「1年で初段」の目標そのままに、過程というものを…

 最近、ネット将棋をやってません。やったところで、現状の実力では、大体4~5級あたりをウロウロするばかりだろうなと思えてきてしまったからです。その上に行くには、指すよりも先にやらなきゃいけない事がある、と。

 こういう書き方をすると、辛い壁に当たったんじゃないかとか、将棋がつまらなくなって来たんじゃないかと思われるかもしれませんが、実際にはむしろその逆。序盤の定跡をもっと知りたいと思うようになり、手筋をもっとちゃんと覚えたいと思うようになり、囲い崩しをもっと知りたいと思うようになり、寄せをもっとうまくなりたいと思うようになり…。詰将棋だけは苦手なんですが、それ以外の将棋の勉強は、時間があるなら1日中やっていたいと思うぐらいに楽しい。

 …これってつまり、ひと通りの将棋の知識を身につけたいと望むようになったという事ですよね、きっと。これは全くの推測ですが、序盤の勉強が対四間飛車急戦と対右四間飛車ぐらいしか出来ていなかったにもかかわらず、2度ほど2級まで行った経験からすると、ひと通りの勉強が出来たら、将棋って、初段になれるように出来ているんじゃないかという気がしています。

 その過程で、時間がかかっているのが、序盤の勉強です。四間飛車急戦やゴキゲン中飛車の対策をして、今ようやく矢倉の勉強に入っているところですが、この後も、最低でも急戦矢倉と対石田流の勉強はしないわけにはいきません。やらないわけにはいかないというより、やりたくって仕方がない。でも自分の願望としては、角交換と横歩取り、対四間飛車持久戦の勉強もやりたい。しかし、日記を読み返すと、序盤の定跡本を1冊読むのに、だいたい1ヶ月以上はかかっている感じです。つまり…1年で初段はもしかしたら間に合うかもしれませんが、仮に間に合ったとしても、それは将棋の勉強をひと通りできていない状態での事になると思います。自分が勉強したいと思っている範囲を1周するには、1日1時間で1年では間に合わない気がします。

 こうなると、初段になるための「1年で」という条件が、ちょっと邪魔になっている気がするわけです。1日1時間で少し間に合わないという計算なので、1日2時間を将棋の勉強に費やすことが出来れば、間に合うんじゃないかと思います。1日1時間でも、徹底的に効率化すれば間に合うかも知れませんが、これは、どのテキストを選び、それをどの順番でやればいいのか、これが分かっているという前提での話。私の場合、ここが完全に自己流。テキストも自分で選んで、勉強の順も自分で考えて…。こういう無駄が多い分、この無駄がなければ1年で行ける気がすると思うわけですが、この無駄を取り除く方法は、僕のやり方を続ける限りは、ありません。

 とはいえ、時間を区切るというのは、人間にとっては良いモチベーションになると思っているので、「1年で初段」という目標は変えずに行こうと思います。ただし…1年で初段になるという事を優先するあまりに、勉強を急ぎ過ぎて、うろ覚えのまま先に進んだり、やらなくてはいけない事をカットしたりすることはしないようにしたいと思っています。だって、将棋が楽しくってやっているわけですよね。これを、目標を達成する事を優先するあまりに、義務感に追われまくって、勉強の過程までつまらないものにしてしまったら…何のための趣味かと。それって、すごくもったいないと思うのです。

 あ、そうそう、これは、1年で初段になるのが間に合わなかった時の言い訳を先にしているわけではありません(^^)。なんか、勉強する過程の喜びって、大事にしたいな、という事を書きたかったのです。昔、急ぎ過ぎたあまり、大好きだったものが苦痛でしかなくなってしまった事がありました。自分にノルマを課して、出来ない状態でも本番に臨まなくてはいけない状況に自分を追い込んで。心身ともにボロボロなのに、それでも練習を自分に強いて…そして、嫌いになってしまったのでした。もっと、楽しみたいな、と。これは人生全般に言える事で、目標がなければ何も始まらないと思うし、目標というものを持てること自体がすでに幸福だと思うんですが、その幸福をずっと生かしておく為の智慧も必要なんじゃないかな、と。知識欲を満たす過程を楽しむ、自己成長の過程を楽しむ…いろいろあると思いますが、私の場合、将棋は生業ではなくて趣味なのですから、楽しむ事を大前提にしたい。で、楽しむためには、目標を持つと同時に、その過程を楽しみたい、そう思うのです。



第54期王位戦 第3局 羽生善治vs行方尚史 (矢倉)

 今年の頭から、居飛車で矢倉を指せるようになる事を目標に始めた将棋の勉強ですが、対四間飛車や対中飛車などの対策に迫られて紆余曲折。ようやく7ヶ月目になって、念願の矢倉の勉強に入りました。しかし、矢倉って分岐がやたら多い。更に、急戦対策はまた別に勉強しないといけない感じみたいです。矢倉って、こんなに難しいものだったのか(;Д;)。しかも、矢倉の勉強を始めたというのに、プロの棋戦は角交換相腰掛け銀、横歩取り、ダイレクト向かい飛車などなど、ぜんぜん矢倉戦になりません。。

 …と思っていたこの王位戦第3局。来ました、矢倉戦です!先週の第2局が急戦矢倉、そして今回は脇システムです!!これを、プロがどう指し回すのかを見たかったのでした。きっとこの王位戦は、僕の矢倉勉強の基礎になっちゃうと思うので、あんまり難解すぎる手は指さないでほしい┌(_ _)┐オネガイシマス。

13073001.gif 駒組みはこんな感じ。ほとんど先後同形ですが、違いは端歩を突くか、銀があがるか。素人考えでは、端よりも銀あがりを優先した方がいいと思うんですが、実際のところはどうなんでしょうか。端歩をいつ突くかというのは、本当に迷います。で、次に羽生さんが仕掛けて、いよいよ戦闘開始。

▲64角△同歩▲63角

 う~ん、この▲63角打みたいな手が、いつも分かりません。成れるかも知れませんが、それ以上に角を取られてしまうリスクの方が大きそうで。。ここからの両者の手の進め方が実に面白かったです。

△73銀▲46銀△65歩▲同歩△75歩▲66銀△76歩▲35歩△同歩

 羽生vs行方は、3局とも攻め合いですね(^^)。羽生vs森内とは対照的な内容だと思いました。しかしこうなると羽生さんの方が1枚上というか、前2局では行方さんが一気に寄せられていたんですが、大丈夫でしょうか?で、次の手が素人には分かり易い、勉強になる手でした。

13073002.gif ▲72歩

 なるほど~、これはいやらしい。。こういう所に歩を打ち込む筋って、どうにも遅い感じがして、見落としてしまうのです。これは覚えておこう。で、行方さんの応手も見事でした。

△74角

ほら、角が死んじゃったじゃないか。でも相討ちだからまだいいのか。だからこういう角の打ち込みって、恐くて。で、羽生さんの応手は

▲64歩

歩で支えました。なるほど、自分から角を取りに行くと、後手の銀が手順で前に出れてしまうから、相手に取らせるのか。…スミマセン、級位者っぽい書き込みばかりで。。で、この次も凄く面白かった。

△86歩▲同歩△85歩▲71歩成

う~ん、行方さんの方も角を取らずに放置、攻めに行きました。でもそうすると、と金作られて桂馬とられて、飛車も逃げなきゃいけなくなるのでは?それよりも厳しいという事でしょうか。確かに、桂損であっても、玉の頭に歩が待ち構えているのはすごく嫌です。この辺りの読みは、すごく深いんでしょうね。

13073003.gif この後、後手は飛車を6筋に回して63の地点の攻防戦を収めにかかり、先手はと金で香車を補充した後に24からつっかけ。盤面図69手目▲26香と放った場面では、先手優勢かと思いました。しかし、この後も面白かった。

△39角

飛車取りにしながら66を破りに行く。羽生さんは

▲68飛

う~ん、受けに行くんですね。確かに、受けなければ破られちゃうよなあ。…でも、飛車を振ってしまったら、2筋は破れなくなってしまうのでは??先手は、手抜きしても2筋から破っていっぺんに寄せられると思ったんですが…それを避けたという事は、行方さんの方が速いと見たか、66の地点を受け切ってしまえば勝ちと見たか、そういうあたりなんでしょうね。やっぱり、速度計算が出来ないと、終盤はとてもじゃないけど指せないなあ。。自分が中級から抜け出せない理由がまたひとつ分かった気がします。

 しかしこの後の行方さんが見事でした。駒の捌いてうまく攻め駒を補充、解説の人々も先手勝勢といっていた状況から…行方さん、寄せにいきます。で、これが見事に決まり、形勢逆転!!詰めろになり、手を空けられなくなった羽生さん、色々な罠を仕込んだ王手を何度となくかけますが(解説をきいていると、受けを間違えると一気に頓死したり、羽生玉が詰まなくなったりする手の連続!プロ恐るべし。私は全部間違えていて、4回ぐらい詰まされてました^^;)、行方さんはこれを正確にかわしていきます。そして、108手までで、後手行方さんの勝ち!こうなると、角を取らずに玉頭を抑えに行った、50手目あたりからの行方さんの判断が正しかったという事ですね。お見事でした!

