第71期名人戦第5局 森内vs羽生

 ああ…羽生さん負けた。。これで、順位戦最終局から続いていた「初段を取って羽生さんの揮毫の入った免状をもらうぞ!」というモチベーションが崩れました。いや、決して森内さんが嫌いというわけではないんですが、羽生さんが好きなんですよね。

 羽生さんが先手で且つカド番という第5局、相矢倉になったみたいです。2日制1日目の昨日は、仕事がとても忙しく、すごく大雑把な流れと封じ手だけしか見れなかったんですが、なんか妙な手を羽生さんが放ったあたりで封じ手になったので、嫌な予感はしてました。だから、今日は恐る恐る見てみると…これはダメっぽい。。しばらくして見てみると…さらにダメっぽい。。夕方見てみると…終わってました。

 勉強になったのは、矢倉の崩し方。実は、ネット将棋で、一部の急戦や対四間飛車や石田流や角換わりを何とか受けられるようになってきて、たまに矢倉に入城できるようになったんですが…ものの見事に潰されてしまいました。コツコツとあげた級位、あと1勝で5級というところまで来たのに…派手に矢倉を潰されることが続いて、なんと8級まで降級。集中力も切れていたみたいで、2回も2歩をやっちゃったし。最後なんか、勝勢だったのにPCがフリーズして負け。夜中に指してはいけませんね。コツコツ積み上げたものを1日で吐き出す悪い癖があることが分かってきました。。負けた時は熱くならず、指すのは止めて、敗因をちゃんと調べて、同じ失敗をしないようにしてから次を指すようにしないと。。まあ、そんな直後だったもので、この森内さんと羽生さんの攻めと受けは参考になりました。

 さて、羽生さんなんですが、どうして名人戦と竜王戦に勝てないんでしょう。勝手な憶測ですが、これはギャラから来るプロ棋士の棋戦に対する態度から起きているのではないかと。ギャラの格差や棋戦のあり方が、プロ棋士に自分の年間で指す対局に戦略を生じさせてしまっているのではないかなあ。で、それに従うと、選手権者は有利であり続けるような気が。
 プロの棋戦は、竜王と名人だけが破格の賞金で、ほかの棋戦とは桁が違うようです。竜王が4000万ぐらいで、王将は300万ぐらいだそうです。これだったら、王将を10年守っても、竜王1年の賞金に届きません。だったらプロは、竜王戦と名人戦が全力で、他の棋戦は余勢があれば、というスタンスが最も正しい戦略になるのではないでしょうか。挑戦者は挑戦権獲得のために、研究手を出し惜しみしている場合じゃないと思います。しかし選手権者は…勝ってきそうな人の研究に集中していればいいですからね。名人戦なんて、勝ち星見てればかなり前から候補を1~2人に絞れるし。
 1日制が得意とか2日制が得意とか、勿論それもあると思いますが、この10年で名人を独占状態の森内さんが、トータルの勝率が5割を切る時があるなんて、いくらなんでもおかしいと思います。要するに、必勝形にできそうな研究手順をぜんぶ名人戦に取っておいているのでは?ほかの棋戦では、研究手順は一切出さず、アドリブでやってるだけみたいな感じではないでしょうか。そのアドリブは全力なんでしょうが。それで、名人を陥落した時には初めて順位戦でだけ研究手を出す。これは賞金の確保を判断基準にするなら、正しい考え方なんでしょうね。竜王も同じで、竜王の死守を前提に、他の棋戦は研究の余りを出す以上のことは絶対にしない、みたいな感じで。

 でも、羽生さんは違うんじゃないでしょうか。なにせ唯一の7冠達成者ですから、目標は7冠にしかならない気がします。でもそうなると対局過多にはなるし、研究手はすべての棋戦に突っ込まなくてはいけなくなるし、ましてオールラウンダーなので研究はスペシャリストに比べると少しずつ遅れちゃうし…みたいな感じなのかな、と。この名人戦を見ていて、勝敗を分けたのは、将棋の思考能力うんぬんではなく、どこで研究手を投入するかという戦略勝ちなんじゃないかと思ってしまいます。森内名人が封じ手のあたりで放った飛車頭を抑えた銀なんて、用意していたようにしかみえませんでした。
 もし、棋戦の賞金にここまで開きがなかったら、こういう事にはならないんじゃないかと思います。名人戦と竜王戦で起こっている事態は、実力が拮抗しているから起きている現象なのではないかという気がします。それで、実力が拮抗している場合、もし選手権者がその棋戦を死守することを第一に考えると、実力は同じなのに選手権者が有利になる、というような感じなのではないかと。

 個人的には、このシステムはプロの将棋を面白くないものにしているように思えてしまいます。だって、強いから名人とか竜王とかなんではなく、一度名人や竜王になると、あとはトランプの大貧民状態で、実力が同じぐらいなら富豪が有利、みたいになっているように思えるのです。順位戦のウェイトが大きなC1とかC2のクラスは、けっこう実力が反映された順位になってくると思うのですが、どうも上の方はそうは思えません。見ていて思うのは、タイトル保持者であるかどうかよりも、実は順位戦のランクの方が実力を反映しているのではないかな、と。そして、棋戦が変にばらけていなければ、その傾向はもっと正確になるんじゃないかな、とか思います。
 プロの将棋の棋戦は、順位戦だけでいいのではないかと思ってしまいます。あるいは、順位戦と直結している棋戦(今でいえば名人戦)だけが破格の賞金とか。そうすれば、みんな研究手も何も順位戦にぶつけるしかなくなるわけですし、そうしたら本当の実力が順位戦に出るんじゃないかと思います。それから、選手権者が有利なシステムは、実力拮抗だと延々と選手権者の防衛になってしまうので、挑戦者側に先手後手の選択権があるようにするなんていうのは、どうなんでしょうかね。結論は出ていないにせよ、将棋って、普通に考えて先手と後手が同じ条件ではないわけですし。


棋譜中継って素晴らしい

 長時間の棋戦の場合、実況中継より棋譜中継の方がありがたいです。指し手は戻せるし、手が動いたら駒を打つ「パシッ」という音で分かるので、1~2時間の長考でも指された時だけ見る事ができるし。また、プロの解説が文字化されているのも嬉しいです。弱いもので、棋譜だけ見てると手の意味が分からないところがいくつも出てくるから、解説は必需品。しかも、それがいつでも戻して読めるのが素晴らしい。これがテレビ中継だと、ずっと見てないと聞き逃しちゃうんですよね。NHK杯みたいな早指しだったら実況中継の方が合っている気がしますが、長時間の棋戦でテレビとかニコニコ動画とかを何時間も見るのは、社会人の私には結構難しいです。電王戦は休日だったのでまだ見れましたが。
 棋譜中継は、棋戦中継サイトをリンクしてありますので、そちらから見る事ができます。これ、自分のためにリンクしておいたんですが(^^)。過去のタイトル戦とかが解説つきでたくさん出ているので、見ているだけで楽しく、またずいぶん勉強になりました。特に、自分が勉強した戦型の観戦は、自分で指す以上に勉強になった気がします。
 なお、名人戦だけリンクしていないのは、名人戦の中継サイトが有料だからです。まあ、当然といえば当然なんですが、出来れば他の棋戦みたいに棋譜を公開してほしいなあ。

第54期王位戦挑戦者決定戦 佐藤康光vs行方尚史 (ダイレクト向かい飛車)

 ダイレクト向かい飛車の話をしている矢先から出ました。。プロの棋戦でダイレクト向かい飛車を見たのは、これで2度目です。どちらも指し手は佐藤康光さん。さすが変態将棋トッププロ。康光さんの将棋は、顔面受けとか、ちょっと信じられないような手が続発するので、見ている側としては独特の楽しさがあります。野球で言えば乱打戦みたいな。

 現在の王位・羽生さんへの挑戦権を賭けた一番でしたが、仕事が忙しく、生では途中経過すら知ることができませんでした。見たのは中継サイトの棋譜で、夜中に帰ってきてシャワーを浴びてルービー飲みながら。今回の解説は、糸谷さん(まさに私がダイレクト向かい飛車の勉強をした『現代将棋の思想~一手損角換わり編~』の著者)や鈴木大介さんでした。鈴木さんの解説は分かりやすくて好きです。あと、あの温厚そうな人柄も好きです。そうそう、棋戦の中継は、棋戦中継サイトをリンクに貼ってありますので、そちらから見る事ができます。
http://live.shogi.or.jp/oui/

 さて、将棋の流れは勉強していた筋とほぼ同じように進みました。後手のモテさんから4手目角交換して、ダイレクト向かい飛車にして、また角交換になって…みたいな感じです。しかし結果は、ダイレクト向かい飛車にした後手佐藤さんの負け。特に勉強になったのが2点。ひとつは、佐藤さんが金を繰り出して攻めに使ったところでした。もう駒がぶつかるかもという時に悠長に出て行って、こんなんで間に合うのか?と思ったんですが。これは勉強になりました。もうひとつは、行方さんの寄せ。これは、ただいま勉強中の『寄せの手筋200』でいうところの「挟撃」でした。プロの実戦で見ると、やっぱり勉強になります。

