第67回NHK杯 塚田泰明 vs 畠山鎮 (相掛かり)

 棋書を置く場所がなくなってしまって、昔買ったマンガを整理して、Amazonに売りに出していました。売る前にもう一度だけ・・・な~んてやってたら、半分ぐらい売りたくなくなってしまった(^^;)。

 そんなわけで、漫画の整理に追われて今日のNHK杯は最初の50分ぐらいを見逃してしまいました。たぶん相掛かりだったんじゃないかと思うんですが、もしかしたら横歩だったのかも(^^;)。あんまり見るつもりじゃなかったんですが、途中で見たら「あれ?もうこれ決まっちゃうんじゃないの?」と思って最後の寄せだけ見ようと思ったら、そこから放送時間いっぱいまでもつれる大熱戦(^^;)。いや~、相掛かりや横歩の終盤はオソロシイです、終盤で詰む詰まないの局面である事は分かるんですが、今日の将棋は互いに寄せあいになって、手が広い上にどちらが速いかの速度計算が常に絡んで、攻めるかうけるかの選択もムズカシイ感じでした。乱戦は終盤力に自信がないと選んじゃいけないですね(^^;)。最後は畠山さんが寄せて勝利!

 殴り合いになったかと思ったら、「お、そこで受けるのか?!」みたいになったりして、メッチャクチャ面白かった!僕は基本的に相掛かりは拒否、最近は横歩も先手番では拒否するようになってきたんですが、勉強が追いついたら横歩先手番も相掛かりも指せるようになりたいなあ。というわけで、マンガの整理が午前中に終わりませんでした(&p゚ω゚*)。。



『将棋・ひと目の攻防』

shougi_HitomenoKoubou.jpg 仕事で外出していたもので、名人戦第4局は2日とも見れませんでした。というわけで、ここのところ移動中の電車の中で読んでいた棋書の紹介なんぞを。棋書の紹介、ものすごく久しぶりだなあ。いや~、定跡書も詰め将棋もずっとやってるんですけど、ついつい書かなくなってしまいました(^^;)。これは、先日ふらっと寄った古本屋さんにあったので買った本。詰め将棋か定跡書でもあったらいいなと思ったんですが、たまたま変わり種の本があったので、詰め将棋はやめてこの本を買ってみました。

 いや~、これは面白いです!週刊将棋の次の一手問題から攻防手だけを選んで掲載してあるんですが、答えを翌月まで待たなくていいのがいいです(^^)。週刊将棋の次の一手問題なので、級位向けから三段向けまでレベルごとに出ているので、級位者の人も有段者も楽しめると思います。アマで3段ぐらいあっても苦戦するんじゃないかという問題もあります(僕が弱いだけかも^^;)。。
 攻防手限定というのも面白かったです。将棋の実況放送でプロの解説を聞いてると、「ここで攻防手があればいいんですが」とか「というわけでここは手抜きできずに詰めろ逃れをする必要があります」みたいに解説される時がありますよね。詰め将棋ばかりやってると、寄せばかりで、受けとか攻防手とかの練習にはなりません。これはそういう需要のうち、攻防手の訓練に特化しているわけですね(^^)。そして、攻防手というのは終盤の逆転術の最たるものなので、問題を解いている間、ずっと将棋のクライマックスの瞬間だけを楽しんでるみたいで気分が良かった(^^)。

 終盤の勉強では、詰め将棋だけでなくこういうものも織り交ぜると、効果もあがりやすそうですし、なにより飽きずに楽しく継続できるかも知れません。勉強をしているというより、ゲームをしてるみたいで楽しかったです(^^)。あ、ただし、最後の方はけっこうむずかしくて、楽しめるなんて生易しいもんじゃなかったですが(^^;)。。おすすめ!


第42回小学生将棋名人戦

 家でチンタラと残務を片付けながらなにげなくテレビをつけると・・・おお、小学生名人戦をやってるじゃないですか!!というわけで、観はじめたらみんなすごくって魅入ってしまいました。。

 準優勝の高坂くん、攻防の角の打ち込み、美濃の守りのうまさ、そしてなんといっても△89金の放り込みは見事!そして優勝した圓谷くんの最後の踏み込み、もう受からないとみて博打で踏み込んだのかと思いきや、ちゃんと詰まないと読み切っての踏み込みだったそうで、凄かった。。長考派の僕としては、信じられない早見えです。圓谷くんも高坂くんも、その前の準決勝の4人も、みんな素晴らしかったです。道場でもそうですが、子供って例外なく早見えですよね、大人になってから将棋を勉強した僕からすると、一体どうしてあんなに早く見えるのか不思議です。。いや~、みんな尊敬しちゃうなあ。。