 2連敗で迎えた第3局で、しかも後手番。行方さんは苦しい状況でしたが、これを見事に跳ね返して一矢報いました!でも、見ていて思ったんですが、矢倉って、相手の飛車角の筋に玉を配置していくわけで、これって結構危険な陣形だと思っていしまいました。…スミマセン、最後まで素人っぽい意見で。。

第26期竜王戦決勝トーナメント 山崎隆之vs永瀬拓矢 (角換わり 腰掛け銀vs早繰り銀)

 渡辺竜王への挑戦をかけた竜王戦の決勝トーナメント、右の山は森内さんに決まりましたが、左の山はまだまだこれから。今日の山崎vs永瀬戦は、4組から6組というフレッシュな顔ぶれの代表を決める戦いという感じでした。
 将棋は先手の永瀬さんの誘いに山崎さんが乗る形での角交換。しかし、ここからが違いました。永瀬さんは例によって腰掛け銀にしたんですが、山崎さんは…早繰り銀です!いやあ、プロではもう腰掛け銀以外は結論がほとんど出ているという事だったので、まさか相腰掛け銀以外の角換わりが見られるとは思いませんでした。こういう型破りなところって、山崎さんの魅力ですよね。人間的には軽そうだけど。。
 また、将棋も実際にすごく人間くさくて、実に面白かったです。山崎さん、穴熊に潜りかけていたのにまた出てきて入玉を狙える形にしたりとか(^^)。しかし、先手の永瀬さんは穴熊に潜らない。なんでかなと思っていると…なるほど、早繰り銀にされると、潜りはじめたところで7筋を突かれて仕掛けられるわけか。う~ん、級位者としては、角交換は早繰り銀の方が指しやすい気がするなあ。

13072701.gif で、途中からは、永瀬さんは攻め続けるしかないんだけど、どう見たって攻めが切れそうにしか思えないという辛い展開に。こうなると一方的というか、ちょっと手合い違いにすら見えてしまいます。山崎さん、完璧に受け切り、永瀬さんは攻めが切れたところで無念の投了。でも最後は、中級ぐらいだったらまだまだ全然続きそうな状況に見えました。後手の勝ちなんですが、後手はまったく攻める事無く、王手もかけていないどころか、相手の囲いにすら全く手をつけていない状態。こんな状態で勝って終わる将棋って、初めて見た気がします。図は投了図なんですが、パッと見だと、これで投了したのが先手だとは、ちょっと信じられません。無傷の矢倉なのに。私が後手を持ったら、この局面から10手以内に寄せられる自信があります(^^;)。

 それにしても、山崎さんって型がないというか、荒っぽいというか、閃きが鋭いというか、研究が得意というよりも中終盤の力で勝つタイプに見えるんですが、それがたまらない魅力です。渡辺竜王とか森内名人とかの将棋を見ていると、こういうのはプロでは通じなさそうに思えるんですが、それでも7段まで来ているんですから、剛腕なんでしょうね。しかしこの後は郷田戦、それに勝っても佐藤康光戦、それに勝っても対森内戦…竜王挑戦にはまだまだ難関が続きそうですね。

羽生vs佐藤康の大熱戦など、最近の順位戦

 夏場になって、急に仕事が忙しくなってきました。将棋の勉強をするのも、移動中に寄せの問題をちょっとやるぐらいで精一杯。昨日は、順位戦がずっと気になっていたのですが、帰ってくるなり疲れ果てて寝てしまいました。。

 さて、昨日の順位戦は、羽生vs佐藤と、郷田vs渡辺という好カードでした!とくに羽生vs佐藤は、どちらの棋士にとっても、2戦目にしてはやくも前半の山場なんじゃないかと。

○羽生善治 vs 佐藤康光●
 佐藤さんの先手。佐藤さん相手に後手か、これは羽生さん負ける…。しかし佐藤さん、先手だというのにダイレクト向かい飛車にしてました。それて、後手の選ぶ戦法じゃないの??もう、何が何だか分からなくなってきました。佐藤さん、もしかして毎日このダイレクト向かい飛車の研究しかしていないのでは?こういうのって、やられる方はすごくやりにくいんじゃないでしょうか。だって、絶対に研究しまくっている筈だし、だとしたらこの戦型での研究は佐藤さんの方が上のはずだし。しかも佐藤さんって、手将棋になったら羽生さん並みの最強棋士ですよね。。
 で、将棋はとんでもない大熱戦で、最後の方の棋譜はこのまま延々と続くんじゃないかというせめぎ合い。玉頭での激しい攻防を経て、互いに玉が丸裸に近い状態に。。これ、棋譜を追うだけでもものすごい将棋です。勝負はもつれにもつれ、164手まで進んで、終局も深夜の1時半を回っていた模様。なるほど、昨日ガンバって見たとしても、どのみち最後までは見れなかったわけか。…しかし、ダイレクト向かい飛車は、何回見ても振り飛車不利に見えます。よくこんな戦型で羽生さん相手に互角に戦えるものだなあ。変態天才です。
 (追記)翌日になっても、何度もこの棋譜を見返しているんですが…いやあ、これはすごい将棋です。今年見た将棋の中では一番面白いかも。序盤は羽生さんがうまく指し、中盤突入からは佐藤さんが形勢逆転、中盤からの玉頭戦は50手以上続く大混戦、互いに桂馬、香車、銀を打ち込みまくっての大乱戦。均衡がいよいよ崩れ、羽生玉が後退し、佐藤さんが剛腕を振るって一気に寄せにかかる。もうこれは寄ったんじゃないかという所で飛車角交換が起こり、最後の最後になって…大逆転の攻防手、羽生マジックです。。もう、台本があるんじゃないかと思うぐらいのドラマチックな流れと幕切れ。
 この大熱戦を勝ちに結びつけた羽生さん、なんとなく、この1勝が、のちになって今季順位戦の明暗を分ける事になってしまいそうな気がします。…頼む、あと1回でいいから、羽生さん、名人になってください!

●郷田真隆 vs 渡辺明○
 プロの将棋を見るようになってから、一番よく見るカードの気がします。それだけ、両者とも各棋戦で常に上位にあがってくるという事なんでしょうね。しかし、今まで見た印象でいうと、順位は郷田さんの方が上ですが、渡辺さんの方が1枚も2枚も上に見えます。棋風による相性とか、あるんでしょうかね?将棋は渡辺さんが先手の、角換わり相腰掛け銀。ああ、見ていて一番難解なやつだ。。結果は、竜王の完勝。最近調子を落としていた竜王ですが、これで順位戦初勝利、ほっとしたという所でしょうか。一方の郷田さんは連敗スタートとなり、今後も佐藤康、三浦、羽生という強豪との対戦を残しています。これは、他の棋士に取りこぼすとヤバい事になりそうです。。

●森けい二 vs 阿部光瑠○
 これはA級ではなく、7/23に行われたC2の対戦です。棋譜は見れていないのですが、気になっていました。どうも、電王戦以来、光瑠さんはずっと気になっていまして(ミーハーですね^^;)。光瑠さん、重鎮を見事撃破です!これで2連勝!もしかして、来期はC1にあがれるか?!ライバルは?…澤田真吾(1勝1敗)、永瀬拓矢(2敗)、大石直嗣(2勝)、中村亮介(2勝)、この辺りでしょうか。…え、C2に内藤國雄の名が…73歳でまだ現役だったのか、すげえ。。C1にも加藤一二三さんが73歳でガンバってますが、こういう人の人生って、幼少期から最後まで将棋一色なんでしょうね。こういう生き方って私では考えられない事なので、どういう人生観を持っているのか、世界がどういう風に見えているのか、毎日をどういう風に過ごして、日々何を考えているのか、ちょっと聞いてみたい気がします。これから人生が開けていく光瑠くんとは対照的ですね。




第54期王位戦 第2局 羽生善治vs行方尚史 (矢倉中飛車)

 行方さんが先手となった王位戦第2局は…矢倉です!いま、中飛車対策の勉強が一段落して、矢倉の勉強を再開したばかりなので、矢倉の観戦を楽しみにしていたのです。そして、序盤の駒組みですでにいろいろと駈け引きがあり、急戦矢倉に突入!…急戦矢倉か。はやく『変わりゆく現代将棋』読まないと。。

 後手の羽生さんは右銀を53に繰り出し、矢倉中飛車へ。急戦矢倉って、だいたいどのパターンも後手の方が指しやすくないですか?後手は先に仕掛けられる上に、玉の囲いも後手の方がいい気がします。で、この将棋もそうで、先手玉は角が壁になって入城出来ず。後手は自玉の上を金銀で守り、入城しても逆に逃げてもいいようなポジション。

 しかしさすがはプロ。先手の行方さん、相手の隙を伺いながら、囲いながら、攻撃の準備を整えながら…という感じで、うまく駒組みを進めていきます。この中盤戦は、見ていてえらく面白かったです。で、互いに十分になる前に(というか、先手としてはこれ以上の駒組みは無理なのかも)いきなり開戦。突っかけたのは先手の行方さん、開戦を選んだのは羽生さんという感じでした。これが48手目あたりです。で、素人目には、後手の方が良さそうだなと思っていたのに、開戦直後には、どうも先手の方がいいんじゃなかろうかという状況になってました(あくまで、素人の見解です)。

13072401.gif その行方さんの指し手で、すごいと思ったのがこの局面。角交換を仕掛けたらいっぺんに悪くなりそうだし、かといってほかの仕掛けも見当たらないし、玉を固めるにも後手の73の桂が邪魔して難しいし、いったいここからどう指すんだろうと思っていました。ここで行方さんが指した手は…

▲22歩

え、なんだそれ。…ああ、これはいい手な気がする!この歩を取らないわけにはいかなそうですが、取れば後手の角の逃げ道がなくなるわけですね。う~ん、これは覚えておこう。。このとき、行方さんの方が有利と思っていました。

 しかし羽生さん、なんか動じないんですよね。この歩を普通に玉で取りました。この後も、羽生さんは矢倉の急所になる(って谷川さんの『光速の寄せ』に書いてありました)41に角を打ち込まれ、解説も検討陣も、どうやってそれを受けるかを一生懸命考えているというのに、羽生さんの選択は受けず。その後も行方さんの攻めに付き合わず、一気に寄せてしまいました。。う~ん、王手に直結するような攻めを受けないってことは、58手目となる盤面図あたりでは、すでに寄せ方は見えてるんでしょうね。

 過去の記事にも書きましたが、今回、行方さんにはガンバって欲しいと思っています。しかし、今回の2戦を見ると、羽生さんの壁は高いかも知れません。行方さん、先手番で落としたのは痛いですが、心機一転、第3局で頑張ってほしいと思います!