 素人考えですが、ダイレクト向かい飛車って、玉の囲いの差が歴然と出る気がします。ぶっちゃけ、ダイレクト向かい飛車にした方が損なのでは?今回、佐藤さんの守り駒は銀1枚でしたし、私の勉強した本でも同じようなものなんですよね。だから後手は、潰されるより先に仕掛けて、攻められる前に勝負をつける、みたいな。ダイレクト向かい飛車は、中終盤の強い人で、「詰めは絶対に見逃さないぜ!」みたいな人でないと、選択するのは難しいんじゃないかなあ。一方の先手は、嵌め手のような筋さえケアしていれば、普通に指していれば良くなるような気がします。
 今日の将棋に関して言えば、ダイレクト向かい飛車側が優勢だった瞬間って、あったんでしょうか。なかったような気がします。しかし私は、ボナンザに教わった方法で、今度ネット将棋で試してみたい手があるのです( ̄ー+ ̄)。

『現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~』

book_gendaishogi_ittezon.jpg 角換わりという戦法は、かなり古くからあるみたいです。でも、この本で紹介しているのは「一手損角換わり」という、比較的最近出てきた戦法について、ということです。
 しかし、この本に飛びついた理由は、別のところにありました。一手損角換わりの対策というより(まあ、それもいずれやらなくてはならないと思うんですが)、▲76歩△34歩▲36歩△88角成…と、4手目で角交換された時の対策のため。先手番にはこれを拒否する方法がないと思えたんです。相掛かりなら自分が拒否すればいい話だと思うのですが、4手目角交換は、▲76歩△34歩▲36歩を選んでいる限り、拒否できない。うう。そして、4手目角交換の対策を打たなければどうにもならないと思ったわけです。実際、この後にダイレクト向かい飛車にされて、ボロボロでした。そのあと、ワンカップ大関の蓋を開けたのは言うまでもありません。

 さて、ダイレクト向かい飛車対策は、意外と1本道で単純でした。が、先手後手とも間違えずに進むと、すぐに優劣不明の状況に辿り着く感じ。あとは実力勝負といった感じですね。しかし、その優劣不明の状況がなかなか難解で、自分がダイレクト向かい飛車を仕掛けた場合の有効な差し手すら分からなかったので、ちょっとボナンザさんに聞いてみたところ…おお、こんな手があったか!ちょっと、今度やってみようと思います。

 それ以外にも、この本を読みたいと思った理由がありました。この本の最初の章が「後手の戦法の比較検討」というものだったんです。最初の自分のプランでは「後手番になったらゴキゲン中飛車を目指す!」と考えていましたが、まだその勉強まで辿りつけていません。また、後手番でゴキゲンが一番いいかどうかを、検証したわけでもありません。というわけで、この本で結論が分かれば、今ならプラン変更も間に合う!と思ったわけです。

 まあそんなわけで、この本もまたまた1、5、6章だけしか読んでいない段階でのレビューになりますが、4手目角交換に関しては素晴らしい内容の本でした!説明も分岐も細かくてわかりやすい!でも、ちゃんと覚えないと、角交換は1手間違えるとすぐにボロボロになるみたいなので、何度も反復練習する必要があるみたいです。30手目ぐらいまで間違えていなかったのに、次を間違えただけで一気にやられました(- -*)。角換わり、恐るべし。
 


角換わり(4手目角交換)の勉強プラン

 居飛車党で、出来れば矢倉を目指すという方針でやってきて、さらなる問題が。相手に早々と角交換を仕掛けられた時です。これは、こちらに拒否権がないように見えるんですが(∵`)。早々と角道を止めたら、ほかの戦型のために用意したプランもガラッと変わってしまいそうだし、どうしよう。やっぱり、単に角交換の定跡を覚えた方がいい気がします。
 ネット将棋であせったのが、自分が先手番の時、▲76歩△34歩▲36歩△88角成…と、4手目でいきなり角交換された時でした。このあと、ダイレクト向かい飛車というやつにされて、型に嵌められるように短手数で攻め潰されました。うう。

 角換わりという将棋は昔からあるようで、定跡化はかなり進んでいるそうです。しかし、このダイレクト向かい飛車というものの対策が、ネットを探しても本を探してもなかなか見つかりませんでした。そこで探し当てたのが、糸谷哲郎さんの『現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~』という本でした。これは、最後の2章が、4手目角交換について書かれているみたいでした。ダイレクト向かい飛車についても書いてあるみたいです。2章だけマスターすれば取りあえずは対策出来そうなので、勉強もしやすそうだ。よっしゃ。

(角換わり(4手目角交換)の勉強プラン)
・使用テキスト:糸谷哲郎『現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~』5~6章


 プランとしては、4手目角交換の勉強を終えたら、取りあえずこの本は保留にして、矢倉の勉強に戻ろうと思っています。なにせ、矢倉を目指しているくせに、組ませてくれない時の対策の勉強ばかりが進んでしまって、矢倉を組めたときが一番弱いという状況なので。「まずは矢倉から」と思ってからはや5か月が経ちましたが、矢倉の勉強にいまだ入れず┐(-_- )┌


石田流への対策

 右四間飛車の後に悩まされたのが、またまた石田流。これも、その戦法だけを使うスペシャリストに遭遇。連敗でした。。前に当たった石田流使いの人は外人さんだったので、この人はまた別の人かと。もしかすると、石田流は人気戦法なのかも。昔見た「升田式」というページに対策が載っていたと思い出して、それをざっくりとみて、取り急ぎはそれで急場しのぎ。でも、ダメでした。これは絶対に石田流を勉強した人に違いない。

 というわけで、その月は懐が寂しかったのですが、無理して石田流対策の本を買うことにしました。候補は、戸辺誠『石田流の基本【本組みと7七角型】』『石田流の基本 【早石田と角交換型】』と、佐藤康光『佐藤康光の石田流破り』の3冊。実は、『石田流の基本【本組みと7七角型】』は、将棋の勉強を始めようと思った時に、たまたま安く手に入ったので、持っていました。しかし、難しくてもいいので多くの変化を丁寧に解説してくれている本が良かったのと、出来れば受け側の視点で書いてある本が良かったので、佐藤さんの本に決定。あ、そうそう、図書館に鈴木大介さんの書いた石田流の本があったのですが、これもすごく良い本でした。最初の方だけ読んで、期限が来たので返してしまいましたが、自分が石田流を指すのなら、これもいいテキストかもしれません。が、正確なタイトルを忘れてしまった。。
 佐藤さんといえば、将棋を始めてから、佐藤康光さんの対局をいくつか見たことがあったんですが、これが驚きの連続。ちょっと普通では考えられないような差し手のオンパレード。顔面受けとか、ダイレクト向かい飛車とか、本当にそれで大丈夫なのかというような棋譜ばかりです。でも調べてみたら、昔は思いっきり正統派だったみたいですね。どうしても羽生さんに勝てないから、棋風を変えたそうで。

 『佐藤康光の石田流破り』ですが、最初の章が「なぜ後手番で石田流が指されないのか」という内容で、後手番の石田流を咎める手筋が大きくふたつ出ています。これは、30分もあれば読めてしまうと思います。1時間あれば覚えられるかも。まだここまでしか読んでいないのですが、後手番で石田流を使って来られたときは咎められるようになりました。先手番で使われても、けっこう同じ手が通用したりします。
 特に使えた手が、相手玉が逃げ込む前に居飛車側から角交換してしまって、角を打ち込むという方法。こんな感じです。
 ▲76歩△34歩▲26歩△35歩▲25歩△32飛▲68玉△62玉▲22角成△同銀▲65角

 ただいまネット将棋で6~8級ぐらいですが、低級での対石田流は、この本の1章だけでも戦えています。


(石田流対策)
・使用テキスト:『佐藤康光の石田流破り』

『寄せの手筋200』

book_YosenoTesuji200.jpg 最近、PCの調子がよくなかったのですが、とうとうひどい目に(゚д゚)ノノ
 メールソフトのメールがごっそり消えてしまいました。復旧しようとしても、元データ自体がダメみたいで、どうにもなりません。。仕事のメールとかも結構あったので、精神的なショックがでかい。。どうしよう。
 PCの調子がどう悪かったかというと、フリーズやプチフリーズが頻繁に起こっていたのです。しかしこれは将棋の勉強にとっては良かったみたいで、プチフリーズしている最中とか、フリーズして再起動している最中に、この『寄せの手筋200』をやっていたのです。あまりに良くフリーズするものだから、1日で本の1/3ほど進んでしまったり。。

