11ヶ月以降:初段の先にやりたい事

 さて、どうにかこうにか初段に辿り着きましたが、将棋の勉強としてはえらく中途半端です。基本的な勉強をひと通り終わらせると初段になるんじゃないかと思っていたのですが、そういう事ではないみたいです。というわけで、級段位関係なく、切りのいいところまでは将棋の勉強を続けたいと思っています。

 まず、序盤。矢倉がうろ覚えすぎ。急戦矢倉は棒銀と右四間以外は手つかず。角換わりも手つかず。横歩もようやく始めたばかり。こんな状態で勉強を止めてしまうと、あまりに中途半端で気持ちが悪い(笑)。ちゃんと身についているかどうかは別として、最低でもこれらの勉強を一通り終えたいです。予定にない四間飛車穴熊対策とか一手損角換わりの勉強をするかどうかは、その後で決めたいです。

 終盤。僕の終盤力は、ヘタすぎてちょっとヤバいです(^^;)。つい先週、4段の人を追い詰めながらも負けてしまった将棋があったんですが、あとで見返して見ると詰みがありました。ああ、詰将棋さえ得意だったら…。で、そういう将棋がチョコチョコあるのです。でも、ネット将棋を指していると、同じ段級位の方との対戦で、僕の方がヘタと思う事もあれば、僕の方がうまいと思う事もあります。そういう意味では、段級位に見合うぐらいの終盤力なのかも。これは合っているかどうか分かりませんが、終盤の寄せというのと詰けというのは、似て非なるゲームなんじゃないかと思っています。僕がやっている終盤というのは、詰め将棋じゃなくて寄せ将棋なんじゃないかと。それで勝てる時はいいのですが、10局に1局ぐらい登場する、詰め将棋のような終盤になると、それを落としてしまっている気がします。
 終盤の凄い人になりたいです。今年でいえば、順位戦の羽生vs三浦の寄せとか、王座戦最終局の羽生さんの寄せとか、竜王戦第3局の渡辺竜王の角打ちからの必至とか。あんなの出来たら気持ちいいだろうな、カッコいいだろうな、と(笑)。。終盤に関しては、手筋→寄せ→囲い崩し→詰将棋、という反復練習を変更する事はせず、全部が正答率9割越えになるぐらいの所までは続けようかと思っています。あ、もしかすると、受けの手筋というのを追加するぐらいの変更はあるかも。

 大局観は、実践とプロ将棋の観戦で続けようかと。これは、仮に序盤と終盤の勉強をやめた後も続ける気がします。勉強というより、やって楽しい本将棋そのものですね(^^)。

 計算すると、これらの勉強が終わるのは、順調に進んだとしても来年の4月ごろまではかかるんじゃないかと。そうなると、1日1時間ぐらいの勉強だと、将棋の勉強をひと回りするのに16ヶ月ぐらいかかる計算になります。基本的な勉強をひとまわりすると何段という事になるのか、これはちょっと興味があります。被験者が自分というのもちょっと面白い(^∪^*)ムフフ。。

 これはもしもの話ですが…自分が勉強したいと思っている定跡が全部身について、手筋も身について、終盤の勉強も正答率が9割を超えるぐらいになったら…残るは新手の勉強ぐらいのもので、実際の対局を楽しんだり、見て楽しんだりするだけですよね。そこまで行けたら、ものすごく楽しいんだろうなあ。そして、実はそこが、将棋というもののスタートラインなんじゃないかと思っています。僕には未知の世界ですが、プロは勿論、アマチュアでも高段の人たちに見えている将棋の世界って、そういうものなんじゃないかという気がしています。

 本当は、もし初段になれたら、具体的な勉強手順をまとめようと思っていたのですが、こういう切りの悪さなので、それは勉強が切りの良いところまで行けたらにしようと思います。その時、級位に落ちていたりして(^^;)。。

10か月:初段 (級位突破の原動力②:普段の勉強と、実践での対局姿勢)