第61期王座戦 挑戦者決定戦 郷田真隆vs中村太地 (角換わり 相腰掛け銀)

 羽生王座への挑戦を賭けた、郷田さんと中村さんの挑戦者決定戦。今日は仕事が忙しくて、日中に少し途中経過を見た程度。その時は、またまた手損なしの角換わりからの相腰掛銀みたいになってました。なんか、最近のプロの将棋は角換わりと横歩取りしか見ていないような気が。。同じ勉強していない戦型でも、横歩取りの方がまだ分かり易いです。角換わりは、何回見てもえらく複雑で、私には難しすぎ。難しくて理解できないので、つまらなく感じてしまう。つまらないから、結果だけ見よう。こんな3段論法で、帰ってきて見てみたら…なんだこの局面、面白すぎる。。

13072201.gif 帰ってきて最初に見た局面がいきなりこれ。あの…そこらじゅうで駒がぶつかってるように見えるんですが。。実際に当たっているところだけでも…7カ所w(゚д゚* )w まだ棋譜を見ていないので分かりませんが、これはお互いに「受けずに攻める」と意地を張り続けた結果なのでしょうか?それとも、受けると寄せが速くなってしまうという状況の連続だったのでしょうか。これだけ駒がぶつかっていて、歩以外の駒の損得はないように見えます。ということは、駒組みからの駆け引きだけでこの局面まで来たという事でしょうか。いずれにしても、すごすぎる。。
 この局面について色々と語ることが出来るほどの棋力は、私にはありません。さっきから30分ぐらい考えてるんですが、じぇんじぇん分かりません。ここから先手を持っても後手を持っても、私が1手でも指したら、それが敗着になりそうです。


13072202.gif で、両者とも長考しているようなので、その間に棋譜を見てみると、数手前に驚異の指し手が。私がヘボである事は百も承知ですが、それにしたって、これは角取りを無視して攻めに行くか、角を動かすなら△75角以外にはありえないだろうと思うんですが、郷田さんの指し手は…

△55角

なんだこれ(゚д゚ノ)ノ …郷田さん、すげえ。そうか、逃げると角が遊ぶ位置に行ってしまうし、逃げなければ角が丸損になりそうだから、銀で取らせて角銀交換にした上で銀も前に出れるという事か。また、そんな1手パスみたいな事やっても、先手の1~3筋の攻撃は間に合わないという事でしょうか。もしこれで郷田さんが勝ったら、ファンになってしまいそうです。で、中村さんが次に放った手も凄かった。

▲71角

取らずなのか(゚д゚) 。う~ん、つまり、取ると郷田さんが良くなるって事なんですね、きっと。で、飛車取りの上に、53を争点にして、後手の守りの金を1枚剥がした上で、そこに馬が作れる計算か。すげえ。で、これに対する郷田さんの手がまたすごかった。

△76歩

…なるほど、こういう経緯で、あの局面になったわけですね。私、生まれてから、プロの棋士ほどに考えまくった事は1度たりとも無いと、今日確信しました。この将棋を見て、ネット将棋の持ち時間15分とかじゃなくって、持ち時間4時間とかで指してみたいと思ってしまいました…脳卒中を起こすかもしれませんが。

 このあと、一気に攻め合いになり、中村さんの勝利か?!…と、ここで、私はこれから出かけなければならない用事が。。うう、最後まで見たいが…それではこの辺でサヨウナラ!(昔の新日本プロレスみたいな幕切れだな)

「位取り」について

 序盤の勉強をしないと、最初から大差をつけられて、チャンスすらないまま負かされてしまいます。これは、はじめてネット将棋をした時に痛いほど思い知らされました。

 そして、終盤の寄せと並んで、序盤の勉強を一生懸命し始めました。序盤の勉強というのは、ある程度まとまった時間がないと進めにくいので、社会人としてはなかなか大変。でも、「うわっ、そんな手があるのか!」という驚きの連続で、苦であるどころか、楽しくて仕方ないのです。無理に時間を作ってでも、何だったら仕事を後回しにしてでも、序盤の勉強をしていたいぐらい(ダメだって)。

 ところが、それで序盤が前よりは少しは指せるようになってきて、前ほどは一方的に潰される機会が減ったというのに…むしろ勝てなくなってしまった時期があります。もしかすると、今でもそうなのかも。この理由を以前に考え、その時出した結論が「考えながら指さなくなったから」というもの。まあこれはこれで外れてはいないと思うのですが、最近、具体的にダメになった部分のひとつが分かってきた気がします。それが、「位取り」です。

 私の場合ですが、ネット将棋でボロボロにされたところから始まったので、ボロボロにされた相手の戦型を研究するという形で、序盤の勉強が進んできた気がします。序盤の戦術を知らない頃は、まったくの攻め将棋で、玉なんてほとんど居玉。お互いに弱いと、どちらも色々と間違えるので、攻め将棋の方が有利な気がします。ほら、攻めを間違ってもすぐに負けるわけではありませんが、受けを間違えると…即アウトですよね。だから、級位ぐらいだと、攻め将棋の方が強いんじゃないかと。これが、相手の戦型対策を勉強しているうちに、いつの間にか受け将棋になっていたのです。相手の攻撃を受け切る事に意識が集中して、自分の攻め筋のビジョンが全くなくなっていました。攻めと受けのバランスが大事だと思うのですが、これがムチャクチャ。

 そして、受けに意識が行き過ぎていた事の象徴が、位を取られまくっていた事だと思うのです。5段目まで歩を伸ばす「位取り」について、誰かのプロの方が「昔は重要視されてたけど、いまは位取りってそれほど重要じゃないんじゃないかと思われてきている」と発言していたのを覚えています。この意見、私も納得していました。だって、2手3手かけて歩を伸ばしても、弾かれたらそれでオシマイですよね。位取りをしていたら、それが有効な攻撃につながらない限りは手損の方が大きいんじゃないかと思っていたのです。で、位取りを軽視していた。

 ところが、位取りというのは、手駒を持つようになると、突き捨てからの争点にもなるし、攻撃の拠点にもなっちゃうんですよね。銀もどんどん進出できる。当たり前と言われればそれまでなんですが、つき捨ててくるという事はすでによくなる目算があってやるわけですから、もう争いが始まった時には不利になってしまっている。戦場も自陣になるので、相手の駒も成ってどんどん攻撃力を増している。…いや、それでも受けまくっていたので良い受けの勉強にはなったし、初級ぐらいだと無理攻めであることもあったりで何とかなっていたんですが、中級ぐらいからはそうもいかなくなりました。

 序盤の勉強をしていてダメになったのは、おおげさにいえば大局観であった気がします(もちろん級位者なのでヘナチョコ大局観なんですが、それすら無くなってしまった)。あくまで、全体の見通しの中で、序盤の勉強を生かす。これが出来ていなかったことのあらわれのひとつが、位を取られ続けていた事なんじゃないかと思います。そして、ひとつ勉強になったのは、プロは違うのかもしれませんが、級位ぐらいだと、位を取るというのはものすごく有効だという事。中飛車にやられ続けたのも、簡単に言えば5筋で位を取られ続けた点にあると思っています。だから、すこしでも駒の交換が起こると、以降は一気に5筋を破られてしまう。これは受けだけでなく攻めでも同じで、受け将棋になってからは、自分が位取りを出来ていなかったのだと思います。だから、受け切ってからもすぐに攻めに転じられず、またすぐに相手に手番が渡ってしまったり。攻守にわたって位というものを軽視していたんですね。これは、相矢倉でも、対右四間飛車でも、対中飛車でも同じ傾向だった気がします。
 だいたい、序盤の勉強が全然済んでいないものだから、無意識のうちに急戦を避けているような気がするので、そういう展開になると、時間がかかりそうな位取りというのも間に合ってしまって、これが後になればなるほど効いてくるのかもしれません。いずれにしても、攻守にわたって、位取りをあまりに軽視し過ぎていたのかな、と。










最近のプロの棋戦

 ここ半月ぐらい仕事が忙しくて、羽生さん以外のプロの将棋をあんまりチェックできていませんでした。で、どうなっているのかなと思って調べてみると…うわ、色々とあったんですね!現状が分からなくなってきたので、自分のためにちょっとまとめておこう。

(順位戦)

●深浦康市 vs 行方尚史●
 まずはA級。行方さん、絶好調!40前にして初のタイトル挑戦もそうですが、B1からとうとうA級にあがった今期順位戦も、これで2連勝です。将棋の方は、この前の羽生vs渡辺の棋聖戦で指された横歩でした。これは、現在進行形の羽生さんとの王位戦を意識してるんだろうな…。深浦さん、渡辺さんを倒して、このまま連勝と行きたかったでしょうが、いま絶好調の行方さんと当たったのは、ちょっとアンラッキーだったかもしれません。

●高橋道雄 vs 畠山鎮○
 ここからB1です。昨期までA級だった高道さん、これで3連敗。このままズルズルいってしまうのか?年齢的にも、下り坂になっておかしくはないのですが、何とかふんばって欲しいです。一方の畠山さんは、対照的に3連勝。3戦全勝は既に3人しかいません。これは、来期A級入りもあるか?!

○橋本崇載 vs 鈴木大介●
 将棋界のユーモリスト・橋本さんですが、さすが昨年のA級棋士、将棋はやっぱり強い!!これで、難敵の丸山さんと鈴木大介さんを倒しての2勝1敗です。一方の大介さん…数少ない振り飛車党の強豪という事で応援しているんですが、これで3連敗。。う~ん、これはA級を狙うよりも、まずは1勝を目指して降級を防ぐところから考えないとまずいかも。

●山崎隆之 vs 松尾歩○
 羽生さんっぽいというか、素人ではとても思いつかないような鋭い指し回しを連発する山崎さんですが、勝てません。これで1勝2敗、先頭集団からは少し取り残された感じでしょうか。一方の松尾さん、これで3連勝です!…しかし松尾さん、強豪との対戦が後ろにたくさん残ってるんですね。でも、山崎さんを倒したのは大きいかも。

●木村一基 vs 豊島将之○
 木村さんって、A級にいないのが不思議なぐらいに強いイメージがあります。その木村さんを、23歳の豊島さんが撃破!豊島さんはこれで3連勝。本当に強いんですね。竜王戦の決勝トーナメントで谷川会長に負けたのが悔やまれます。この人、将来は本当に名人になるかもしれません。

(竜王戦 決勝トーナメント)

○永瀬拓矢 vs 金井恒太●
これも横歩取り。羽生vs渡辺の棋王戦以来、横歩取り大流行な気がします。後手が「勝てるんじゃね?」と思い始めたのかも。永瀬さんって知らなかったんですが、92年生まれという事は…21歳?若い!その永瀬さん、後手番の横歩で、あの金井さんを短手数で寄せ切ってしまいました。これはもしかして、シンデレラストーリーの始まりか?!