 この本は、寄せが鬼のように下手な私にとっては本当に素晴らしかったです。どう素晴らしいかというと、各章の最初に、寄せの型が書いてあるのです。「頭金」とか「腹銀」とか「挟撃」とか「退路封鎖」とか。で、それを学んだら、次からは詰将棋の問題集みたいな感じになり、どうすれば寄り型にできるか、というのを考えていく感じ。最初は簡単だった問題が、徐々に難しくなります。口で言うと簡単ですが、頭金に持ち込むといっても、そんなに簡単ではなかったです。
 で、各章の最後のほうの問題になると、かなり難しかったんですが、もし実践で「あ、頭金に持ち込めそうだな」と思いつくようになれば、この本の勉強は成功ではないかと。実際、本を読む前では絶対に思いつかなかったような寄せを考えるようになってきました。。寄せられるかどうかは別として、「ああ、腹銀にできるかな?」とか、考えるようになってきた感じです。
 詰将棋に戻る前に、この本をあと何周かしようと思っています。あまりに良い本だったので、姉妹版の『受けの手筋200』という本も、頃合いが来たらやってみようかと思ってます。

 しかし、PCを修理しなくては。。PCって、なんでこんなに簡単にダメになるんだろう。長いPC歴の中で、安定していたのはWindows XP ぐらいだったなあ。この本が進むという事は、仕事が進まないという事でもあって…



終盤の勉強

 今日は名人戦を見た余波でテンションが上がってしまい、「序盤勉強がひと段落したときだけ本将棋を指してもいい」という自分の誓いを破ってしまいました。将棋を指したくなってしまったのです。私は無類のゲーム好きで、無類の勝負事好きな上に、意志が弱いのです。さらに、名人戦を見た余波で自分も強い人のような錯覚を起こしてしまい、出来もしない癖に中飛車とダイレクト向かい飛車を使ってしまい、どちらも見事に粉砕され、級位を落としてしまいました。死にたいです。

 ああ、その話はさておいて。。詰将棋に挫折し、終盤の勉強方法を変更したのが、かれこれ半月ぐらい前かなあ。で、詰将棋のような「問題集」ではなく、寄せの法則とその応用問題が書いてある「教科書&問題集」みたいな『寄せの手筋200』という本をやっています。まだ全部終わっていないのですが、これがすばらしいです!意固地になって詰将棋に拘らなくてよかった。もし詰将棋が苦手なら、詰将棋の本をやる前に、この本をやるべきだと思いました。あまりに良い本なので対戦相手に教えたくないぐらいですが、既にみんなが知ってる有名な本みたいです^^。というわけで、低級者にとっての終盤の学習は、こういう風にやるべきなんじゃないかと、プランを修正しました。

(終盤の勉強)
・やる事:
 ①寄せの法則の勉強
 ②囲いの崩し方
 ③詰将棋
・テキスト:
 (寄せ)『寄せの手筋200』
 (囲い崩し)『光速の寄せ』全5巻
 (詰将棋)『3手詰ハンドブック』『5手詰ハンドブック』


 寄せと囲い崩しの勉強は、並行してやるのがベストな気もしますが、既に序盤定跡の勉強も並行してやっている状態なので、それは時間的に無理。順番にやるとすると、理屈からいけば法則を先に理解した方が良いと思うので、寄せが先、という事になるでしょうか。私はそう結論して、囲い崩しの学習は後回し状態です。詰将棋は、更に後という事になりますが、これは自分の実力からしたら仕方のない事かと。

71期名人戦 第4局 森内俊之vs羽生善治 (矢倉)

 今日は名人戦第4局の2日目。仕事の合間合間に見ていました。「がんばって初段を目指」しているような分際で、名人戦の解説なんて書けるわけアリマセン(>_<)。でも、低級の身としては、出だしがちょっと面白かったです。

 先手が森内名人で、後手が羽生三冠のこの第4局、最初の3手が、こう。
 ▲2六歩△3四歩▲2五歩

 これは!!!子供の頃、相掛かりとか棒銀とかしか知らなかったオヤジと自分の間で繰り広げられていた謎人戦の出だしにあった形だ!プロの試合では見たことがないかも。森内名人、何のつもりでしょうか。。

 △3三角
 相掛かりしか知らなかった頃「角にあがられると横歩も取れねえ」って思った手だ!名人戦でお二人して何をやってるのでしょう。。

 ▲7六歩
 これで先手後手とも角道が開きました。でも、こんな作戦に来たんだから、角を交換したら森内さんの罠にかかりそうです。何か準備していると思うのが普通です。後手は一度△3三角とあがっているので、角交換に行くと後手番という事も合わせると2手損になりますし。ここ数年の森内さんの対羽生戦の作戦は分かっています。羽生さんを無理攻めに誘って、自分はただ淡々と指すのです。

 △2二銀
 というわけでなのかどうか分かりませんが、羽生さんは角交換に行かず、角道を止めるのでもなく。「交換するならお前から来いやコラァ」って感じなんでしょうか。

 ▲6六歩
 と思ったら森内さん、色々と挑発的な事をしておきながら、自分から角道を止めてしまいました。。「一緒に遊びに行こうぜ」って誘っておいて、先に帰る友人のKみたいです。いったい、なんだったんでしょうか。森内さんの髪が多いだけに、頭の中が良く見えません。

 この後は矢倉模様になりました。ド素人の目には先に矢倉に入場した羽生さんが有利なのかなあ、とか思ってたんですが、例によって名人戦だけ急に強くなる森内さんが、押しつぶすように羽生陣を圧迫し、大差で快勝。

 この名人戦、私は羽生さんを応援しています。理由は、谷川会長と羽生さんと渡辺竜王の揮毫の入った免状が欲しいからです。でもこれで1勝3敗。チョット難しそうかなあ。。もし森内さんが勝ったら、森内さんには悪いけど、免状は貰わない事にして、もう少し上の段位を目指す事にしようと思います。そんなことしてるうちに、渡辺さんが竜王位を陥落したりして。。

 あとひとつ、気になっている事が。昨日の1日目の終盤、羽生さんが2時間半を超える大長考をしたそうですが…ということは、終盤2時間を放送するはずだったBSの名人戦中継は、放送開始から終了まで1手も指されなかったって事なんでしょうか?それを夢中になって見ているお父さんを見ている奥さんや子供さんは、どう思うのでしょうか。。

『羽生の法則』

book_HabunoHousoku1.jpg 中盤の練習の為に使ったのが、駒別の手筋本『羽生の法則』という本です。これも、もともとは46判で6冊に分冊されて刊行されていたそうですが、文庫化に伴って2冊が合本となり、全3巻にまとめられています。私が買ったのは、文庫の方。で、1巻が歩と金銀の手筋、2巻が桂・香・飛・角・玉の手筋となっています。3巻は玉の囲い方とかだったので、今の勉強の目的とは違うので、パス。

 駒ごとの手筋の威力は、小学生の時の強敵君や、例の公園で知り合ったおじいさんなどに、何度も痛感させられていました。以後、ネットの情報を参考にして、幾つかの手筋を覚えていたのですが、基礎の学習漏れが怖かったので、ちゃんと勉強したかったのです。
 他のテキスト候補として考えていたのが、『歩の玉手箱』という本です。この本はやたらと評判が良かったのですが、妙にプレミアがついて高額になっていて、しかも歩の手筋しか載っていないようだったので、全ての駒の手筋が載っている本がないかな…と捜していて辿り着いたのが羽生本だったというわけです。

 この本、ネット上ではイマイチな評価でした。「体系的に書かれていない」というのがその主な理由。でも、読んでいてそういった不都合は感じませんでしたね~。それどころか、本当に素晴らしい本だと思いました。見開き2ページでひとつの手筋、という形でサクサク進むので、読みやすくもあります。やっぱり、ネット上での評判は、あくまで参考ぐらいにするのがいいみたいです。
 
 私は手筋を覚えたかったのであって、考えたかったわけではありません。基礎が出来ていないので、ここでは問題集ではなく、教科書が欲しかったんですね。なんといっても、詰将棋に挫折したばかりでしたから。。だから、問題形式ではなく「こういう場合にはこういう手筋がある」という書き方のこの本は、凄く読みやすく、また分かりやすかったです。




中盤の勉強

 とにかく、序盤がヘタクソです。序盤を優勢に進められる割合は、とても低いです。序盤の勉強がじぇんじぇん終わってないから、これは仕方ないとして…。しかし嬉しい事に、ここのところのネット将棋での勝率は5割をちょっと超えています。苦手の戦法を使ってくる人(角交換と中飛車はやめてほしい(´;ω;`)に連敗しなければ、もっといいのかも知れません。
 ということは、私の勝利の半分以上は逆転勝ちなわけで、もしかして私は序盤に比べれば中盤が強いのか?!(低級のクセに常に前向き^^)あんなに詰将棋が苦手なのに、とっても不思議な現象です。テレビゲームで力戦ばかりやっていたので、何となく攻めの勘所がつかめてる、とかあるのかしらん。もちろん、もう少し上のレベルになったら全然ダメなんでしょうけど、今の級位でのバランス的には、序盤×中盤○終盤△みたいな感じです。最近、将棋というゲームは、序盤は記憶力、中盤は思考能力、終盤は記憶力と思考能力、というゲームなんじゃないかと思えてきました。