(終盤の勉強:囲い崩しを集中してやる)
 大局観と並んで、初段へのブレイクスルーのきっかけになったと思える勉強があります。それが囲い崩し。
 将棋を始めてから、終盤の勉強は、詰め将棋→寄せ→駒の手筋、という感じで進めてきたのですが、将棋を何百局も指しているうちに、鋭い寄せを出来るようになる事よりも、まずはしっかりと矢倉や穴熊といった典型的な囲いを寄せ切れた方が良いと思うようになりました。中上級になると、みなさん寄せがもの凄く鋭くって、矢倉や穴熊や美濃を寄せ切れないと、ちょっと恥ずかしい気分になる、というのもありましたし。。また、囲いも様々で、銀冠とか右玉とか中原囲いとか、遭遇する囲いがどんどん増えてきていたのです。で、問題集は肌に合わなかったので、講座の出ている本で、囲いの攻めのポイントが載っている本はないかな、と思って調べていると、モテさんの書いた『佐藤康光の実戦で使える囲いの急所』に行き当たりました。これが大名著!この本には、もっと早く出会いたかったです。低級の頃に読んでいたら、上達はもっと速かったんじゃないかと。終盤勉強をしたいという初心者の方には、詰将棋よりも先に、この本と『寄せの手筋200』の2冊を何度も読む事をおススメします!
 囲いの急所を知っているというのは、実際に寄せに行くときに役立つのは勿論、前の記事に書いた構想力にも大きく影響すると思います。構想なんて簡単に言ってますが、僕の場合は、相手のどこを攻めて良いか分からない時ばかり。それでも、囲いの急所を知っていると、構想の大きなヒントになってくれます。中住まいや中原囲いを攻めに行くときなど、昔は途方に暮れたものでしたが、この本を読んでからは、序中盤の時点で既に「これは4筋攻めを中心に狙ってみよう」とか、ヘタながらも急所を意識しながら指せるようになってきました。

(序盤の勉強:対石田流など)
 まだ段位に届いたばかりなので、序盤の勉強は中級の頃からあまり進んでません。丸々やったのは対石田流の勉強ぐらい。石田流もスペシャリストタイプの多い戦型のような気がしています。で、とある人との対戦を特に意識して勉強してました。その人は石田流本組みが多かったので、特にその対策は急務のひとつだったのです。
 これは予想なのですが、半年ぐらい中級に停滞して伸び悩んだ時と同じように、僕はしばらく低段で伸び悩む気がしています。それどころか、また級位に落っこちちゃうかも。最大の理由はやはり、序盤定跡の勉強が追い付いていない事。いま、横歩の勉強をしているのですが、定跡を知れば知るほど、いかに自分が無知で筋悪の将棋を指していたかが分かります(x_x)。定跡を知っている方からすれば「こんなところで時間使うなよ」という感じなんでしょうね。でも、いちおう初段になるという目的は果たせたので、これからは勝てなくても焦らないようにして、まだ勉強できていない序盤の勉強を丁寧にやろうと思っています。