『中飛車の基本 ゴキゲン中飛車編』(鈴木大介・著)

book_Nakabishanokihon.jpg ネット将棋での中飛車対策として、村山慈明著『ゴキゲン中飛車の急所』に続いて読んでいた本が、鈴木大介さんの書いたこの本です。扱っている内容が村山本と重なっていたので買うまでもないと思い、図書館で借りてました。サックリ読んで、違う変化のところだけ勉強しようという魂胆だったのです。しかし甘かった。。基本局面を過ぎると、違う変化のオンパレードです(゚д゙)。そんなわけで、図書館の貸し出し期限の2週間では半分ぐらいまでしか読めず。すぐまた借りようと思ったら、予約が入っていて借りられず。というわけで、途中までの感想です。

 この本、5章に分かれています。そのうちの半分を占めているのが第1章の「超速▲3七銀戦法」。この本は中飛車側からの視点で書かれているので、▲37銀戦法をどうやって破るか、みたいな書き方になっています。それで、先手の戦法をさらに5つに分けて書いています。「菅井流△4四歩」とか「羽生流セミ急戦」というように、戦型のひとつひとつに名前をつけてくれているので、すごく覚えやすいです!また、これらの中には、村山本が書かれた時にはまだなかった筋があって(鈴木本が書かれたのが2013年で、村山本が2011年)、またこれが実戦で使いやすそうなものだったりしました。例えば「羽生流セミ急戦」です。居飛車側の玉が居玉のままではなく舟囲いになり、振り飛車の玉は囲い切れておらず、振り飛車の角道は止まり、飛車は5筋から外れ、中央はこちらの銀で制圧、居飛車の角道も通っているので凧銀(凧金にあやかって勝手に命名しました)も使える( ̄ー ̄)。プロや段位の方が指したらどうなのか分かりませんが、級位者の私にはすごく指しやすそうです。

 やっぱり同じ戦型を扱っているので、村山本とも重なるところが結構ありました。手順は違っても合流したりとか、少し形は違っても概ねの手筋は似ていたりとかもあります。でも、超速▲3七銀戦法だけに限って言えば、半分以上が違う変化という印象です。

 じつは、今月頭ぐらいに、ネット将棋でまた絶不調になってしまって、しばらく将棋を指すのをやめていました。いくら指したところで、中飛車対策、矢倉、対四間飛車の穴熊、この3つの勉強をしないと、中級に留まる事も難しいと思ったからです。で、村山本とこの鈴木本を読んで、対中飛車戦はなんとかなる気になって、級位問わず、中飛車を指す方々を選んで、久々に指してみました。すると、今のところ10勝1敗(ノ^-^)ノ。2級から7級にまで落ちていたんですが(好不調の波がすごいんです、10連勝の後に15連敗とか)、4級に戻しました。。しかも、ずっとやられ続けてきた中飛車使いの人に勝てたのがうれしいです。
 で、実感としては、村山さんの『ゴキゲン中飛車の急所』と、鈴木さんの『中飛車の基本 ゴキゲン中飛車編』の2冊で、級位者の中飛車対策は十分なんじゃないかという気がしています。前に考えていた、従来の中飛車に対する対策は、今のところしなくても何とかなりそうだな、と感じています。でも、第2章の居飛車穴熊の章も早く読みたいなあ。本、はやく返って来ないかなあ。


 

第26期竜王戦決勝トーナメント準決勝 森内名人vs羽生三冠 (角換わり 相腰掛け銀)

 「がんばって将棋初段を目指すページ!」のはずなのに、将棋観戦記みたいになってきました(^^;ゞイヤァ。。まあでも、解説つきの将棋観戦は、ものすごく勉強になるからいいか。。

 この将棋、羽生さんの先手、角換わりで始まりました。また相腰掛け銀になるのかな…と思ったらやっぱり相腰掛け銀。ん、棋譜中継の解説になんか書いてあるぞ…「手損のない角換わりでは後手の対策が確立されているため、相腰掛け銀以外が指されることはまずない」…そ、そうだったのか。。でも、咎められなければ意味がないので、腰掛け銀以外もいずれ勉強しないとダメなんだろうなあ…先は長い。

 今回の手損なし角換わり、伏線があるんだと思います。というのも、この間の森内vs羽生の名人戦で、森内名人が唯一負けた将棋が、この角換わり。それを森内さんが選んで指したという事は…なにか用意した手があるんでしょうね。それを、負けた当の相手の羽生さんにぶつけてくるところがカッコいい。

 同じ角換わり腰掛け銀でも、今回の将棋は、この間の羽生vs行方の王位戦とは違って、どちらが攻めでどちらが受けかがはっきりしているので、見ていて分かり易かったです。羽生vs行方戦は攻め合いで、攻めと受けの速度計算をしながら、駒の出入りを考えながら、という感じだったので、頭がパンクしそうでした。

20130719_01.gif そして、最初の駒組みが終わったあたりで、素人の私には出来ない指し手がまた登場。手待ちです。互いに矢倉に組んで、後手の森内さんが組み替えて穴熊に潜ろうかという所。盤面図では羽生さんすでに1手手待ちしており、盤面図からさらに手待ち。

▲18香

こんなところで2度の手待ち。後手玉が堅くなってしまうのを、みすみす2手もパスしていいんでしょうか。。…しかしこの理由が直後に分かりました。

△11玉▲45歩△同歩▲同桂△24銀


玉が11に潜った瞬間、銀の蓋も金の囲いも出来ていないところでいきなり仕掛け。なるほど~、このタイミングだと、後手は矢倉よりも穴熊よりも玉型が悪いというわけですね。でも、ここから1直線で行かないと、けっきょく穴熊に囲われてしまうのでは?それとも、終盤まで1直線にいける目算でもあるんでしょうか。で、次に羽生さんが指した手は

20130719_02.gif▲26角

う~ん、角を持っていると敵陣に打ち込まないと勿体ないと思っている私には、とても指せない手です。でもこれ、定跡だそうで。以下、

△43歩▲15歩△同歩▲14歩△同香▲15香△同香▲同角△22玉

…端、もう破れてる (゚ロ゚ノ)ノ。そういえば、おとといの棋聖戦も、端攻めから一気に羽生さんが優勢になってました。いつかまとめて端攻めの勉強をしたいなあ。寄せまでいけないにせよ、これぐらい綺麗に破れると気持ちいですね。後手は穴熊どころじゃありません。これって、もう先手よしなのでは??でも後手の森内さん、攻め合いに行くのでもなく、顔色ひとつ変えずに受けてます…そういう顔なのかもしれませんが。

 しかし、あれはハッタリ顔じゃなくて、本当に受け切れると思ってたようで。金を32にあがるか33にあがるかとか、そんな僅かなところまで計算しきっていたみたいです。森内名人、恐るべし…。50手以上受けに回り、攻めが1手空いたところでいきなり桂のタダ捨てから、ものすごい寄せ。いやあ、受け将棋って、受け切ってしまうと、なんだか相手にやらせるだけやらせているみたいに見えて、恐ろしく強い人に見えてしまいます。。というわけで、準決勝は森内名人の勝利でした。羽生さん、永世竜王への挑戦ならず。私の羽生さんの揮毫入りの免状もまたまたおあずけになってしまいました。…もしかして、今後羽生さんが竜王か名人になる事は2度とないのでしょうか。。おねがいだから、あと1度でいいので名人か竜王になってください!!


…ところで、森内さんの用意した手って、何だったんでしょうね。


 

第84期棋聖戦 第4局 羽生棋聖三冠 vs 渡辺竜王三冠 (横歩取り)

 プロ棋士は、強い棋士でも1か月間まるまる対局がない日もあると聞いたことがあります。いい職業だなあ、なんて思っていたんですが…羽生さんの日程にビックリです。

・7/17:棋聖戦 第4局(vs渡辺明)
・7/19:竜王戦 決勝トーナメント(vs森内)
・7/21:達人戦(vs加藤一二三)
・7/23~24:王位戦 第2局(vs行方)
・7/26:順位戦(vs佐藤康光)
・7/29~30日:王位戦 第3局(vs行方)

 過密スケジュールの上、対戦相手がA級棋士だらけ(゜Д゜)。。さらに、タイトル戦は地方対局が多く、移動日だけでなく、前夜祭みたいなのが行われたり。いったい、いつ将棋の研究をしてるんでしょうか?もう、序盤の新手を指されたら致し方なしで、終盤力でどうにかしてるのでは?…と思っていたら、この棋聖戦、どれも羽生さんから用意した手を積極的に指しているみたいに見えます。本当に、いったいいつ研究してるんでしょう?もしかして、昨年後半から分の悪かった対渡辺戦に研究手をぶつける照準を絞ったとか?