 最初の計画は「序盤・中盤・終盤の勉強は並行してやる」というものだったのですが、どうにも時間がなくて、中終盤の勉強をひとまとめにしてやる事にしてました。。勉強といっても、単純に駒別の手筋の本を読んでいただけです。基礎の抜け落ちがあると嫌なので、いきなり高いレベルのものには手を出さず、初心者にも優しいという触れこみの『羽生の法則』という本をやってました。で、これが5月あたまに1周終了。「おお!これは使える!」という手がたくさん載っていて、読んだ矢先から実践でガンガン使えました。とってもいい本だったので、もう1周したいのですが、バランス的に序盤勉強を優先すべきと考え、中盤の勉強はしばらくお休みです。。

 私みたいな低級者にとっての中盤の勉強は、駒の手筋だけで良いんじゃないかと思っています。

(中盤の勉強)
・やる事:手筋の勉強
・テキスト:『羽生の法則』文庫版1~2巻


もう少し上のレベルになったら、これでは済まないのかも知れません。それ以上の中盤の勉強って、仕掛けとか、大局観とか、棋譜並べとかの勉強になるんでしょうか。でも、今のレベルでは、まだそれは必要なさそうです。あ、そうそう、解説つきの升田幸三さんの棋譜を2、3並べてみたことがあるんですが、凄すぎて感動の嵐でした。。すげ~~~~、みたいな。。

『変わりゆく現代将棋』

book_kawariyuku_jo.jpg ひとつ前の記事で書いた、右四間飛車で攻められたときの対策に活用させてもらった本というのは、羽生さんの『変わりゆく現代将棋』という本です。タイトルをみても全然わかりませんが(-_-メ)、様々な対急戦矢倉への対応をまとめた本です。上下巻に分冊されていて、対右四間飛車の対策が書かれているのは下巻の方。
 対右四間飛車対策の為に参考にしようと候補に挙げた本は、他に3冊ありました。中川大輔さんの『右四間で攻めつぶす本』、所司和晴さんの『矢倉急戦道場 棒銀&右四間』、金井恒太さんの『対急戦矢倉必勝ガイド』です。

 『右四間で攻めつぶす本』は、近所の図書館にあったので、ざっと読んでみました。1問1答形式なので、1本道でサクサク進んで気持ちはいいのですが、分岐に戻るのが面倒だし、1冊に収められている情報量は明らかに少ないです。というわけで、強くなりたいのなら、1問1答形式の定跡本よりも、面倒でも分岐まで丁寧に書いてくれている本の方を選ぶべきじゃないかと感じています。また、これは右四間飛車を使う側の定跡書で、出来れば受け側の視点の本が良かったので、結局パス。逆の立場から読めばいいのかも知れませんが、それ苦手。。でも、対振り飛車戦用の章なんかもあったので、攻撃に使いたいのであれば良い本なんだと思いました。

 『矢倉急戦道場 棒銀&右四間』も、図書館にあって、電車の中で読みました。これは分かりやすくて良かったです。でも、このレビューで書いた羽生本の方が、変化などが多く書かれていたので、羽生本の方がおススメです。

 『対急戦矢倉必勝ガイド』は、コンセプトが羽生さんの『変わりゆく現代将棋』とほとんど同じで、どちらにしようか迷いました。要するに、どちらも対急戦矢倉について書いてある本なんですね。教科書を選んでいるうちに「ああ、自分が勉強したいのは、対右四間飛車だけではなく、対急戦矢倉なんだな」とか分かってきました。。確かに、矢倉に組もうとした時に仕掛けられていました。本の内容はかなり被っていて、対右四間飛車以外にも、米長流急戦、棒銀、矢倉中飛車、5筋交換型なんかはどちらの本にもありました。

 『変わりゆく現代将棋』。ネット上での評判は、『対急戦矢倉必勝ガイド』の方が高かった気がします。でも、陽動振り飛車とか、羽生さんの本の方だけに書かれているものがあったのです。それで『変わりゆく現代将棋』のほうを選びました。また買い足すことになるのは嫌なので、「大は小を兼ねる」の法則を用いたわけです。。『変わりゆく現代将棋』のネットでの評価のうち、マイナス評価の理由は「読みにくい」「一気に何十手も進んだりするのでムズカシイ」というものが殆どでした。これは、私は例によって棋譜ソフトを使って行ったり来たりしながら読んだので、不都合は感じませんでした。低級の私でそうなので、並べればどんな人でも問題なく読めると思います。
 そして、良いと思った点は、『羽生の頭脳』と同じように、ありとある変化を追ってくれている点です。こうしてくれると、一度勉強した戦型について、また調べ直さなくてはいけなくなる可能性が減る気がして、安心できます。ココセ本だと、同じ戦型の本を何冊も読まなくてはいけなくなる気がして。。
 というわけで、この本は素晴らしかったです。まだ対右四間飛車の章だけしか読んない状態での感想ですが。

 そうそう、ネット将棋では今も基本は矢倉を目指して戦っています。でも、矢倉を組むところまで行かないのが殆どですね。だから、もしかすると矢倉の教科書より対急戦矢倉の教科書をやる方が先かも、と思っています。でも、急戦の対応はそれぞれそんなに分量が多くなさそうなので、やられたらその都度学ぼうと考えています、今のところ。。



プランの変更を恐れない:未知の戦型で攻められたときに思った事

 さて、今年の4月ごろの段階では、将棋の序盤定跡の勉強は、戦型全般をすご~く浅く、矢倉を少し、対四間飛車急戦の本は一応1冊マスター、これぐらいの地点でした。こんな時に、ネット将棋での対局でまた困ったことになりました。右四間飛車ばかりを使う人があらわれたのです(右四間飛車というのは、四間飛車とはぜんぜん違う戦術です)。矢倉を組もうとすると途端に6筋を突かれ、銀桂飛角であっという間に潰される。。私はこの悪魔のような攻撃力に負け続ける事になり、亀の歩みであげていた級位が1日で落っこちてしまいました。泣きそうです。こうしたとき、どうしたらいいのでしょうか。私は、右四間飛車対策だけを先に勉強してしまう事にしました。

 将棋の序盤定跡の勉強には、ある単位があるのではないかと感じ始めていました。矢倉の本組みとかになると、最小単位が大きく、1日や2日で勉強するのは難しいと思います。先の対四間飛車の急戦でも、全部やるには時間がかかります。しかし、四間飛車の中でも、他の戦術との連携のない右銀戦法なら、それだけを抜き出して学習しても不具合は生じないと思います。右銀戦法だけなら1日で学習出来ます。
 大きな単位の学習は計画的にやっていかないといけないが、小さな単位で、しかもそれが他の戦型との関連が低いものならば、その学習はいつやっても良いのではないか、と思いました。そして、右四間飛車対策を調べてみると…おお、分量が少なそうだ!

 対右四間飛車対策は、ネット上でもその対策を述べていらっしゃる方がいました。そのサイトの手筋を覚えるのは1時間あれば十分でした。対策がカンタンそうだったので、専門書を買って勉強する事にもしました。アマゾンで本を注文し、届いたら右四間飛車対策のところだけを学習しました。これは2日かかりましたが(時間にして2~3時間?)、これで悪魔のような野郎を倒せる気がしてきました。そして…81Dojoでまた悪魔と当たる事になったのです。結論は…私の圧勝でした( ̄∀+ ̄)。たいがいの場合、定跡形から多少は外れるものだったのですが、この時はめずらしく、終盤あたりまでまったく定跡書の通りに進みました。快感です。羽生さんアリガトウ。

 こういう事を思っています。人は自分の型に嵌めてモノを考える癖がある。みっちりと練ったプランであればあるほど、それを途中で変えるのは嫌なものです。そういうとき、少なからずの人は、多少の不具合が出ても、それを押し通そうとする気がします。初心貫徹という意味ではいいのかも知れませんが、そのプラン自体が間違っていた場合には、残念な結果になるでしょう。プランと現実にギャップが出来た場合に限っては、プランの修正を恐れない事も重要な気がします。本筋を見失わないという前提で、プランニング→実行→反省してプラン修正…このサイクルで行動する事は結構大事なんじゃないかと。結果から物事を判断すると、こうなるんじゃないかと思います。

村山聖

photo_Murayama.jpg 私は観戦するより自分でやる方が好きなタイプの人間のようです。音楽もスポーツも観戦するより自分でやる方が好きです。将棋も、その傾向にあるようです。
 そんな私が、観戦が好きになる時があります。あり得ないぐらいの飛び抜けた技や知を見せつけられた時と、人間として全てをぶつける姿を見せつけられた時に、それは起こるようです。「挙体全真」という言葉がありますが、演技ではなく、また言葉ではなく、行動として自分の全てをぶつける姿を見ると、感動してしまうのです。プロの将棋が好きになったきっかけは、羽生さんや升田さんの信じられないような好手を見た時と、村山聖さんという棋士を知った事が大きかったように思います。

