第66回NHK杯 島本亮 vs 豊島将之 (矢倉?)

 NHK杯前の村山慈明さんの講座は分かりやすくていいですね。初心者向けですが、とってもいい復習になります。

 さて、肝心のNHK杯ですが…またしても序盤を見逃してしまった(^^;)。しかし、中終盤が大熱戦!かなり厳しい状況となった島本5段でしたが、見事な巻き返し!どちらが勝つか際どい所まで行きましたが、最後は豊島さんの見事な寄せ!!豊島さん、ここ数年は終盤力の強化に時間を割いているとの事でしたが、その成果が見事に出た見事な寄せでした。いや~、最後の方ですが、島本さんの勝ち筋はなかったんでしょうか、気になる…。


第29期竜王戦決勝トーナメント 丸山忠久 vs 深浦康市 (横歩取り)

 僕が高校野球で一番面白いと思っているのは夏の地区予選で、プロ将棋で一番面白いと思っているのは竜王戦の決勝トーナメント。つまり、今の季節が最高(^^)。昨日の1組優勝の丸山さんと1組4位の深浦さんの対局、メッチャクチャ面白かった!丸山さん凄すぎ。現在絶好調の深浦さんを剛腕で破りました!丸山さんって強い手に踏み込んでいくので、勝った時の将棋はものすごい面白いんですよね(^^)。

20160729竜王29TN_丸山vs深浦_横歩40手 将棋は横歩取りになったんですが、序盤から先手丸山さんが不思議な構想の連発。青野流や△33角85飛の時はともかく、△84飛に対して玉をまっすぐ立たずに左に寄せるのは最近では少数派だと思うんですが(丸山さんのほか、行方さん、豊島さん、野月さんもたまにそうする?)、そこで中原囲い、手待ちのような玉下がりなど、この時点で僕は既についていけず(^^;)。これって、現在猛威を振るっている後手横歩の研究を外しに行ったのかな?さらにビックリしたのが、後手深浦さんが桂を跳ねだして中央を狙いに行った40手目△65桂に対する丸山さんの応手でした。普通は▲48銀と中原囲いを修復しつつ57を受けそうなものですが…

▲76飛
 ええええ~中央を受けない(゚д゚ノ)ノ ?!!
いやあ、桂成りより▲74歩の方が速いと見ているんでしょうか。信じられない…

△24飛▲25歩△54飛▲48銀
 深浦さんは2筋で合駒請求をして歩を一枚使わせてから中央に駒を集めます。ここで丸山さんが▲48銀と上がりましたが、これも僕のアタマでは理解できず。さっきあがらなかった以上は▲74歩と決戦に行くかと思ったんですが…

△57桂成
 深浦さん、行ったあああ!!
いや~、僕みたいなアマチュアからすると、どう見たって後手よしに見えます。よしんばそうでないとしてもほとんど壁形に近い上に玉のすぐ斜め上に成り駒を作られるなんて、生きた心地がしません…僕なら20手以内に頓死するな(^^;)。

▲55歩△同角▲同角△同飛
 ここで丸山さんは焦点の歩を打って角交換。これはこの一手という感じがします。問題は清算が終わった△55同飛が…詰めろですよねえ。僕なら投了クラスの局面図です…

20160729竜王29TN_丸山vs深浦_横歩51手▲68銀(51手目盤面図)
 これで受かってるのか…すごい、プロはすごい。それにしても、丸山さんがなんでこんなデンジャラスな局面を選択したかというと…研究を外すというだけでこんな局面に飛び込んでいるんでしょうか。僕にはそれしか思いつきませんが、そうだとしたらプロの駆け引きは凄すぎる。

△48成桂▲同金△54飛
 いやあ、深浦さんにとってこの△54飛は悔しいというか、これで先手に手を渡してしまうので、ここから丸山さんの41手目▲76日からの構想であった反撃が来てしまいそう。

▲82角△64角▲同角△同歩▲82角
 82へ角打ちのおかわり!こうなってみると、どっちがいいのか全然わかりません。中央の折衝を呼び込んでおいて、読み抜けなんてあったら一瞬でゲームオーバーだと思うので、丸山さんは中央が受かる事と、その後の反撃筋がなかなか有力である所までは当然読んでいたわけですよね。いや~、中盤で定跡から外れるといつもやらかしてしまう僕からすると、プロの凄さを見せつけられた中盤でした。すごい。鼻血が出ちゃいそうでした( ̄ii ̄)。

 この後もお互いが大駒を切ったり抜いたり、超デンジャラスな所にと金を作られるのを放置して斬り合いにいったりと、とんでもない熱い将棋!!アマチュアなら10回ぐらいは頓死しそうな局面を互いに紙一重でくぐり抜け、更に相入玉模様となり、3局分ぐらいを見たような大死闘。最後には入玉を阻止された深浦さんが無念の投了、169手にて先手丸山さんの勝ち!!