160717_01.gif で、渡辺さんのカド番、羽生さんからすればタイトル防衛のかかった本局です。先手は渡辺竜王三冠で、横歩取りのスタート。今回の棋聖戦は、横歩取りシリーズみたいな感じになりました。たしか、横歩取りは先手有利という事だった気がするんですが…

 どうにも、序盤から早くも勝負の分かれ目が来たような気がしました。まだまだ序盤と思っていた26手目のこの△95歩。何でもない1手に見えるんですが、これが早くも後手よしに傾いた1着だったような気が(考えすぎでしょうか)。この歩が、ボディーブローのようにきいてきます。この歩の突き越しのせいで、渡辺玉はずっと退路を断たれた状況に。これがきっかけで、後手羽生さんが終始圧倒する展開になった気が。…いや、級位者の感想ですので、実際のところどうだったのかは分かりませんが。

130717_02.gif そこから角交換を挟んで、いよいよ駒の衝突。もう少し前の段階で、後手は飛車を2筋に振るのかと思っていました。しかし、振らずに1筋の歩も突き越していました。先手は銀を繰り出して、あと桂でも跳ねれば先手から仕掛けて開戦か、と思っていたところで羽生さんの選んだ手は…

△16歩

 ああ、またです。羽生さんとか佐藤康光さんとかって、私がいつも「そんなの間に合うのか?」とか「そんなの大した手か?」という手を指すんです。で、指されてみるとこれが意外に強烈。以下は

▲同歩△17歩▲同香△19角▲27飛△46角成

 う~ん、この手筋、そういえば『羽生の法則』で読んだ事がある気がする。。でも、あんな狭いところに角を打つ事をイメージして端歩を伸ばしていたなんて…すごいなあ。知っている手筋のはずなのに、イメージする事すらできませんでした。これは使えそうなので、覚えておこう!この攻防、まだ44手目あたりでしたが、ここで後手優勢がはっきりした気がしました。

 以下、後手の作った馬が動き回り、結果的には馬と金銀桂の交換みたいな感じになって、後手の駒台がやたらと豪勢な展開に。ジャイアンツのベンチみたいです。さらに盤上では、あいかわらず端っこの方で歩がずっと睨みを利かせていて、渡辺玉は逃げ道を作る事が出来ず。

 で、以降もまったくもつれる事無く、100手にて羽生さんの勝利。最後のフィニッシュも凄かったです。解説陣の方々が「あぶない」という手を指し、そこにつけ入ってきた竜王の一着を咎めて、しかもそれが角と飛車を串刺し。う~ん、これは格好いいフィニッシュを狙ってたな。。やる事が憎いですね。

 この棋聖戦、あの強烈に強い竜王を相手に、どの将棋も全く寄せ付けず(うっかりが1局ありましたが^^;)。史上初の3冠対決は羽生さんの勝利。また、いよいよ渡辺さんが羽生さんを超えるかという世代闘争でもあったと思うのですが、いやいやどうして、これはほとんど横綱相撲というほどの貫録。羽生さん、去年末からの不調がウソみたいです。羽生さんにはこの勢いで竜王戦決勝トーナメントを勝ち抜いて、永世竜王になってもらいたいと願うばかりです!…ってそれ、もうあさっての事じゃないですか。。甲子園のベスト8以降並みの過密スケジュールだなあ。


第63回NHK杯 高崎一生 vs 飯塚祐紀 (ゴキゲン中飛車)

 村山慈明さんの『ゴキゲン中飛車の急所』を読み終わった後に何をしていたかというと、鈴木大介さんの『中飛車の基本 ゴキゲン中飛車編』を読んでいました。違う変化が出ている事(といっても途中で合流したりする)と、おさらいにもなって良いと思って。1冊読み終わったとはいえ、ネット将棋で中飛車相手に勝てるとは思えなかったというのが大きかったのです。

 今日のNHK杯ですが、見るのをやめようと思っていました。休日ですが、ちょっとやりたい仕事があったという事と、対戦者がちょっと知らない人だったので。しかし、高崎さんは若手強豪と聞いていた気がするので、テレビだけつけて顔だけでも見て、あとは仕事をしていようと思っていました…が、なんとゴキゲン中飛車戦ではありませんか!まさにタイムリー、これは勉強になると思い、結局見てしまいました(^^;)。

 将棋は相穴熊に発展、これもタイムリーでした。というのも、鈴木大介さんの本の最初の章を読んでいるところだったのですが、まさにそこが相穴熊だったのです!しかも、昨日の夜に読んだところ。先後こそ逆でしたが、序盤の指し手もほとんど同じ。中川さんの解説も「なんでそうするんだろう」と私が疑問に思っていたところを解説してくれてました。素晴らしい、視聴者を意識してくれてるんでしょうね。

130714_01.gif 対ゴキゲン中飛車では、▲37銀急戦というのがプロで一番指されている方法と本に書いてありましたが(約5年前の情報)、村山さんの本を読んだときに、自分で使いやすいと思ったのは穴熊でした。5筋の受けも明確だし、受けずに先に攻め潰すという乱戦でないところが、寄せの下手な私には向いているような気がしたのです。で、今日はまさにその展開。後手の居飛車側の金・銀・角の位置が、級位者には使いやすいのです。これ、5筋がバッチリ受かりますよね。取り急ぎ、毎度毎度やられている5筋突破と2筋突破(本局は先後逆なので8筋突破)が受かるだけで、もういいのです(人∪`*)感謝。この形は、私の対ゴキゲン中飛車戦の基本陣形にしようと思っています。

 あと、仕掛けもすごく勉強になりました。プロ将棋は何から何まで勉強になりますが、とくに仕掛けはすごい。よく思いつくな、と。

 …しかし、将棋は振り飛車側の勝利。やっぱり、細心の戦型は若手の方が強いという事なのでしょうか。そういう事であってほしいです。相穴熊は居飛車不利という事ではないですよね、そうですよね…そうであってくれ。
 




第54期王位戦 第1局 羽生善治王位3冠 vs 行方尚史 (角換わり)

 少し前の記事に書いた行方8段、40を前にして、初のタイトル挑戦です!私は羽生さんがプロ棋士の中で一番好きなんですが、この王位戦はどちらも応援という気分です。羽生さんが先手、将棋は角換わり。お互いに守るという事をせず、ノーガードの殴り合い!!なんじゃこりゃ、子供の頃に父ちゃんと指していた将棋みたいだ!!

 角換わりも勉強できていないので、プロの解説を読みながら、1手ずつ覚えようと見ていたのですが…プロの角換わりって、相腰掛け銀ばかりの気がするんですが、気のせいですかね?角交換は、角の打ち込みが怖くって、また仕掛けが分からなくて、いつもどうするのかなあと見ているんですが…今日の仕掛けは、なるほど少しわかった気がしたのですが、それにしても難しい…。なんか、争点が1か所ではなくって、2筋と7筋という違う場所で同時に火の手があがって、速度計算をしながら進めていくという感じです。…こういう将棋って、読み抜けがあったらアウトだと思うので、級位者の私は頭がパンクしそうになります。。

20130711_02.gif これが最初に駒のぶつかった局面です。こっからどうやって攻めるんだろう。後手は?▲同歩△62飛~△65銀▲同銀△同飛、みたいな感じ?あるいは▲同歩△73桂~△65銀▲同銀△同桂みたいにしてから8筋を突く?ああ、飛車を7筋に回してもいいのか。なるほど、後手は色々ありそうですね。じゃ、先手の攻め筋は?一見して4筋ですが、どうにも破れる気がしません。▲45歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛△44歩…あ、次に▲65飛かな?う~ん、どっちも受けてたら、受からない気もします。で、速度計算は?…全然わかりません(苦笑)。だいたい、速度計算以前に、読みが合っている自信が全くありません。。上級者や段位者の人が見たら、恥ずかしい読みばかりなんでしょうね。スミマセン。。
 で、本譜は…

▲65同歩△73桂▲64角△72飛▲45歩△95歩▲同歩△65銀▲24歩△75歩▲23歩成△同金▲24歩△同金▲44歩△76歩(途中図)▲43歩成△77歩成

 速度計算も何もあったもんじゃありません。どちらも、ぜんぜん受けずに殴り合い(^^;)。最初に駒がぶつかってからは、互いに寄せまで一直線。攻め合うという事は、どちらも自分の方が速いと見ているんでしょうね。どちらも玉の近くで火の手があがっているので、破られたら即詰みなんでは?ということは、仕掛けのあたりで、どちらも寄せの筋がある程度見えているという事でしょうか?う~ん、そうだとしたら、やっぱりプロってすごいなあ。

20130711王位戦54_04 これは先の棋譜の途中図。60手目ですが、すでに終盤っぽいです。私には後手優勢にしか見えません。角は持ってるし、先手の銀は逃げれないし、玉頭ついて、ケツから角をの打ち込みがあって、桂が跳ねられれば一気に飛車道も直通して…指したい手が山積みです。一方の後手は、持ち駒は歩しかなし。拠点が作れているようにも見えないし、手といって▲43歩成ぐらいしかなさそうですが、こんなんで間に合うんでしょうか。
 …で、羽生さん、受けずに攻め合い、ここから一気の寄せ、間に合うどころか、寄せ切っちゃいましたw(゚д゚* )w。う~ん、されてみれば、確かに▲43歩成は決まるとかなり厳しいなあ。もしかして行方さん、60手目あたりまでは自分が優勢だと思ってたんじゃないでしょうか。それがいきなり寄せられて…って感じだったんじゃないかなあ。この間の棋聖戦第3局でも、羽生さんはとんでもないところからいきなり一気に寄せに行って、寄っちゃってましたよね(最後の最後でウッカリをして、勝ちを逃がしてましたが)。なんか、昔の谷川さんの将棋で、中盤のつばぜり合いかと思っていたらいきなりとんでもない寄せに出て、寄せきってしまう将棋を見たことがありますが、羽生さんの最近2局は、どちらもそんな感じに見えてしまいます。すごい寄せを見ることが出来ました。寄せ、うまくなりたいなあ(羨望)。3手詰めでヒイヒイ言っている私には、天竺のように遥かな世界です。

 行方さんですが、後手番で1局落としただけ。気落ちせず、第2局で頑張ってほしいです!!