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 羽生さんと同世代の棋士である村山さんは、子供の頃に難病にかかり、少年期の多くを小児病棟で過ごしたそうです。昨日まで遊んでいた隣のベッドの子供が、夜中に急に容体が悪くなって連れ出され、そのまま部屋に帰ってこない。死を正面から見つめざるを得ない、この閉じた空間が彼の生きる世界でした。彼は、髪や爪を切るのを嫌ったそうです。「なぜ生きているものを切り捨てなければならないのか」。死に直面してきた人しか持ち合わせないような観想です。
 そんな少年は、将棋に出会って、没頭していったそうです。就寝時間になっても止めないものだから、将棋盤を没収された事もあったそうです。閉じた世界に生きる少年にとって、将棋は希望の光だったのかも知れません。夢は、名人になる事と、名人になって将棋をやめて、奥さんを貰って子供を産む事。つまり彼の命題は、生きている間に何をするのかという事と、生を次につなぐ事です。死ぬまでの時間との闘い、駆け引きです。
 将棋のプロになるためには、奨励会に所属し、そこで勝ち抜けなければならないそうですが、彼はこの奨励会を3年弱という異例のスピードで駆け抜けます。これは、谷川さんや羽生さんでも敵わない速度だそうです。プロ入り後も驚異の速度で勝ち続け、異例の速度で将棋界最高の階級であるA級に登りつめ、2大タイトルのもう一方である竜王戦も1組にまで登りつめます。
 しかし難病を抱えている為に不戦敗も度々で、看護士立ち会いのもとでの対局もあったそうです。彼は更に癌を発症、手術するも再発、子供の頃に病室で夢見た名人への挑戦にすぐそこの所まで登りつめながら、その夢を果たせぬまま29歳の若さで逝去しました。

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 プロの将棋に興味を持つようになったきっかけのひとつは、村山さんだと思います。プロの方の棋譜はどれもこれも「どういう思考回路や知識を自分の中に作れば、この1手が思いつくようになれるんだろうか」と思わされる手が1局中に何度も出てきます。そういう意味で、全てのプロ棋士の方が好きではあるのですが、しかし人間的な魅力というとまた別の話です。村山さん以外では、羽生さん、升田さんといった人には強烈な魅力を感じます。この3人は、私にとっては、ちょっと特別です。


Bonanza+マイボナ:困った時の先生

 棋譜ソフトのほかに、私がPCで活用しているプログラムがあります。かの有名な将棋プログラムBonanzaです。
このBonanzaに、マイボナというインターフェースと棋譜データベースをあてると、大変に頼もしい将棋の先生になります。

 先日おこなわれたプロ棋士vs将棋ソフトの電王戦で、将棋プログラムがA級棋士にも勝つ事があるほどに強い事が分かりました。あそこまで強くはないようですが、今の将棋プログラムがアマチュアには脅威の強さである事は変わりません。当たり前ですが、私はBonanzaに勝てたことは一度もありません。あまりの力差に、悔しいとすら感じませんでした。。

 さて、私の、Bonanza&マイボナの活用方法です。正直のところ、このプログラムを立ち上げる事はあまりありません。月に1~2回がいいところでしょうか。しかし、定跡本で「これで後手は詰んでいる」とか「これで指しやすい」とか書いてあるのに、「え?どうして?」って思う事が何度かありました(低級なので許してください)。。ここで将棋ソフトの登場です!コンピュータが考えた次の最善手とか、プロ棋士たちが指してきた過去の定跡とかを教えてくれるんですね。おお、すごい!

 まあ、こうした使い方は、Bonanzaでなくとも、市販の将棋ソフトでも出来ると思います。ただ、ありがたいことに、Bonanzaもマイボナもプログラマーの方が無償で提供してくださっています。貧乏な私は、タダには食いつく事にしています。今月なんて、出費がかさんでスパゲッティばかりの生活になってきま(以下略)。

 これらのプログラムは、以下のページからダウンロードできます。
Bonanza:http://www.geocities.jp/bonanza_shogi/
マイボナ、棋譜データベース:http://www.geocities.jp/shogi_depot/

棋譜ソフト:定跡本の勉強の必需品!


羽生 対右四間飛車20手 将棋本を勉強していく上で役に立ったのが、PC用の棋譜ソフトです。これが有ると無いとでは、勉強のはかどり方が全然違いました。

 棋譜ソフトというのは、簡単に言うとコンピュータ上で盤に駒を並べられるソフトです。歴史はよく知らないのですが、柿木さんという方の作った棋譜ソフトのフォーマットが業界標準になっていると思います。そういえば昔、柿木将棋という将棋ソフトがありましたね。という事は、コンピュータ将棋のプログラムの開発者さんなのでしょうか?
 棋譜ソフトに並べるのとアナログの将棋盤に並べるのでどこが違ったかというと、大きな違いが2つありました。メリットの第1は、記譜を保存することが出来ることです。こうすれば、20手前とかにも簡単に戻ることが出来るし、あとで何度でも見直すことが出来ます。第2のメリットは、分岐が記憶できた事です。例えば、21手目に46銀とした場合と58金とした場合とか、こういう分かれの両方を保存することが出来ます。ひとつ前の記事に書いた『羽生の頭脳』の対四間飛車急戦なんかでは、振り飛車側が銀をあがるかあがらないかとか、金をどこにあがるかとかで、非常に細かく分岐したもので、本を読んでるだけではこんがらがってしまう事も度々だったし、盤面に並べても分からなくなることがありました。しかし、棋譜ソフトを使うと、簡単に分岐に戻ることが出来るし、1週間後とかでも簡単に見直すことが出来るので、本当に重宝しました。ソフトの全てが分岐を記憶できるかどうかは分かりませんが、少なくとも元祖の柿木さんが作ったソフトでは、分岐を記憶できます。

 ありがたいことに、この棋譜ソフトはフリーウェアとして提供されています。以下サイトで落とすことが出来ます。↓
http://homepage2.nifty.com/kakinoki_y/#free%20soft

 さて、私の場合、いきなり棋譜を打ち込んでしまうと、打ち込んで満足してしまって定跡をぜんぜん覚えないので(^^;)、定跡本で区切りのいいところまで勉強して、理解できたと思ったら復習みたいな感じで打ち込み、ひと通り学習出来たら打ち込んだものを最初から見て更に復習、みたいな方法で勉強しました。そんなわけで、今現在、私の棋譜ファイルには「先手番居飛車対四間飛車急戦」とか「後手番石田流破り」とかが出来上がっています( ̄ー+ ̄)。

『羽生の頭脳1 四間飛車破り』

book_HabunoZunou1.jpg 体系的に序盤の定跡を書いた本は無いかと捜していて見つけたのが、『羽生の頭脳』というシリーズでした。有名なシリーズだそうですが、知らない人にとっては、優れた教科書に出会えるかどうかかは大きな分かれ目だと思うんです。もともと10冊のシリーズとして刊行されたものが、2冊を合本する形で文庫化され、全5冊のシリーズになったそうです。近所の図書館で借りていたのですが、なにせ借りている期間内に終わらず、返しては借り、返しては借り…とやっていたのですが、とうとう面倒くさくなって買いました。買う時に迷ったのが、オリジナルと文庫のどちらを買うか。オリジナルの方が大きくて見やすそうなのですが、文庫の方がカバーのデザインがいい。迷ったあげく、文庫の方を買う事にしました。ほら、自分の部屋って、居心地の良い空間にしておきたいじゃないですか。で、デザイン重視という事で。。でも、実際に買ってみたら、文庫版でも、文字が小さくて見にくいという事もなく、記譜を並べる障害にもならなかったです。文庫版にして正解でした。

◆◆◆◆◆◆

 この本で解説されている四間飛車破りというのは、急戦と呼ばれているようです。では急戦ではない方法は何かというと、穴熊という事なのかな?で、居飛車が穴熊なら振り飛車側は藤井システムで対抗、みたいにイメージしているんですが(スミマセン、低級者の私に誰か教えてください!)、穴熊にいくにしても急戦を相手に警戒させながらでないとダメだそうで、急戦の勉強は省略できないみたいです。それで、対四間飛車急戦の教科書の候補にしたのが、羽生さんの『羽生の頭脳1 四間飛車破り』と渡辺竜王の『四間飛車破り 急戦編』。これも図書館で見比べたんですが、羽生本のメリットは変化や分岐がこれでもかというぐらいに丁寧に解説してあるっぽい事、渡辺本のメリットはこちらの方が新しいので、より新しい定跡の解説になってるんじゃないかという事。結局、相手が悪手を指してもそれを咎められなければ意味がないと思い、羽生本から読んで、渡辺本で新しくなった部分を修正する、みたいな方法でやってみる事にしました。