第30期竜王戦 1組ランキング戦 3位決定戦 丸山忠久 vs 糸谷哲郎 (角換わり)

 竜王戦の1組ランキング戦、3位決定戦は前竜王と前期竜王挑戦者の対戦となりました!順位戦やら他棋戦やら年齢やらを考えると、今は糸谷さんの方が強いと思うのですが、竜王戦の丸山さんは強いですからね。また、糸谷さんの早指しに翻弄されてきた上位棋士たちも、最近は中盤で時間を使いすぎずにじっと無難な手を指し続けて糸谷さんが勝手にこけるのを待つようになってきた印象があります。結果、やっぱり糸谷さんがコケて丸山さんの勝ち。糸谷さん、またしても長時間を余らせての敗戦。今度は2時間半以上残したのか、もったいない…。。

 さて、これで竜王戦1組からの本戦出場者が、羽生さん、松尾さん、丸山さん、久保さんで決定。それにしても竜王戦のシステムはムズカシイです。トーナメント形式で2敗敗退システムの採用はすごく良いと思うんですが、糸谷さんに負けて敗者復活枠に回った久保さんが本戦出場で、糸谷さんが本戦に出れないというのも、2敗敗退システム上そうだといわれても、なんとなく釈然としません。実際のところ、糸谷さんが負けた相手は三冠羽生さんと前期挑戦者&現名人を倒して勝ち上がった丸山さん、糸谷さんに負けた久保さんが4位決定戦で戦ったのは郷田さんと阿部健さん。う~ん、両者を天秤にかけたら…つまり、3位決定戦に敗れた人が、本戦出場枠の4位決定戦の枠に入っていない所に不具合があるのかな?3&4位の順位のつけ方に問題があるというか、もっとうまい方法がある気が・・・。また、本戦まで考えると、1組無敗のトップ通過の人だけ、1敗目で敗退だったりもします。こういう事があるので、竜王戦はなんとなく「ここで勝たない方がいいんでは?」とか「2組に落ちておいて2組で1位になる方が楽なんじゃないか」みたいに考えてしまう事があります。
 とはいえ、竜王戦本戦は、僕がプロ将棋の中で一番面白いと思っているトーナメント。今期は6組から藤井聡太さんがあがってくるかもしれませんし、まだ佐々木勇気さんも斎藤慎太郎さんも勝ち残ってますし、名人挑戦中の稲葉さんとここのところ絶好調の佐藤康光さんも本戦出場を決めてますし、今から楽しみ。マジで聡太伝説の始まりになったりして(^^;)。

第67回NHK杯 加藤桃子 vs 近藤誠也 (角換わり)

 連休最終日ですが、僕は家で仕事です(T_T)。仕方ない、NHK杯でも横目で見ながらがんばろう。。しかし解説の佐藤紳哉さん、ズラが露骨すぎて一瞬誰だか分らなかったよ(^ㇿ^;)。

 今日は近藤誠也さんでした。話題の若手強豪がどれぐらい強いのか楽しみだったんですが、奨励会員&女流タイトルホルダーの加藤さんでもまったく適いませんでした。それにしても、角のラインを活かしての歩頭桂とか、質駒の作り方とか、根元の桂を食いちぎるタイミングとか、王手飛車の筋を見せながらの手作りとか、今日は色んな手筋の勉強になりました。というか、指されてみれば当たり前の手がなかなか見えない自分が悔しいっす(T_T)。。しかし▲68桂成はさすがでした…なるほどなあ。近藤誠也さんですが、次の竜王戦6組ランキング戦の藤井聡太戦が楽しみです。藤井さんからすると、ここが最初の難関な気がするんですよね。。


第27回世界コンピューター将棋選手権 elmo vs Ponanza Chainer (力戦)

 コンピューターどうしの対局、久々に観ました。ここ数年コンピューター将棋のトップに君臨しているポナンザというソフトが、ハードも強烈、予算も強烈、プロジェクトもガッチリ、ディープラーニングなんてやっちゃって今までも凄かったのに今回のバージョンは今までとは比較にならないほどスゴイ・・・との事で、今ってどういう棋譜を残すんだろうと思って見てみたら、elmo というソフトに先手番でも後手番でも叩きのめされてました(^^;)。。特に、本戦のelmoとポナンザの一局は、まったく異次元の棋譜。とくに中盤は、すごいとかなんとか以前に、ボクの棋力では指し手の意味すら分かりませんでした(^^;)。角の打ち場所、歩の突き捨て場所、飛車の引き場所・・・もう、これは僕が知っている将棋とは別もんです。。