加筆修正しました

 少し前に書いた、村山慈明さんの『ゴキゲン中飛車の急所』の記事ですが、全部読み終わったので加筆修正しました。以下のページです。http://shougix.blog.fc2.com/blog-entry-53.html

 読み終わってみての感想ですが、読むのに少し苦労しましたが、これはいい本です!というか、私があまりに無知なものだから、手筋本は、どれを読んでも「おお!すげえっ!!」って思っちゃうだけなのかもしれませんが(^^;ゞイヤァ

 この前、図書館に寄ったら鈴木大介さん著の『中飛車の基本 ゴキゲン中飛車編』というものがあったので、借りてきました。目次だけ見ると、村山さんの本と内容が完全にダブっています。違いは、居飛車視点か振り飛車視点かという感じ。だから、ゴキゲン中飛車を攻めで使いたい人は、鈴木さんの本の方が良いかもしれませんね。最初の方だけ少し読んだのですが、村山さんの本には書いてなかった変化が載っていたので、どちらかの本をじっくり読んだ後に、どちらかの本で補填する、みたいな感じで進められたら理想なのかもしれません。ちょっと中飛車対策はちゃんとやりたいので、私はそうやろうと思います。返却期限までに間に合うか…。

 あと、前の記事を見て、びっくり。…この本を読み切るのに、大体1ヶ月ぐらいかかってます。ほとんど毎日欠かさずやっていたのに、結構かかるんだなあ。1日1時間の勉強で、1年で初段になるというのは、少し高いハードルなのかもしれません。1日2時間だったら、間に合う気がしますが…仕事が忙しいので、私にはそれは不可能。なんとか、効率でカバーするしかありませんね。。



第63回 NHK杯 糸谷哲郎 vs 船江恒平

 糸谷さんは大学の大学院で哲学を専攻しながらプロ棋士をしているという、変わり種な人です。若手の超強豪ということで、角交換の勉強のために、糸谷さんが書いたという『現代将棋の思想~一手損角換わり編~』を買ったのも、その触れ込みがあったからでした。一方の船江さんは、電王戦で初めて知って、詰将棋のスペシャリスト(なんか、詰将棋のタイトルも持っているらしいです)という事と、真剣に取り組んでいる人独特の精悍な感じが漂っており、好感を持っていました。というわけで、注目のカードでした。

 …う~ん、あくまでこれは個人の感想なのですが、糸谷さんという方、嫌いです。プロ将棋というものの意味や価値を考えた事なんてないんじゃないでしょうか。いや、プロ将棋の意味や価値なんて幾らでも定義できると思いますが、突き詰めていけば、最後に残るものというのは、そんなに多くないと思うんですよ。それを自分から否定しているように見えます。プロ将棋というものの価値がなくなってしまうような事を、自分からやっている。
 簡単にいうと、すごい速指しなんです。それも、相手が打ち終わっていないうちにもう手が伸びているぐらい。それが自分の読み筋で、最善手であるというのなら何の問題もないと思うんですよ。でも、そうじゃない。これが問題です。要するに、相手に考える時間を与えないという戦術なんですよ。この姿勢に、非常に気分が悪くなりました。最善手でなくても勝てばいい。ルールを最大限に活用し、勝つ確率が高い方法であれば、最善手が追及されていなくても構わない。…べつに、こういう事を目指しているわけではないと思うんですが、最善かどうかも検証せずに、思いついた良さそうな手をノータイムでパンパン打つという事は、結果としてそういう意味になってしまうのではないでしょうか。

 ひどい棋譜であっても、自分も相手も間違いだらけでも、勝てばいいというのであれば、アマチュアの将棋だっていいでしょう。勝ち負けだけなら、5級あたりでウロウロしている僕の将棋だって、いいんですよ。そんな級位者の私ですら、相手に失礼にならないように、変な手を指さないよに気を遣っているというのに…。なんか、将棋を見ていて不快になる事があるだなんて、思ってもみませんでした。
 挙句の果てに、糸谷さんがよく考えもせずに速指しで受けて頓死。案の定というべきか、こんなの起こるべくして起きた結末にしか見えません。負けて当然です。「速指し」とかいって、間違えていたら意味ないんじゃないでしょうか。
 更に醜かったのが、投げ所も分からずに棋譜を汚し続けたところ。参りましたと頭を下げる事も出来ず、恥の上塗りのような無理な王手の連続。最後は顔面蒼白、ふてくされたような顔。これも、なぜ完全な詰みになる前に「参りました」といって終わらせるのかという意味を考えたことが無いんじゃないでしょうか。人間としてのレベルが低すぎるというか、20代半ばでこれぐらいの人間性というのは、あまりに幼すぎるように感じます。大学院にまで行って哲学を勉強しておきながら、いったい何を学んでいるんでしょう。哲学って、意味を追及している学問ですよね。だったら、プロ将棋の意味とか、そういう事ぐらい考えて欲しいです。初めて、嫌いな棋士というものが出来てしまった、残念な1日でした。

 でも、救いは、一方の船江さんの存在。あれだけノータイムで時間攻めゲームみたいなことをやられたら、心乱れても、焦って間違えたっておかしくないと思います。しかし、焦りそうな局面でも乱れる事無く、身を乗り出して盤面を見つめ、しっかりと読みを入れて、実に素晴らしい対局姿勢でした。電王戦の時も思ったのですが、あの若さでよくぞこれだけの胆力を身につけたものだな、という感じです。

 まあ将棋ですから、重要なのは最後は指し手なので、人間力に差があるからといって、船江さんが糸谷さんより強くなるかどうか、これは分かりません。しかし、こういう事は言えるのではないかと思います。糸谷さんに天才の素養があったとしても、ああいう姿勢で出来事に接している限り、自分の才能を最大限に伸ばす事は出来ない。深まるための道筋を自分で閉じているんですから。一方、船江さんのように、正面から取り組む人は、自分にあり得る可能性の限界まで行くことが出来るのではないでしょうか。最善を選び続け、それはその瞬間の結果だけでなく、次にも蓄積されていくわけですから。

 …う~ん、全然将棋じゃない話になっちゃいましたね。まあでも、他人のブログを読む時って、他の人の本音を聴きたいと思って読むものだと思いますので、まあいいか。きっと、あの将棋を見て、同じような不快感を感じたのは、私だけではないと思います。

第84期棋聖戦 第3局 羽生棋聖三冠vs渡辺竜王三冠 (角換わり 相腰掛け銀)

 今日は土曜日。仕事場でのんびりと雑務を片付けながら、ぼんやりとプロ将棋のスケジュールをチェックしていると…おおっ、今日は棋聖戦の第3局じゃないですか!ニコニコ生放送でも中継しているみたいですが、仕事をしながらなので、中継サイトと繋ぎっぱなしにして仕事をしていました。土曜日に棋戦をやってくれるのって、一番うれしいです。あと、見る側の都合だけでいえば、1日制のほうがやっぱりうれしいなあ。

 タイトルホルダーである羽生棋聖三冠の2連勝で、カド番に追い込まれた渡辺竜王三冠。前2戦はどちらも横歩取りだったからでしょうか、今日は竜王から角換わりを仕掛けての将棋となりました。プロの間で、後手番の戦型選択って、難しいんでしょうね。

 角交換の後は、相腰掛け銀。腰掛け銀って、この後どうやって攻めていいのか、私にはさっぱり分かりません。勉強になると思い、どういう風に仕掛けるのかワクワクして見ていたのですが…互いに飛車をカニのように横に動かしての手待ち合戦。仕掛けないじゃねえか(笑)。。

 共に仕掛け合ってからは、どちらも矢倉を崩しにかかった感じですが、これもどう崩すのか、勉強になると思って見ていました…が、崩すかどうかというより、羽生さんが自分から崩れる変化をどんどん選択(^^;).これも凄すぎて、自分のレベルではまったく参考にならず。。よくもまあ、あそこまで危険そうな変化ばかりを選ぶものだという感じでした。

20130706_01.gif 例えば、81手目。後手の△66桂が見えていて、そう指されたら一巻の終わりみたいな感じ。素人だと、銀がタダとばかりに64の銀を取りに行っちゃうんだろうな。素人目には、▲77銀と引いておけばぜんぜん大したことが無いように見える。で、羽生さんは…

▲64馬

 受けないのか(゚д゚)。。信じられません。受けないで大丈夫とはとても思えないと同時に、銀を取ったからと言って攻め手もなさそうなのに。しかも、相手の手番じゃないですか。ありえない。。で、案の定

△66桂▲65馬△78桂成▲同玉△39龍▲59桂

 う~~ん、裸玉の上に龍を利かされた。。47の銀か58の金を少しでも動かされたら、一気に潰れにしか見えません。じゃあ自分の攻めの方が速いかというと、攻め筋は如何にも細そう。。こんな変化に飛び込んで、大丈夫なんでしょうか。。

20130706_02.gif さらに、89手目。受けていたら一気に潰れそう。攻めるなら▲41銀△42金▲32飛△同金▲同馬、みたいな感じかなあ、でもそれで寄るのかなあとか考えていると…

▲32馬

 ええ!!!!!紐もついてない馬をいきなり切るのか(゚д゚)!!!!寄っているようにも到底見えないし、手がかりも全くなくなるこの一手。訳が分かりません。で、その馬を払われた後にどう攻めを繋げるのかもまったく分からず。で、本譜は

△同玉▲22歩

…う~~~ん、指されてみても、まったく分かりません。。。△同玉だと?ああ、▲42飛で王手金取りなのか。でも、後手が付き合ってくれずに6筋とかに香を放たれたら?他にも△57香とか△57金とか、後手の恐そうな手がたくさん思い浮かびます。こんな悠長な手で、間に合うんでしょうか??そもそも、これって詰めろになっているのかしら??