 ざっくりまとめると、この本に書かれている対四間飛車の対策は以下の5通りです。

(先手番居飛車の対四間飛車策)
 ・右銀戦法
 ・▲46左銀急戦
 ・▲45歩早仕掛け
 ・鷺宮定跡
 ・対四間飛車棒銀


 この本では、最後に後手番の場合の対策も出ていますが、まあ上記の戦術の応用なので、ここでは割愛します。また、この本に載っていない、この本以前の定跡として、山田定跡というものがあるようですが、これはいつか調べる事にして、今はこの本をマスターする事にしました。

右銀戦法:
で5つのうち、最初の右銀戦法だけが、最初の駒組みが違い、別の戦型として記憶した方が良いかもしれないと思いました(まあ、駒のぶつけ方とかは似ているんですが)。手数や変化が少ない分、覚えるにもチョット楽。また、現在はあまり指されていないそうで、という事は四間飛車側も対応できない人がいるのでは??試しにネット将棋で使ってみたら…おお、負け続けていた方に勝てるではありませんか!これは嬉しかったです。しかし、振り飛車側に正確に応手され続けると、先手が指しにくくなったり、本は「先手指しやすい」みたいな結論だが、玉の囲いに差があって自分なら正直後手持ちだな、みたいなところがあったり…ということで、この戦法を選択するのは、レベルが上がって行ったら難しいのかも知れません。

▲46左銀急戦、▲45歩早仕掛け、鷺宮定跡、対四間飛車棒銀:
一方、これらの戦型はワンセットで覚えるべきもののようで、こちらが本筋の気がします。前の右銀戦法は自分に選択権があるので、右銀戦法を選択しないというのであれば、こちらのグループだけ覚えるというのもありなんだな、と思いました。こちらのグループのどの戦型を採用するのが有利であるか、これは振り飛車側の出方次第みたいです。ただ、これらの戦法は、相手の出方によってこちらの応手が凄く細かく違ってきて、こう来たらこう、こうならこう…みたいな丸暗記になってしまって、自分が何を狙っているのか訳わからなくなりました。棒銀なんて、銀を繰り出しておいて銀が全然活躍しなかったりで、何をしたいのか理解できませんでした。この辺りの理解は、渡辺本とかで補った方が良いのかもしれません。

◆◆◆◆◆◆

 結論から言うと、この本は1手1手の説明が丁寧で、低級の私には恐ろしく分かりやすかったです。また、この本は変化がいっぱい載っていたので、本番で「あら?そんなの本に書いてなかったぞ」みたいな展開になる事が、比較的少ない気がします。そして、この本を読み終わったころ、私のネット将棋での級位は、8~10級ぐらいから6~8級ぐらいになりました(他に『羽生の法則』という手筋本をやっていました。詰将棋は中断)。で、相手が四間飛車の時の勝率は、勝率7割を超えるぐらいだったと思います。この本は、私みたいな低級者の方にはおススメですよ!
 とはいうものの、この本だけで、初段を目指す人にとっての急戦定跡はバッチリなのかというと、少し違う気がしました。というのは、次に「あとは渡辺本で、新しくなった所だけチョチョッとバージョンアップして…」と軽く考えていたのですが、渡辺本に目を通した時、そんなに軽くはいかないのでは、と思ったからです。いや、「羽生本の学習→渡辺本で微修正」という考え方自体は合っていると今でも思うんですが…。詳細は、渡辺本の紹介のところでまたしてみようと思います。

 というわけで、対四間飛車の対策としてはこんな感じにプランを修正しました。

(対四間飛車の対策)
①羽生善治『羽生の頭脳1 四間飛車破り』:これで急戦の基礎固め
②渡辺明『四間飛車破り 急戦編』:これで急戦のバージョンアップ
③渡辺明『四間飛車破り 居飛車穴熊編』:これで持久戦対策

 ところで、渡辺竜王の居飛車穴熊本をパラパラ見てみたんですが、藤井システム対策は載っていないような気が…。もし載っていなかったら、藤井システム対策の本も1冊追加する必要があるのかなあ…。本当に、1年で初段になれるんでしょうか?かなり自信がなくなってきました。。



序盤勉強を実践で確認する方法

 本で序盤の勉強をしても、実際に本将棋をやると、勉強したどの変化にも当てはまらない手を指される事が非常に多かったです。これは、相手が人であっても、コンピューターであっても、です。これは、私ぐらいのレベルの人と同士だと、最善手が分かっていないからそうなるのか、あるいは本より新しい好手が見つかっているのか…。結論としては、その両方であると思いました。ここで感じた事は、本の勉強だけではダメで、勉強したら実践で確認しないといけない、という事でした。

 でも、実践だと、相手がどの戦型を取るか、これをこちらから指定することが出来ません。それで考えた自分の対処は、ふたつです。

1. ネット将棋で、相手の戦型採用率を確認してから対戦を申し込む
2. ソフトに戦型を指定して、相手してもらう


 前に書いたように、私は特殊な携帯電話を使っている為に、将棋倶楽部24に登録することが出来ず、結果81dojoというネット将棋サイトに登録する事にしました。そんなわけで、24の方の仕様はまったく分からないのですが、81dojoの方は、プレイヤーの戦型採用率を見ることが出来ます。で、対四間飛車の勉強のチェックをしたければ、四間飛車の採用率の高い人を捜して、その人に相手をしてもらう、というわけです。
 もうひとつは、コンピュータ側の戦型が指定できるソフトで対戦をするという方法です。私の場合、NintendoDSの『激指DS』というソフトにこういった機能がついていたので、これが重宝しました。ただし、設定は先手/後手、居飛車/振飛車、段位、この3つだけです。ただし話によると、DSの激指は、PCの激指と比べると相当に弱いそうです。というわけで、もしPCと2択に出来るのであれば、PCの方を選択した方が良いかもしれませんね。問題は、PCのほうは高いという事と、PCはOSが頻繁に変化するので、高いソフトを買うのはいつも躊躇するのです。昔買ったMACのソフトなんか、今では使いたくても使えないですからね。
 ソフトに関しては、比較すればもっと良いソフトとか、もっと良いやり方とか、色々と方法論が見つかりそうですね。しかし、今のところはこれで足りているので、座学と実践の方法論はしばらくこれで行こうかと思っています。




プランニング:戦型を学ぶ順番

 ネット将棋に初めて挑戦した頃の戦績は、最初に5連敗、その後は1勝2敗、みたいな感じでした。激弱ですね(;;)。打ちのめされていました。たまにある勝利も常に逆転勝ちで、どう考えても真っ先に取り組む課題は序盤だと思いました。

 そして、序盤の勉強をしようと思った時に最初の疑問が「何から学べばいいのか」ということでした。戦型って、矢倉とか中飛車とか、色々ありますよね。全部学ばなくてはいけないのかも知れませんが、それにしてもどこから手をつけて良いのか、まったく分かりません。ネットでは「振り飛車の方が分かりやすい」「振り飛車の方が覚える事が少ない」といったアドバイスを結構見つけることが出来ました。でも、最後まで振り飛車で行くならそれでいいけど、将棋で本当に有利な戦法を自分の得意にするのが最終的には有利だろう、と考えました。
 それで、参考にしたのがプロの状況です。これを考えたのは2012年末ぐらいの頃でしたが、その時にプロのA級棋士の状況を見ると…全員居飛車党でした。もう少し遡ってみても、振り飛車党は藤井猛さん、鈴木大介さん、久保利明さん、ぐらいしか見つけられませんでした。時代時代で変わるのかも知れませんが、少なくとも今は居飛車の方が良いのではないかと。というわけで、大雑把には居飛車側の視点から始める事にしました。

 とはいえ、将棋というのは相手がいるゲームなので、相手次第で自分のストラテジーも変わってくるのだと思います。どうすれば正しい判断が出来るのか、その根拠としたのが、以下の3つの理屈でした。「自分の好き嫌いではなく、最も有利な戦型を選択する」「その範囲で、できるだけ居飛車を選択する」「更にその範囲で、できるだけ矢倉を指向する」。で、これを具体的な方法論に置き換えると

(戦型の構想)
・対居飛車の場合(先手番) → 矢倉
・対居飛車の場合(後手番) → ゴキゲン中飛車
・対振り飛車の時 → 対四間飛車、対振り飛車


 これが最初に立てた、序盤学習の順番でした。しかし序盤の学習というものは、詰将棋のように5分だけでも出来るというものではなくて、少なくとも1時間とか、まとまった時間が必要なものでした。ひとかたまりにまとめて学習する必要があったんですね。こうなると、平行した学習というのが出来ません。
 そんなわけで、自分の中で作った最初の学習順序が、以下のような構想です。