 これで竜王戦の挑戦者決定戦3番勝負は、丸山さんと三浦さんの対決に。どちらもタイトルを取った事のある40代強豪棋士。丸山さんには何とか優勝して貰って、苦杯をなめ続けた渡辺さんとの竜王戦のリベンジを果たしてほしいなあ。。それにしても、面白い将棋でした!!


倉敷の大山名人記念館に行ってきました

Ooyama.jpg 祖父の33回忌のついでに、倉敷にある大山名人記念館に行ってきました。倉敷市街はちょうど何かのお祭りの真っ最中で大混雑。そんな事もあってか、記念館はガラガラ。クーラーが効いて気持ちの良い館内で、会場の管理の方と思われる方と、よくここに対局に来ていると思われるおじさんが談笑していました。アマチュアの棋戦で「学生の○○君に負けた。途中までは良かったと思うんだが、寄せを間違えた」なんて話していました(^^)。全日本アマチュア名人戦に参加したのかな?
 会場には、大山さんが獲得したたくさんのトロフィーや盾のほか、升田幸三さんとの対局写真なんかも飾ってありました。羽生さんと森内さんの対局写真などもあったので、なんでかなと思って会場の方に訊ねたら…ああなるほど、ここでタイトル戦が行われた時の写真との事。今は倉敷藤花戦をここでやっているそうで、それ以降は棋士によるタイトル戦はここで行われなくなったと言ってました。

 写真の羽生さんや森内さんは、40代半ばに来て苦戦し始めています。王座戦の挑戦者は糸谷さんになりましたし、棋聖戦は永瀬さんが挑戦中。羽生さんだけはずっと強いんじゃないかと思っていましたが、やっぱりそんなに甘い世界ではありませんね。こうなってみると、69歳までA級に在位し続けた大山さんというのは、とんでもない強さだったんでしょうね。時代が違うので比較する事自体がナンセンスですが、羽生さん以前の棋士で羽生さんクラスの人というのは、やっぱり大山さんという事になるんでしょう。そうそう、僕は将棋を勉強し始めたばかりの頃、「記譜並べをすると良い」ときいたもので、大山さんと升田さんの棋譜集を買ってきて、並べて解説を読んで、「う~ん、解説を読んでも手の意味が分からない(--*)」なんて思ったりしてました。そうそう、倉敷は美観地区という所があって、なまこ壁の日本情緒あふれる建物や、柳が綺麗に植えられた川などが流れていて、すごくいい町でした(^^)。


第66回NHK杯 糸谷哲郎 vs 菅井竜也 (横歩取り?)

 休日、自宅で残務をかたずけながらNHK杯をぼんやりつけてました。序盤が異常に速くて、ちょっと仕事に意識を奪われただけで、すでによく分からない状況^^;。というわけで、横歩かどうかもちょっとあやふやなのですが…いや~、僕にとっては超絶難解でした。そして糸谷さんなので超絶の早指し、しかも急戦調で単手数で終了。というわけで、時間が余りまくり、感想戦もたっぷりやったのに尺が埋まらず、出演者の皆さん困ってました(。^д^)。。

 横歩は僕の課題なのですが、他の戦型と比べて進化がえらくはやいので、定跡本を見るよりプロの棋譜を見た方が早い時が多々あります。というか、もう追いつけないと思えてきたので、「あ、これは使えそうだな」という筋だけ拾って蓄積しているような状況。この前の竜王戦トーナメントでの深浦さんの指し手なんて、即採用です(^^)。そういえば青嶋さん、竜王戦ドリームなるかとおもって応援していたのですが、残念でした。きっと今日も序盤で色々参考になる所があったと思うんですが、糸谷さんが超絶な早指しだったことを忘れてました(^^;)。でも、午前中に将棋を見ていると、「ああ、今日は休日なんだな」と、ちょっとだけ自分の緊張が和らぐ感じがして(僕の仕事は自営なもので、カレンダーに関係なくいつもなにかの仕事やっていて、いつもちょっとお疲れモード)、なんかいい休日のスタートでした。




第57期王位戦 第1局 羽生善治 vs 木村一基 (横歩取り)

 名人戦、棋聖戦、王位戦と羽生さんはタイトル戦ラッシュですが、対戦者は後手番になるとみな横歩を狙ってきているように見えます。羽生さんが横歩の研究に追いつけていないと見ているのかも。ちょっと前までは、羽生さんの横歩なんて恐怖以外の何ものでもなかった気がしたんですが…。まあこれだけ連戦だと、他の人より研究時間がないのは確か。昨日から始まった木村さんとの王位戦も、横歩取りになりました。羽生さん、先手横歩を何とかしないと、3タイトル連続で失冠もありうるんじゃないでしょうか。頑張ってほしいなあ。