 結果、羽生棋聖三冠がこのまま寄せきって、3タテでタイトル防衛…と思ったら、寄らない?!(実際には寄っていたみたいです。羽生さんのポカ。)受けずに一気に攻めていたので、ヘタするとこれは大逆転??
 …竜王、大逆転勝利です。竜王、劣勢と見てからは、先手が間違えやすい手順に誘導したように見えます。う~ん、諦めない姿勢って、大事ですね。しかし、ハイレベルすぎて、級位者にはまったく分からない将棋でした。。

竜王戦 決勝トーナメント 3試合

 今週は、竜王戦の決勝トーナメント3試合が行われてました。

○羽生善治 vs 小林裕士●
 小林裕さんという方、存じあげていなかったんですが、竜王戦2組での成績を見ると…木村一基、畠山、松尾、豊島と倒しての優勝。これはすごい!!ちなみに2組には、ほかにも高橋道雄、屋敷、行方、鈴木大介という強豪がわんさかいる山です。これはもしかすると、小林伝説の始まりか?!…と思ったら、さすがは羽生さん、強すぎです。ものすごい手が色々と飛んでました。
 将棋は横歩取りで、先手の羽生さんが「青野流」という指し回しを選択。しかしこの将棋、飛車交換、角交換、30手目あたりではすでに終盤戦模様と、とんでもない激しさ。飛車角を駒台に置き、玉は中住まいなんて、級位の私には怖くて指せません。。羽生陣の右翼で始まった攻防は、攻めも受けもものすごい事に。自陣のメチャクチャ狭いところに飛車を打って受けたり。序盤、羽生さんはぼんやりと2筋に歩を打って相手陣に利かしていたのですが、これが受けに使った香でいつの間にか紐がついていて、最後まで相手陣を抑えこんでいたり(という事は、歩を打った時には受けで2筋に香が放たれる事を最初から知っていた?だとしたら、すごすぎる…)。見ていてメチャクチャ面白かったです。

●及川拓馬 vs 金井恒太○
 金井さんは『対急戦矢倉』の本で知り、NHK将棋で初めてその指し手を見て、「将来は郷田さんみたいな棋士になるのかな」と思ってます。竜王戦の決勝トーナメントに出ているので、やっぱり若手の中でも強豪のひとりなんでしょうね。将棋は横歩取りで、またしても青野流。これって、ぜったい数日前の羽生vs小林裕戦を意識してますよね。中盤は銀を繰り出すでもなく、角交換から飛車の空中戦を経て一気に終盤へ。そこで、後手の金井さんが狙った飛車角を使っての両王手の筋があったんですが、これはすごく勉強になりました。そういえば、両王手なんてできた事ないなあ。また、それを何とか切り返す先手も凄い。やっぱり、プロってすごいです。

●豊島将之 vs 谷川浩司○
 この決勝トーナメントで羽生世代を倒すとしたら、この豊島さんではないでしょうか。また谷川さんには、若手に超えさせないという意地も見せてほしい。そんな視点で注目していたカードです。
 これまた横歩取り。途中までは豊島7段が優勢だったように見えたんですが、終盤になって大混戦。私には、どちらがいいのか、まったく分かりませんでした。互いに、寄せながら受けるという指し手が80手以上続くという大熱戦。どうにも、棋士室のコメントを読んでいると、どちらも何度も詰みを逃しているみたいです。でも、それぐらい難解な寄せあいだったのでしょう。結果は、優勝候補の一角を破って意地を見せた谷川9段の勝利!


 さて、いずれの対局も、すべて横歩取り。そういえば、現在進行形でやっている羽生vs渡辺の棋聖戦も、2戦とも横歩取りでしたよね。これは、後手が活路を横歩に見出しているという事なんでしょうか。

行方尚史

photo_Namekata.jpg 5月末に、羽生三冠の王位への挑戦権をかけて行われた佐藤康光9段vs行方尚史8段。どちらも全勝という文句なしの戦いで、意外にも勝利したのは格下・行方さんの方でした。すごく興味がある人だったのですが、将棋を見始めてまだ半年の私は、恐らく棋譜すら見た事のない状態。そう思っていたところに、最新号の『将棋世界』にインタビューが載っていました。パラパラと流し読みだけするつもりが、読んでいるうちに感動してしまいました。

 行方さんは、プロ入り直後に、竜王戦のランキング戦/本戦でとんでもない快進撃をした事があるそうです。タイトルホルダーの郷田さんを破って本選出場を決め、本戦でも深浦、森内、米長という強豪を次々と撃破、ついに挑戦権をかけた羽生さんとの3番勝負にまで進出。しかしここで羽生さんに手痛い洗礼を受けて3戦全敗。ここから長い低迷が続きます。30代という、男が一番充実しているはずの時期が、苦汁の日々。前途洋洋に見えた若武者も、以降はタイトル戦への登場は一切なく、気がつくと後輩たちに抜かれ、40代になって…。行方さんは、自分の棋譜を振り返って、こう思ったそうです。「相手がミスするのを待つばかりの将棋で、自分から将棋を作れた事が一度もない。いつも変化球ばかりだ。後に残す価値のあるような棋譜など、ひとつもない。」自分はだらしがない。努力が足りない。プロ棋士になりたくて、12歳で単身上京した人生で、自分はいったい何をしたいのか。

 若い頃というのは、何でも出来る気がします。何にでもなれる可能性がある気がします。野球選手になりたければ、一生懸命練習して、チャレンジする時間と可能性がある。医者になりたければ、一生懸命勉強して、試験を受ける時間と可能性がある。しかし、30代、40代になってくると、もう間に合わない事、無理な事、こういうものが見えてきてしまいます。仮に今からプロ野球選手以上の実力を身につけたところで、プロに入る事は現実として不可能。今から医者になろうとしても、もう医師免許を取る事のできる年齢制限を過ぎています。仮に今から…。もう諦めるしかないもの、頑張ろうと思っても、もう間に合わないとしか思えず、頑張れなくなってしまうもの。こういう気持ちは、私には少しわかる気がします。

 しかし、行方さんはここで踏ん張ります。一度負けた人生、一度失敗したと思える人生でも、人生はまだ続いています。しかし、降りた瞬間、諦めた瞬間に、それは本当に終わってしまうのではないかと思います。こういう所で、諦めずにまた立ち上がる人を見ると、私は感動してしまいます。「後に残す価値のあるような将棋を」という観想など、もう諦めるところまで行った人でないと、なかなか見えてこないものではないでしょうか。

 そして…40目前になって、彼は破れかけた夢を、崩れかけた人生をひっくり返す事に成功したのではないでしょうか。王位戦の予選を勝ち抜き、本戦のリーグ戦を全勝、そして挑戦者決定戦ではあの佐藤康光9段を破るという快進撃。また、これがフロック勝ちでない事を、昨季の順位戦が証明しています。B級1組で10勝0敗、残り2戦を残した段階でA級昇格を決めています。

 そして、今季順位戦の1回戦では、郷田9段を倒して白星発進。そして7/10~11には、いよいよ羽生王位三冠との王位戦が始まります。もしこれに勝てば…彼は、自分の生き方に納得が出来るのではないでしょうか。死ぬ瞬間にも後悔することなく「俺は羽生さんを破って王位に立つことが出来たんだ」と。
 しかし、将棋の指し手に、熱い想いとか、そういうものは関係ないでしょう。問題は、その思いを、どのように指し手に反映させるか。羽生さんというのは、ちょっと異次元というか、あまりに高い壁かもしれません。それでも、あきらめず、前のめりになって、自分の人生を将棋の指し手に仮託して、精一杯頑張ってほしいと思います。

中級になってから思った戦型別対策

 いま、自分なりに進めてきた序盤の勉強方法に疑問を感じ始めています。理由はふたつです。ひとつは、対戦成績がみるみる下がってきていること。もうひとつは、最初に予定していた戦型の勉強だけでは、初段になるには全く足りないんじゃないかと思えてきたことです。

 まず、序盤の戦型別の勉強の前に、反省点が。きっと序盤の手筋は、中盤をどう戦って優位に進めるかという見通しを理解しながら勉強する必要があるんじゃないかと思います。例えば対四間飛車急戦で「歩があそこに行ったらこう、角があがったらこう」みたいな覚え方だけだと、自分が何を狙っているのかが分かりません。これだと変化した時にアウト。勉強した戦型ほど弱くなった気がする時があったのですが、中級レベルで、手筋通り進めて悪いはずがありません。つまり、手筋を知らない時は考えや狙いがはっきりしていたのが、手筋通りに行くと、自分の指し手の方針を自分が理解していないという事態になってしまったんじゃないかという気がします。というわけで、これからは序盤勉強をするときに、面倒なようでも意味をいちいち把握しながら勉強しようと反省しました。

 で、中級になってから感じた、戦型別の考えです。あ、ちなみに、私は居飛車党です。

対四間飛車
 6~8級あたりを彷徨っていた頃、とにかく多かったのが四間飛車との対戦。そのため、序盤の勉強は四間飛車の急戦から始めました。これで、ボロ負けだったのが、かなりの勝率になりました。しかし、これが3~5級ぐらいになると、勝率は4割を切るようになってしまいました。思うに、同じぐらいの実力だと、四間飛車急戦は囲いの堅さの差で振り飛車側が有利だと思います。だって、同じぐらいの級位の方と当たって、私が四間飛車を持つと、私が勝っちゃうので…。つまり、対四間飛車の勉強は急戦だけではダメ、というより、穴熊の勉強が先なんじゃないかと。
羽生善治『羽生の頭脳1 四間飛車破り』
渡辺明『四間飛車破り 居飛車穴熊編』

*サブテキスト:渡辺明『四間飛車破り 急戦編』 これは、『羽生の頭脳』にない玉頭銀対策などが出ている

対中飛車
 初級ではあまり当たらなかったのに、中級になるとやたらと多くなったのが、中飛車との対戦でした。これが、受け切るのがすごく大変で、いまだに苦労しています。しかし、お互いに角道を通したままの攻め合いになるゴキゲン中飛車という戦型には、あまりなりません。中級なので、お互いにノーガードの殴り合いは恐いんでしょうね。私、勘違いしてゴキゲン中飛車対策の勉強を半月以上かけて必死に頑張っていました(^^;)。で、中飛車対策が必要と感じています。テキストは、今も必死に探している状態なのですが、どれが良いのか未だに分からず。困った時の羽生さん頼みということで(笑)、ここは『羽生の頭脳』から始めようかと思っています。
羽生善治『羽生の頭脳2 振り飛車破り』
村山慈明『ゴキゲン中飛車の急所』