(序盤学習の順番)
矢倉 → 対四間飛車 → 対振り飛車 → ゴキゲン中飛車


というわけで、私は矢倉の勉強から始める事にしました。

詰将棋を解くとは、どういう意味なのか

詰将棋をやっていくうちに、次第にこんなことを考えるようになりました。「詰将棋をやるという事は、どういう意味なのか」と。

 自分で出した解答は、3つです。

1.単純に、詰めの形の知識を増やすという事:
500問も1000問も解いて覚えていれば、実際の将棋の詰めの場面でも、たいがいは自分が憶えている詰将棋のどれかに似た形になるだろう、ということ。引き出しを増やすという事ですね。

2.将棋の読みの思考の様式を学ぶという事:
これは、間違えを繰り返しているうちに思い至った事です。詰将棋に時間がかかるというのはまた別なのですが、解けないというのは、おかしな話だと思うのです。解けないというのは、要するに読んでない筋があるという事なのだと思います。私の場合、解けないという事がけっこうあります。これは、無意識のうちに、詰みそうにないとか、あり得ないとか思っている手を考えから除外しているのですね。ただ捨ての場合など、良くこの状態に陥ります。
もうひとつ将棋における思考で必要だと思ったのは、整理整頓して物を考えるという事です。私が良く陥ったのは、分岐が幾つかある場合(例えば3分岐の後に3分岐があって、aからiの合計9の結論があるという場合)、これは最初の分岐図からひとつずつ丁寧に潰していかないといけないという事です。これを言葉のような、意味のつながりというロジックから考えると、「aの場合はcに行って、それではdとeだから…」みたいになって、bを検証していなかったことを見落としてしまうのです。だから、詰将棋を解くという事は、分岐図を言語的(聴覚的)にではなく、視覚的に思考しなければならないのではないか、と思ったのです。これは、自分の思考様式自体を変えるという事なので、けっこう大変な作業な気がします。子供のように、まだ思考のテンプレートが出来ていない場合の方が、修正ではなく追加に出来るので、やりやすいかもしれません。
最後に、意味的な考え方の重ねです。「玉がどうしても上に逃げてしまう」みたいな認識を立ち上げることが出来れば、「どうすれば玉の逃げ道を塞げるか」みたいな考えが出来るようになるのではないか、と。そうすれば、全方位検索にしても、優先順序を立てやすいのではないか、という気がします。

3.寄せの原理を理解するという事:
でも、これを学ぶのであれば、詰将棋というのは効率の悪い方法だと思うのです。前回の記事でも書いたように、これはゴロの取り方を習わず、1000本ノックを受けているうちにその原理が自然に身につくのを待つ、というのは、論理的ではないと思うのです。それでもいずれ身につくかもしれませんが、あまり効率的とは思えません。


 さて、特に問題は3の場合です。分かりやすい例を言うと、「頭金は詰み筋」と分かった上で全検索を行うのと、それを知らずに全検索するのでは、正解に至るまでの効率がまったく違うと思うのです。だから、いきなり詰将棋をやるのではなく、まずは寄せ必要な絶対的な知識とか、そういったものを先にやってから、詰将棋をやった方がいい!このように私は考えております。でないと、私のように3手詰めからつまづくでしょう。。

詰将棋にいったん挫折した言い訳のご清聴、ありがとうございました。。

『5手詰ハンドブック』

book_5tezumeHandbook.jpg 3手詰がろくに正答出来ない状態ですから、『5手詰ハンドブック』が出来ないのも当たり前です。しかし思ったよりひどくはなく、正答率は3手詰とあまり変わりませんでした。どういうことだこれは。正確な理由は分析できていませんが、前にはできなかった詰将棋のコツみたいなものの幾つかを学習したのかも知れません。と考える事にして、続けていたのですが…

 次第にこんなことを考えるようになりました。問題集を解く前に、正解に至るための考え方を知るべきではないのか、と。そこが分かっていないで、問題集を解きながら解答へと至るシステムが自動生成されるのを待つというのは賢明なやり方とは思えませんでした。ゴロの取り方を習わず、1000本ノックを受けているうちに自然に身につくのを待つというのは、論理的ではない!(はやくも逃げ口上なのか?)

 というわけで5手詰はいったん中断して、別の本を先にやる事にしました。大丈夫です。挫折ではなく、軌道修正です。またすぐに戻ってきます。本当です。うう。


『3手詰ハンドブック』

book_3tezumeHandbook.jpg 大まかなプランが出来たところで、電車の中や病院での待ち時間など、暇を見つけては詰将棋をやっていました。詰将棋の本はいろいろ出ていますが、『3手詰ハンドブック』というのが良いらしい。森信雄さんのは感動するぐらいに芸術的なんだが難しすぎるとか、他のは簡単すぎるとか、同じ3手詰めでも色々あるらしいです。しかし、その3手詰めが全然解けない!正答率は1周目で4割ぐらい、2周目で5割強ぐらいです。しかも、1問を解くのにかかる時間が長い。他の人のブログとかを見ると、数十秒とかで解いているようなのですが私は5分ぐらい考える事も当たり前の状態。前にも書きましたが、これでもDSで一番強いというソフトにまったく負けなかったので、もう少し自分が出来る子だと思っていただけに、ショックでした。ネット将棋に挑戦してみて10級の人に手も足も出なかった時と同じぐらいのショック。せめてもの救いは、いきなり7手詰めとかを買わなくてよかったという事です。

 こういうとき、人はどうすればよいのでしょうか。私はとりあえず、いちいち落胆するのをやめて、機械のように課題をやり続ける事にしました。で、3周目になると、問題自体を覚えてしまっていたので、とりあえず7手詰ハンドブックに移る事にしました。で、また戻って来ようという作戦です。目標を、2年で初段を目指すに変更しようかなあ(早くも弱気)。




プランニング:具体的なテキスト

 座学・実践・観戦としましたが、その中心は座学ではないかと。これは、サッカーの練習と試合のような関係ではないかと。いくら練習をしても、試合をしないと練習の活かし方や、練習できていない事が分かりません。しかし、練習しないで試合をしても、試合にならないでしょう。こういう意味で、練習が一番重要だ、というわけです。免状の為です(羽生さんガンバレ)。

 で、座学に関しては便宜的に序盤・中播・終盤に分けて考える事にしました。これをどうやって学ぶか、色々と既存の書籍などを調べ、ちょっと立ち読みとかもして、良さそうな本をピックアップしました。

・序盤:羽生の頭脳(全5巻)
・中盤:羽生の法則(1~2巻のみ)
・終盤:3手詰めハンドブック、5手詰ハンドブック、光速の寄せ(全5巻)


 序盤は戦型ごとに最良の書があるんでしょうが、とにかく最新でなくても良いので、丁寧に解説してくれて、変化も丁寧に説明してくれているのが良いな、という事で、まずは「羽生の頭脳」で。あとは、足りない所を新し目の本を補充して、知識を足していけばいいかな、と思ったわけです。あと、自分が凄いと思っている人の本というのが、モチベーションとしてもいいですね。尊敬するピッチャーから野球を教わったら真剣に聞くでしょうが、自分が大したことないと思っているピッチャーから野球を教わっても真剣に聞かない気がします。きっと、そういうもんです。あ、そうそう、私は居飛車でいこうと思ったのも、羽生の頭脳を選んだ理由です。なぜ居飛車かというと、A級棋士がみんな居飛車だったので、居飛車の方が有利なんだろうという単純な発想です。

 中盤は、手筋を覚える事が近道だと思いました。歩の手筋に関しては、もう少しおススメの本があるみたいでした。でも、どうせやるなら、全ての駒の手筋が網羅できるものがいいなと思ったら、羽生の法則しかありませんでした。で、第3巻は手筋ではないようなので、1~2巻だけでいいかと。

 終盤は、詰将棋がいいということなので、詰将棋の本を。自分の実力が全く分からないので、簡単そうな3手詰めからかな、という考えでした。「光速の寄せ」は、もう少し具体的に、囲いの崩しが出ているようなので、これは丸暗記でいいかな、みたいな。他にも「光速の終盤術」という本も良いそうなんですが、近所の図書館で見てみたところ、高速の寄せの5巻と内容が被っていそうなので、光速の寄せが終わったところで、まだ必要だと思ったらその時でいいかな、と考えました。

 これらを結びつけるものが大局観という事になるのでしょうが、これはいくらなんでも私には早すぎる。後回し(もしくは一生やらない)ということで。

 さて、簡単に書きましたが、社会人で将棋に使える時間もあまりない身としてはこれだけやるだけでも1年がかりになる気がします。でも、これだけやるだけでも、初段になれるような気がしています。このように、見返りが明確になっているというのは、モチベーション的にいいですね。

プランニング:目標をどこに置くのか

 さて、次は目標の設定です。目標がないと、私は頑張れないのです。うまくいっている時はいいんですが、うまくいかなくなった時が問題で、この時に頑張れるかどうかは、頑張り屋かどうかという人間的気質以上に、モチベーションが大事だと思うんです。