20170505 世界コンピュータ27 elmo vs Ponanza81手20170505 世界コンピュータ27 elmo vs Ponanza119手
 理解できる範囲で面白かったのは終盤。終盤は、面白いと思った事がふたつありました。ひとつは、コンピューターが寄せに出ても詰まないという事があるという事。プロも他のソフトも寄せ付けないというPonanza が踏み込んだ以上は寄ってるんだろうな・・・と思ったら、なんとelmo が受け切ってしまいました。いや~、コンピューターの寄せを受け切る事が出来るんだというなんともアホな感想をもったボクですが、あれって寄ると思って踏み込んで寄らなかったのか、寄せに出たわけではなくて最善手が踏み込む事だったという判断だったのかは知りたいです。後手が先手陣に襲い掛かりにいく直前が81手目盤面図で、後手は桂得ですが角が助からない状況、しかし飛桂が絶妙な位置にいて端も詰めている局面です。この81手目盤面図を人間だったらどう形勢判断するでしょうか。アマなら「角を犠牲に駒の利きを主張できるように出来れば後手有望、そうできないなら先手十分」ぐらいな感じ?そして後手は△97歩と仕掛けて角に最後のひと働きをしてもらいに行きましたが、その結果が119手目盤面図。金香と飛角の交換の形ですが、そんな事より後手の攻めが切れ、先手は襲い掛かる状況万全という駒の働きを見ると、アマチュアの感覚だとこれは先手良しと思えてしまいます(いや、実際には分からないですよ^^;)。仕掛けから一段落までは38手あるんですが、プロどころかアマでも直線30手ぐらいは普通に読むので、コンピューターなんてあたりまえのようにこの辺までは読んでいるんでしょうが、だとしたらよると思って寄せられなかったというより、角を最後に働かせに行ったという事なんでしょうかね。だとしたら、実は81手目の段階でコンピューター的には先手後手とも先手がちょっと良いと思っていたのかも・・・という事は、その前までの形勢判断力に差があったという事?・・・いや~シロウトはなはだしいボクには分からないことだらけです(^^;)。

 終盤でもうひとつ面白いと思ったのは、序中盤と違って、終盤だけはコンピューターの指し手でもなんとか理解できるという事。プロになったらまた別だと思いますが、僕ぐらいの弱小レベルだと、もしコンピューター将棋を参考にするなら、終盤がいちばん参考にしやすいのかもと思ってしまいました。逆に言うと、将棋でてっとり早く棋力を上げたいなら、終盤は即効性があるんだろうな・・・と思いました。だって、あの中盤を理解できるようになるのは並大抵じゃないでしょうし、中盤はコンピューター将棋は異次元過ぎて参考にしづらい。。それにしても、コンピューターの受けが凄かった・・・僕ならあきらめている局面でも受かっているものなんだなあ、今後は負けそうな終盤もがんばって粘ろう。。

 人間同士にせよプログラム同士にせよ、同条件で戦うゲームには構造的な面白さがありますね。僕はファミコン世代人間なので、これまでゴマンとゲームをやってきましたが、インベーダーでもウィザードリィでもスーパーマリオでもワンダと巨像でも、「等条件で争うゲーム」以外は、けっきょくいつか終わってしまうんですよね。でも、将棋や野球やサッカーはそういう事がありません。将棋が究極的には引き分けになるゲームなのか勝敗の確実につくゲームなのかは分かりませんが、まだ引き分けになるかどうかはわからない今の段階では、最強同士の機械が対戦しても、仮にそれがまったく同条件のプログラムであっても、どちらかが負けるというのが、構造的に面白いです。しかも、同条件のソフト同士で対局させたら先手勝後手のどちらかが大きく勝ち越しそうなもんですが、先手後手でそれほど差がないらしいですよね。いや~、オセロでも囲碁でもチェスでも先手後手の優劣がはっきりしているというのに、将棋というのは恐ろしく良く出来たゲームだと思います(^^)。


第75期名人戦 第3局 佐藤天彦 vs 稲葉陽 (力戦)

 今回の名人戦、面白いです。序盤早々でいきなり変化、力戦になる将棋が続いてます。3局とも手数自体は決して長くないのですが、定跡の使えない&手の広い局面がずっと続くので、深く読むだけでなく広く読む必要があって、見ていて引き込まれてしまいました(^^)。それにしても、稲葉さんから何度も鋭い手が飛び出しましたが、これは強い。。