20160706王位57-1_羽生vs木村_横歩46手 びっくりしたのは中盤の山場での羽生さんの指し手。46手目盤面図は、羽生さんが角交換から▲56角という銀桂両取りを打ち込み、これに対して木村さんが△25歩と打って飛車を利きを止めた所。まあ普通なら無難に▲16飛と逃げそうなものですが…

▲46飛
 ええええ~そこに逃げるのか?!いや~、こうなるともう大決戦、たしかにこうされると後手も難しそう。65の桂を助けている余裕なんてなさそうだから2枚桂の攻めは難しいか…いやいや、ここで△45銀ではなく△45桂と跳ねる手もあるか。代えて△45銀だと?う~ん、もしそうなったら2枚替えは必然、決戦になりそうです。2枚替えだと、どちらが得になるんだろう…いや~、これはその後がけっこう難しくて、深く読まないと何とも言えませんが、木村さんはどうするんだろう。

△45銀▲同角△同桂▲同飛
 うおおお~、木村さんは2枚替えを督促!!いや~、ここの形勢判断は、羽生さんと木村さんで分かれたんじゃないでしょうか。ちなみに、棋譜中継で解説している大平さんの形勢判断は後手やや有利。いやいや、木村さんも自信があるわけじゃなくって、△45桂だと▲65角で桂を抜かれる順があって、そっちに進むと、△55角の飛車香両取りをかけて後手も決戦に行く事になりそうですが、その順が後手よしに思えない、という判断だった可能性もあるのかな?いずれにしても、2枚替えで決戦に行ったわけですよね。そして木村さんは…

△44角
 いや~、これはもうどちらかが良いんでしょうね。無条件に角を成られたら先手ほぼ終了なので、更に飛角交換と踏み込むか、いったん受けるか…ああ、飛角交換に行く場合は、先に▲23歩成△同金を入れておく方法もあるかも知れません。最近、勝負どころになると熱くなる癖をなくすことを心掛けてまして、味つけをもっとうまく出来るように考えていたりして…たいがい、味つけしなかった方が良かったという事になるんですが(^^;)。あれ?2筋の垂れ歩が大した効果になっていなくって、仮に後手の金を上ずらせておいた方が得なら、受けるにせよ攻めるにせよ、いま先に▲23歩成△同金を入れておくのが得という事もあるのかなあ。う~ん、分からない。。

▲88銀
 おお~、羽生さんは一旦受けました。2枚替えに得をした以上、相手の角を捌かせなければ先手十分と見ているのでしょうか。しかし、これで手番は後手が握る事になるので、後手は7~8筋に手をつけていくんでしょうね。△86歩▲同歩△同飛となったら、後手も面白い気がするんですが…ああ、その時に▲同歩とせずに攻め合いに持ち込む順もあるのか。う~ん、攻め筋としては後手の方が良さそうな気もするんですが、先手は2筋と7筋の垂れ歩が絶好なので、どこかのタイミングで飛角交換に行って勝負に行けるので、絶好の順がある気もするし…う~ん、どっちがいいんだろうか。

 いや~、2枚替えへの踏み込みから、メッチャクチャ面白いです。僕なんぞではまったく形勢判断できませんが、もうどちらかが良いんでしょうね。どちらが勝つにしても、これは最後まで見たいです(ただいま2日目の昼です^^)。。

*****
 この後、仕事が終わらずに見れず(T-T)。今ごろになって続きを見ましたが、木村さんの反撃筋が凄い!!いや~、羽生vs森内を見ているような気分になりました。羽生さんが苦戦している上にタイトル戦掛け持ちの今、木村さんは念願の初タイトルを取るかも知れません。どちらにも勝ってほしいなあ。


黄金の羽生世代が…

 B1落ちした郷田王将が、B1でもまさかの連敗。昨日は丸山さんも敗れました。A級1回戦では羽生さん、森内さん、康光さん、屋敷さん、三浦さんが負け、勝ちは渡辺さん、廣瀬さん、深浦さん、行方さん、稲葉さん。つまり、アラサーと若手はすべて勝ちで、羽生世代は同世代対決以外はすべて負けてしまいました。最近の羽生さんの不調は、横歩の研究が追いついていないのだろうなと思っていたのですが、終盤で競り負けるシーンもたびたび目にするようになってしまったので、どうもそれだけではないようです。

 羽生世代とほぼ同年齢の僕としては残念な限りですが、年齢ばかりは仕方がないのでしょうね。羽生さんたちがそうという事は、同年齢の僕も脳や身体の衰えが絶対に来ているわけで、それを意識して日々大事に過ごさねば。どうやって老いていくかは課題です。それにしても、最近の横歩や矢倉はすごいですね。特に横歩は、記譜を眺めているだけでもゾクゾク来てしまいます。永瀬さん、竜王戦決勝トーナメントでよもやの敗退でしたが、これはもう研究負けというか、いま後手横歩を指すのは不利だったという事なのかも。よくもまああんな構想を思いつくものだと感心してしまいます。


プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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