 社会人で、将棋を趣味の領域からはみ出すものに出来ない身としては、自分の生活という枠から目標を割り出すのが正しい方法だと思いました。友人によると、初段なら勉強すれば大体とれるものらしいので、初段目標というのは良い塩梅かな、と思いました。無理もなさそうだし、かといって今までの経験から言うとハードルが低いわけではないようなので。

しかも、この前、谷川さんが会長になったので、うまくいくと免状には谷川会長、渡辺竜王、羽生名人となるのが実にいいな、と。特に羽生さん大好きですしね。でも一番の問題は、どんなに私が頑張っても、羽生さんが森内さんに勝って名人になってくれないと、羽生さんの揮毫が入らないというところですね。。こればかりは、私の頑張りではどうにもなりましぇん。

そういえば、昔の竜王戦で、渡辺明竜王が扇子に書いた字はすごかったですね。きっと、他の事には目もくれず、将棋一筋の人だったのではないかと。

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プランニング:大雑把に方法論を決める

 さて、将棋をすこしマジメに勉強してみようと思った時に、最初に考えたのがプランニングです。子供の頃と大人になってからの自分で、少しだけ成長できたと思える事があるとすれば、それは下調べをして、なるべくしっかりとしたプランを立てるという事をするようになった事かもしれません。それぐらいしか成長したところがないというのも悲しい話ですが。。

プランニングが最も重要だと思っています。ここが正しければ、あとはやるかやらないかだけの問題だと思うので。逆に、最初のプランが間違っていては、どんなに時間を費やし、努力をしても、全くモノにならない可能性があるだろうと。
間違ったピアノの弾き方で10000時間練習したとしても、恐らくアルゲリッチのようにピアノが弾けるようになる可能性は無いと思うのです。そういう体験も色々してきたし(遠い目)。

 最初に考えたのは、勉強を座学・実践・観戦の3つに分けるという事。座学が一番重要だと思うのですが、もし座学だけで実践がないと、たぶん覚えられませんし、また覚えるだけになって考える力がつかないと考えました。だから、座学をして、戦法なり何なりがひとつ体系化できたと思えるところまで来たら、実戦で試す、みたいな感じが良いかなあ、と。観戦に関しては、自分で実践するよりも、プロの実践を見た方が効率が良い部分があると考えた為です。でも、プロの将棋は凄すぎて、放たれた手の意味すら分からない事が多々あります。なので、観戦は解説つきのものだけに限定しようと思いました。まとめると、

・座学(7割):自分で考えるようなレベルではないので、本で学ぶ。
・実践(15%):座学である目途がついたところで、はじめて試す。
・観戦(15%):解説のあるもので、また自分で勉強をした戦型のみ。

 まだ何も知らない段階なので、これが正しいかどうか分からないのですが、分からない段階でのベストウェイはこんなかんじかな、みたいな。プロになれば、座学は自分で手を考えるとか、そういう研究になるんでしょうが、それは私のような人には一生用がないでしょう。

インターネット将棋で惨敗

 ちゃんと調べたわけではないのですが、プレイステーションというゲーム機では、将棋ソフトはあまり無かったような気がします。しかし、その1世代前のスーパーファミコンは、将棋ソフトの宝庫でした。この頃のソフトは、初心者には強すぎず弱すぎずで、絶妙の強さなのではないかと思います。スーパーファミコンの将棋ソフトはひと通りやってみたのですが(今だと、見つかりさえすればブックオフで100円、Amazonだと1円です)、一番強いと思ったのが「羽生名人のおもしろ将棋」というソフトでした。しかし、これにも負ける事がなくなりました。語学の勉強用に買ったNintendoDSでも、いちばんいいとネットで書かれていた「最強 東大将棋DS」というやつをやってみたのですが、ほとんど負ける事は無くなりました。でもこれはトーナメント戦だったり、色々と勉強できる機能もついていたので、そういう意味では面白いゲームでした。でも、風林火山の方が楽しかったなあ。

 なんだか自信がついた私は、インターネット将棋というものの存在を知り、挑戦してみました。将棋部であったわけでもなく、道場とかにも行った事がないし、NHKの将棋番組なんかも見たことがない私にとって、これは未知の世界に踏み込む、とても緊張する挑戦でした。携帯の機種の都合で将棋倶楽部24というところには登録できず、81dojoという所に登録してやってみました。

 結果は…惨憺たるものでした。ボナンザとかそういうプログラムではないにせよ、ゲームとしては一番いいというソフトに負けなくなっていたのに、10級の人にも勝つ事が出来ません。外国の人にも勝てません。矢倉も美濃も簡単に潰され、攻めは簡単に受けられます。どこかにあった「自分はまあまあ強いのではないか」という期待は跡形もなく粉砕されました。うう。

 この時、「ああこれはたぶん、ようやく将棋というものの入口に辿り着いたというぐらいのところなんだろうなあ」と思いました。負けっぱなしは悔しいので、せめてもう少し勝てるようになるところまで勉強してみようと思いました。

児童公園のおじいさん

短期間だったのですが、仕事の都合で、私は単身赴任みたいな感じのアパート暮らしをした事があります。短期間なので安くて面倒くさくない所がいいやと思い、家具家電つきのアパートにしました。隣の部屋の音が気になるという事は無かったのですが、それでもこちらが音を出すのは悪いな、という状態でした。

で、休日に楽器の練習をしたかったのですが、部屋ではまずいと思い、近所に児童公園を見つけ、練習をしようと出かけました。しかし、子どもがわんさと集まってきてしまって、アニメの曲を弾いてくれとか何とかで、練習にならない。。この子供たちが誘拐などにあわないよう、保護者のおじいさんふたりが来ていました。ふたりは、ベンチで将棋を指していました。
「お、将棋ですか、いいですね」と、何の気なしに私の方から声を掛けました。
するとおじいさん「お、将棋を指すんですか?」
「いやいや、ぜんぜん下手で、駒の動かし方が分かる程度です」
「十分十分、よかったら1局いかがですか」
こんな具合で、将棋を指すことにありました。この日は結局負けたんですが、なかなかの接戦でした。で、接戦だったものだから、悔しくて(-_-*)
帰るなりネットにつないで、将棋初心者用のページを見つけ、玉の囲い方とか、駒の手筋とかをひと通り勉強しました。「升田式」というページです。子供の頃にさんざんやられた垂れ歩みたいな手筋とか、スーパーファミコンで勉強した矢倉とか棒銀とか以外の序盤定跡がいろいろありました。初心者には、これは勉強になりました。

おじいさんとは非常に仲良くなり、休日はおじいさんの家に招かれ、お茶やお団子をごちそうになりながら何番も指したりするようになりました。戦績は5分5分。まさに縁台将棋ですね。しかし程なくして私の単身赴任ぎみの生活は終わり、おじいさんとお別れしました。おじいさん、元気だろうか?

スーパーファミコンの将棋

167000425.jpg ファミコン世代という事もあり、社会人になっても、私はたまにテレビゲームをやっていました。社会人というライフスタイルの問題から、手を放しておいても良いタイプのゲームは重宝しました。勉強したり調べ物をしたりしながら出来る、というのが良かったのです。
 将棋のゲームソフトは、この条件にぴったり合うものでした。当時の将棋ソフトは、ある程度コンピューター側を強く設定すると、思考時間が結構長かったのです。終盤になると、1手5~10分とか。すると、数手進むのに1時間とかかかるんですね。ある意味、勉強を持続する動機になったりして、コンピュータの長考はむしろ嬉しかったのです。コンピューターが考えている間に勉強して、コンピューターが指したら1手指し、またコンピューターが長考している間に勉強…みたいな感じです。

 そして、スーパーファミコンの「風林火山」というゲームソフトで、はじめて私は将棋の戦型や手筋というものを知りました。「風林火山」というゲームソフトは、実在のプロ棋士何人かと対戦できるという趣のソフトで、プロ棋士は谷川浩司さん、塚田さん、神吉さん、林葉直子さん、小林健さん、だったと思います。なかなか面白そうでしょ。面白かったんです。実際にはプロ棋士の方より全然弱いんですが、しかし将棋を学んだこともない私にはかなりの強敵で、しかもそれぞれが得意戦型を持っていたので、面白かった上に、勉強になったのです。

 更に、この将棋ゲームには、それぞれの棋士が序盤の駒組み講座をやるというコーナーがありました。その中でも、谷川さんの講座のひとつが矢倉の組み方から仕掛けまでで、これが凄く指しやすそうで、矢倉の形を覚えました。恥ずかしい話ですが、このソフトに出会うまでは矢倉も美濃も知りませんでした。自宅で長いレポートを書く仕事にとりかかっていた頃がありまして、その時はレポートを書きながら将棋ソフトをやる習慣になっていました。

 ここが、将棋を真面目に勉強してみたいと思うようになった最初の切っ掛けだったような気がします。また、将棋が強くなるには何を勉強すればよいのかという事も、この時に何となく分かったような気がしました。しかし、仕事が好きだったし、それが実現できないまま、月日が過ぎ去りました。
プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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