対急戦矢倉
 私は基本的に矢倉を目指しているんですが、中級ぐらいまでだと、相矢倉になる事はあまりありませんでした。たまに矢倉戦になりそうになっても、その半分以上は急戦を仕掛けられる感じがします。特に、右四間飛車は、受け方を知っていないと絶対に潰される気がします。それ以外にも、自分が急戦を仕掛けられている事にすら気づいていないんじゃないか、という気がする時があります。
羽生善治『変わりゆく現代将棋』上・下巻

対矢倉
 これはまだ勉強の途中なのですが…対四間飛車の勉強をやっていて感じた事なんですが、ちゃんと細かい変化まで説明してくれている本が2冊あったら、新しい方を選ぶべきである気がします。本が書かれた後に新手が発見されて、定跡が変化する事があるからです。ただし、これは詳しく書いてある本に限った話だと思います。詳しくないと、変化された時に結局使えないんです。。両方読めれば良いのでしょうけどね。ただ、時間が。。
羽生善治『羽生の頭脳3 最強矢倉』
サブテキスト:森内俊之『矢倉の急所』1~2 *読んでいないので分からないですが、こちらの方が『羽生の頭脳』より新しいので、これから勉強を始める場合はこちらからの方が良いのかも。私は『羽生の頭脳』に手をつけ始めてしまったので、こちらは後回しにしますが。

角換わり
 将棋の勉強を始める前は、角換わりは拒否できると思っていたので、勉強をしないつもりでいました。しかし、居飛車に拘ると、自分に拒否権がない角交換というものがある事に気づきました。もうひとつ、角換わりの勉強をすると、攻めの銀の使い方を学べるのと思いました。このふたつがあるので、4手目角交換は必須、従来の角交換も勉強した方が得の気がします。
糸谷哲郎『現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~』
西尾明『よくわかる角換わり』


対石田流
 中級に来て、石田流と対戦する機会は減りました。しかし、初級の頃にはよく当たりました。また、対策を知らないと、これもあっという間に潰されていたので、勉強する必要ありかと。今のところ、先手番の指し手だけで対応していますが、何とかなっています。
佐藤康光『佐藤康光の石田流破り』

横歩取り
 この戦型は、勉強を避けることが出来るかもしれません…が、私はこの戦型になると、勉強していないのに面白いほど勝てます。しいて言えば、羽生三冠vs渡辺三冠の棋聖戦を見ていて「ああ、こう指せばいいのか!」と思わされ、羽生さんの手筋ばかり指しているんですが、これが負けません(*^ー゜)v 負けないものだから、すべての予定している勉強が終わったら、最後は横歩取りの勉強をしようと思っています。
羽生善治『羽生の頭脳5 横歩取り』

 そんなわけで、序盤学習の順序は、以下のような感じで進めるのが理想なんじゃないかと。私は、もう勉強を進めてしまったので、既にこの順序で勉強する事は出来ないのですが。


(序盤学習の順番 ver.4)
全ての戦型の出ている初心者本 → 対四間飛車持久戦 → 急戦矢倉 → 対中飛車 → 矢倉 → 対石田流 → 一手損角交換 → 対四間飛車急戦 → 角交換→ ゴキゲン中飛車 → 横歩取り


ソフト指しをする人の心理を考えてみる

 ネット将棋で、なぜソフトに頼って指す人がいるのか、という話です。

 良いにつけ悪いにつけ、人間なんだから多少のマナー云々はしょうがないと思います。勝ってうれしい、負けて悔しいのはお互い様ですしね。しかしカンニングは、そういう問題ではないと思います。カンニングは、根本的にダメなんじゃないかと。

 81dojoは、他のソフトを立ち上げると、名前の色が変わるようになっているみたいです。これは、将棋ソフトを使ったカンニング対策の仕様だそうで。で、自分の手番になる度に名前の色が変わる人。中級から初級にかけて、こういう人にけっこう出会ってきました。そういう時はいつも「ああ、またカンニングの人か」と諦めていたんですが、この前、初めてそれを指摘してみました。インチキしている事を隠そうという努力ぐらいしてほしいんですが、あまりにあからさまなもので。最初から難しい局面になる度に名前の色が変わっていたので嫌だとは思っていたんですが、持ち時間を使い切って、自分の手番で、残り数十秒しかないという忙しい状況で、せっせと他のソフトを見るって(-_-#)。で、それを指摘すると「他のソフトでも色は変わる」とか「何を根拠に」とか「証拠がない」とか言われました。証拠がないってww 恥ずかしい意見だな、面倒な人だなと思うと同時に、残念に思いました。

 なんでソフト指しをするのか、理由を考えたことがあります。理由は単純で、勝てなくて悔しいのではないでしょうか。悔しい気持ちは、痛いほど良く分かります。でも、それでソフト指しをしていたら…問題がある度に、それを乗り越えるのではなく、インチキでごまかしていたら…残念な事ですよね。

 人って、きっとどこかで、自己評価の高さを支えに生きているのではないかと思います。「俺は頭がいいんだ」とか「俺は仕事ができるんだ」とか「俺はもてるんだ」とか「俺は将棋が強いんだ」とか。でも、それが現実とギャップのあるものであった場合…ここで乗り越える人とインチキする人とでは、大きな差があると思います。

 将棋を指す以上、勝ちたくて指すのだと思います。で、勝つというのは何を意味する事なのか、これを考える必要があるんじゃないでしょうか。結論を言えば、勝つというのは自分が成長する事、暗にこれが目指されているんじゃないでしょうか。実際のところ、自分の成長が感じられた瞬間が、将棋をやっていて一番楽しい事だと感じるのです。定跡の勉強をしていて、すごい手筋を学んだ時の感動、こんなに面白かったものはありません。初めて中飛車を破った時のうれしさ、初めて右詩間飛車を受け切った時のうれしさ、はじめて勉強した手筋で穴熊を崩した時のうれしさ…これに勝るものはありません。

 お手軽な方法で、インチキをしてその場しのぎの満足感を得ても、結局それはインチキのものであって、さらにマナー違反・ルール違反でもあります。さらにその行為は、将棋を指していて一番楽しいと感じる瞬間を、自分から放棄しているように思えるのです。弱くったっていいじゃありませんか。弱ければ勉強して強くなればいいんだし、お互い低レベルなもの同士、一生懸命がんばって、一緒に初段を目指そうじゃありませんか!(なんかすごいまとめ方だなあ。。)


色々な対戦相手の方々

 81dojoというところでネット将棋を始めて約半年、これまでに色々な人に出会いました。今日は、ちょっとそんな話を。。

・アメリカの方々:
 概ね、社会性が高いというか、コミュニケーション能力が高いと感じます。相手を決して嫌な気分にさせない話し方をするし、挨拶もしっかりしている。日本人はモラルがあるとかマナーがいいなんて言われますが、日本人よりもよほどマナーのしっかりした方々だと思います。コミュニケーション能力というのは、ひとつの技術だと思います。私もああなりたい。

・やたらと相手をほめちぎるイギリスの方:
 4級対5級とかいう低レベルで、対局中に"you'e toooo strong!!!!"とか連呼してきます。要するに、褒め殺しして間違えさせたいんでしょうね。その術中に嵌り、まんまと負ける私(- -*)。

・負けると暴言を吐く東アジア/東南アジアの人々:
 東アジアと東南アジアの方々は、すごくマナーのよい人と、とんでもなくマナーのない人にはっきり分かれている気がします。マナーのいい人に出会うと、育ちとか教養を感じます。話をしても、すごく論理的だったり、相手への尊重が感じられて、見習いたいなと思うほどです。ところが、マナーの悪い人が多いのも、東アジア/東南アジア系の人だと思います。平然と相手に暴言を吐くわ、負けそうになるとネットの接続を切って放置するわ、顔が見えないことをいいことに、やりたい放題です。本音は日本人も似たようなものだと思うんですが、日本の方の方が、まだ自分を制する技術がある気がします。
 不思議な事に、同じアジアでも南アジアの人は押しなべてマナーがいいです。思うに、倫理というものが、その人の所属している文化にどれぐらいあるか、という差である気がします。インドの方の将棋は、序盤定跡はなかったりするのですが、手筋がやたらといいです。きっと、頭がいいんです。もしインドに将棋が浸透したら、ものすごく強い人があらわれる気がします。相撲みたいに、プロ将棋が外国人だらけになる可能性だってあるんじゃないかと思います…って、将棋って、もともとインドのゲームでしたっけ?

・ものすごい鋭い手を指しながら2歩をするカナダの方:
 中飛車の練習をしたくて、いつも選んで対戦するカナダの方がいます。で、私はこの方の中飛車に抑え込まれ、序盤から中盤にかけてのどこかで鋭い手を指され、5筋を突破され、いつも劣勢。毎度毎度判で押したように、苦し紛れの受けの連発という将棋が続くんですが、この方は、毎度毎度ここで判で押したように反則手を指すのです。しょっちゅうです。一番多いのが2歩。歩の真上に歩を打ったこともあります。どうやれば見落とせるのか、変わった習性です。どういう思考回路を持っているのか、とっても興味があります(^^;)。

・10手ぐらいで「参りました」と去っていく方:
 …これって、私が弱すぎて「これ以上やっても時間の無駄だな」と思われているのでしょうか??だとしたら、非常に申し訳ないです。

・3手で去っていく方:
 ここまで来ると理解不能です。

・負けると挨拶せずに去っていく方:
 気持ちはすご~く分かります。しかし、そこでグッとこらえて「参りました」と言えるようになる事で、またひとつ大人になれるのです。

・勝つと嬉しさのあまり相手に話しかけてしまう人:
 私です。でも考えてみたらこれって、相手への尊重が足りないですよね。負けたら悔しいわけですから、浮かれて話しかけられたらいやな気分になるのが普通と思います。勝った時には、相手から話しかけてくるまでは話しかけないのが礼儀ではないかと思えてきました。反省しています。

プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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