20170501名人75-3_佐藤天vs稲葉_角換わり力戦9手 名人戦第3局は角換わりに進むかと思いきや、先手の天彦名人が9手目で変化!これで力戦、角換わりというより相掛かりのような将棋になりました。さらに、角が向かい合った形の駒組み段階で天彦さんが▲56歩と突き(いや~、信じられない…)、稲葉さんがそれを見て角交換。以降、名人は空いた56への打ち込みのケアと、角打ちをケアして飛車と右金の動きが制限され、とにかく指しにくい将棋に。以降は、名人がひねり出した一見良さそうな手を、稲葉さんが強い手で切り返してしまうという連続。早指しだったらまた違うんでしょうが、名人戦みたいな長時間の将棋の場合、なかなか勝負手というのを通させてくれないですね(^^;)。終盤も名人が盛り返したかと思ったところで、稲葉さんの見事な切り返し!結果116手にて後手稲葉さんの勝ち、2勝1敗とリードしました!

 名人が、序盤から次から次に自分だけ指し手が難しくなりそうな手を連発してでも角換わりを避けに行った理由が分からないんですが、それだけ今は角換わりの先手は指したくないという事情があったのかなあ。たしかに、今は角換わりも矢倉も横歩も急戦調のオソロシイ形が結構ありますし、プロの研究勝負の戦いのなかで、ボクみたいなヘタクソではとうてい推し量れない駆け引きがあるのかも知れません。それにしても、「角交換に5筋は突くな」を教えられたような一局でした(^^)。


第30期竜王戦 6組ランキング戦 金井恒太 vs 藤井聡太 (矢倉左美濃急戦)

 藤井聡太さん、また勝ってしまいました。。金井さんクラスでも止められず、いまだ公式戦無敗。もう、レート1800代クラスの棋士じゃないと止められないんじゃないでしょうか。今日は矢倉左美濃急戦でしたが、新しい戦型はなんでも指す…というより、好んで指す感じでしょうか。中盤もまったく競り負けないどころか、いつも中盤で優勢を築いている気もします。終盤の驚異の破壊力に目がいってしまいますが、実は序盤も最新戦型を完全に押さえ、中盤の指し回しも見事みたい。しかし人間でしかも若いので、いくらなんでもすべての戦型がアタマに入っているとは思えないし、今あまり指されなくなった戦型で対抗するとか、最新形は研究で上回らないと厳しいような気が。。羽生さんが藤井さんに勝ったのは藤井システムでしたしね。次の竜王戦6組決勝の近藤誠也さんとの一戦が、ついに迎えた公式戦最初の難関かも。

20170501竜王_金井vs藤井聡_矢倉左美濃急戦38手 それにしても矢倉左美濃急戦は、右四間飛車のようにいやらしいです。最初の駒組みも似てますし、角換わりの桂ポンといい、最近の相居飛車の急戦系は右桂の使い方が見事。僕は右四間飛車対策に追われた事があって、それこそ中川さんの本も、羽生さんの急戦矢倉研究の本も、金井さんの本も、渡辺さんのお師匠さんの本も読みまくったんですが、共通して言えるのは右銀の繰り出しが遅れない事でした。今回の将棋でいうと38手目がまさにそういう状況ですが、矢倉に対して角筋と銀と桂の波状攻撃を浴びせるという意味では、左美濃急戦は右四間飛車と似た作りの将棋に見えます。ここで金井さんは▲37桂と指しましたが、まさにここが「右銀が出遅れない」の境になる局面で、僕ならあまり深く考えずに代えて▲46銀と指していたと思います。でもそうして7筋と3筋の歩の突きあいの速度合戦になってしまうと、なんか後手の方が矢倉崩しの筋に入っていて良さそう。だから▲37桂だったんでしょうが、つまりこの時点ですでに後手の方が良かったのかなあ。だとしたら、右四間対策と似た考えで行くなら先手の角引きが間に合わなかったという事なんでしょうかね?もしかして▲79玉という構想自体が拙かったりして…いやいや、最近よく言われてる矢倉で▲66歩を突かずに5手目▲77銀を先にというのが本当に正しい気もしてきたり…もう、このぐらい序盤の段階で終盤直結の構想が問われているのが、ソフトが強くなって以降のプロ将棋の特徴に感じます。相手の陣形を乱しつつ手番を握りにいくという序盤の構想というか、後手だからとかでなく、先後関係なしに駒損上等で積極的に序盤から敵陣を乱しつつ手番を渡さない状況を狙いに行く、みたいな。序盤感覚自体が変わってきてるような感じですが、強い人に「かかってこい」とされるんじゃなく、こんな襲い掛かってくるような将棋を指されたら、たまらないっす(^^;)。。


プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

新刊棋書
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
ブログランキング
ブログのランキングサイトに参加してみました。 よかったら、クリックしてくださいね!
QRコード
QR
これまでの訪問者数
アド