気0%ですね。。羽生さんはこれをどう崩すのかと思って見ていると…羽生さんも囲いを組み替え、穴熊に変化。さらに中村さん、何か横にずれたような中住まいみたいな形に組み替え。う~ん、今日の将棋は囲いのアラカルトです。

 で、双方持ち時間を4時間以上使い、残り数十分。71手目まで来て、まだ駒がぶつからない!!1日制の将棋で9時間を超える序盤戦、両者睨み合い。矢吹vs力石戦の再来です。これは、先に殴り掛かった方がクロスカウンターを喰らってKO負けのパターンだな。。で、先に突っかけたのが、中村さんでした。これは堪えきれなくなったか?…でも、この仕掛けが見事で、羽生さんの1筋が破れたかに見えました。。

◆◆◆◆◆◆

2013091804.gif 1度駒がぶつかると、あのジリジリとした睨み合いがウソのよう。指し手が一気に早くなり、70手以上続いた序盤が過ぎると、中盤はほんの僅かで、83手目に羽生さんの香車が敵のすぐそばに成り込んでいきなり終盤戦。ここからの1筋をめぐる攻防戦が凄かった。。第一局では中村さんの物凄い寄せに羽生さんの物凄い受けでしたが、今日は羽生さんの物凄い寄せに中村さんの物凄い受け。しかも今回は、攻める羽生さんは入玉も防がなければならないという難易度1000のパズル。

 図は128手目、中村さん、ついに凌ぎ切って、入玉確定!にしか見えません。羽生さん、入玉を防げそうな駒は全部取り払われ、と金を2つ作られ、持ち駒は歩2枚。しかし羽生さん、ここから入玉を阻止しに行きます。でも、これは寄せ切れなかった羽生さんの悪あがきにしか見えない。。

▲43と△29と▲52と△15玉▲13飛成△14銀▲36銀△21香▲18歩△26玉▲48銀△37歩▲22歩△23香▲同成桂△36玉▲24龍△25銀打▲17歩△27玉▲13成桂△23歩▲35龍△26角…

…信じられない、あの状況からまだ攻めを繋いでる。。やっぱり、羽生さんの将棋が一番すごい。。神憑りと思わされる回数が多すぎる。。しかし、まだこの壮絶な攻防は続くのでした。

2013091805.gif ▲26同龍△同銀▲63角△38玉▲18角成△48玉▲29馬△38銀▲59金△同玉▲68銀△58玉▲49香△48歩▲59金△47玉…

僕では想像もできないような手の連続ですが、それにしても▲49香?!…信じられん、指された後もしばらく意味が分かりませんでした。信じられない、羽生さん、なんと入玉した玉を押し返した(゚д゚ノ)ノ。。

 …羽生さん、このままついに寄せ切りました。驚異の粘りを見せた中村さん、203手で無念の投了。83手目から王手続きの攻防だったので、なんと120手に及ぶ詰む詰まない、入玉なるならないの攻防でした。途中、飛飛角銀桂歩が中村さんの駒台にあったので、120手羽生さんが攻めたとはいっても、羽生さんの攻めが切れた時点で大逆転という将棋。羽生さんは、入玉した玉を押し返し、飛車角全てを全部相手の駒台に乗せられ、その状況から押し返して寄せ切った事になります。マジですげえ。。とんでもない大熱戦、感動してしまいました。羽生さんも中村さんも、いいものを見せてくれてありがとう!!


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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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