(死ぬほど丁寧に指す)
 当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、丁寧に指すというのが、実に難しい!!単純なところでは、とにかくウッカリを無くす。指す前に何度も確認する。もう少し進んだところでは、ちゃんと読みを入れてから指す。勝敗を左右しそうな局面では、ちゃんと時間を使って読みを入れる!行けるかどうかわからないけど、いっちゃえ…という指し手を少なくする!!劣勢では、受からないと思っても手をひねり出す。それでもなければ、手抜いて反撃できる筋を探す。手順を組み合わせながら攻防手を打てる順を探す。それでもだめなら、相手が最も間違えやすそうな指し回しを考える。重要なのは、頭をフル回転させて考える訓練をする事じゃないかと。
 ネット将棋では、大体僕の方が先に時間を使い切っちゃいます^^;。でも、強くなりたいんだったら、それぐらいでいいと思うのです。そうしないと、僕の頓死癖とか、良く考えもせずに中盤で悪くしてしまうという癖は治らない気がします。たぶん、持ち時間5分でパンパン将棋を指している時というのは、考えているようで全然考えていないんだと思います。だから、持ち時間は5分より15分、1手は30秒より1分。なるべく長い持ち時間で指す!速差しは、思い出しのトレーニングにはなると思いますが、手数計算とか構想とか、その手の「考える将棋」の訓練にはならない気がします。
 そして、考えるか考えないかというのは、その1局でも勝敗を大きく分けえしまう重要な要素だと思うのです。考えているかいないかで、1級の人が2段に勝つとかが生まれる事があると思うのです。僕は、中級の時に、3級が高い壁で、2級となると途轍もなく強い人に思えていました。まして、段位の人なんか、神のように強い。しかし、いざ自分が段になってみると、初段も3級もそんなに差がないように感じるのです。中級以上に来ると、定跡に関する知識の差なんかは仕方がないとしても、それ以外のところは意外とわずかな差しかないんじゃないかと。で、そのわずかな差というのは、中盤とか終盤に1手か2手だけ出る。例えば矢倉だと、50手目あたりまでは、初段も3級も互角。問題は、51手目とかに起きたりする。このほんの少しが1度起きてしまうと、それが徐々に徐々に大きな差になっちゃうんじゃないかと。2度起きたら、それは決定的。このほんのちょっとの1手というのは、定跡を知っているかどうかかも知れませんし、手筋を知っているかどうかかも知れません。でも、見落としによる物も非常に多い気がするのです。数日前、僕よりほんの少しだけ級位の低い方と3番指しました。シロウト考えですが、強さは同じ。しかし、結果は僕の3連勝でした。そのうちの2番は、相手のウッカリによって勝敗が決したのでした(1番は両取りの見落としx2、次は飛車の成り込みの見落とし。で、こういう事の起きなかった3番は、どちらが勝ってもおかしくないぐらいの僅差)。級位が2つぐらい違ったとしても、その差は下手の人が感じているほど大きなものではないと思うのです。緩手や見落としを兎に角なくし、無いと思ったところから考えまくって手をひねり出せば、1手差の将棋の勝ちが増えてくると思います。


◆◆◆◆◆

 初段への道は人それぞれかと思いますが、初段になる方法というのは、手筋、基本戦型の定跡、寄せ、囲い崩し、大局観、これらを身につける作業なんだという気がします。僕の場合は、特に最後のひとつが盲点でした。大局観を学ぶのは、テキストにさえ出会うことが出来れば、数日で終わると思います。ただ、それが実戦で出来るようになるかというと…これは座学では無理。形勢判断しながら構想を持って指すという将棋を、一局指すごとに少しずつ上達できるものなんじゃないかと。僕の場合は、子供のころから将棋自体はたまに指していたという事もあり、無意識のうちには何となくやっていた事ではあったので、これを意識に挙げて実践する事自体には、それほどの違和感はありませんでした。ただ、これを意識的に行うというのは…脳の疲れ方がハンパじゃなかったりして。。頭の方がびっくりして、読み過ぎると靄がかかってくるようなかんじ、使っていない頭の部分が動いている感じ、これ以上考えたら頭がマズい事になっちゃうんじゃないかという恐怖感すらあり、まだ慣れないです。。でも、強い人って、この考える作業自体に慣れているんじゃないかという気がするんですよね~。




10か月:初段 (級位突破の原動力①:大局観の勉強)

 段位に達した時も、勉強の方針は変わりませんでした。序盤定跡と、中終盤の勉強がメイン。しかし、一時的にイレギュラーで集中トレーニングをした項目があります。それが、大局観の勉強でした。これが、半年近く停滞していた中級からのブレイクスルーの原動力に!形勢判断、構想、戦場の選択、玉の安全度、攻めの速度…中上級から初段へのブレイクスルー最大の原因は、大局観の勉強をした点にあったんじゃないかと。他に、囲い崩しの勉強をした事、そしてこれらを踏まえて丁寧に指すようにしたこと、これらがうまいこと合わさって、良い方向に働いたんじゃないかと。つまり、新たな定跡を覚えた事よりも、自分の将棋の指し方自体を変えた事が大きかったような気がします。

(形勢判断、構想、速度…大局観の勉強)

 中級の時点で、戦型ごとの習熟度にムラがありました。例えば、自分がメインテキストにしていた本を基準にすれば、対四間飛車の穴熊はウロ覚え度30%、矢倉だとウロ覚え度70%、横歩取りに至っては座学を全然できてない、とか。そんなわけで、このムラをなくしていけば、すべての戦型の定跡が身についたところで初段になれるんじゃないかと思っていました。
 ところが、どうもそれだけじゃない気がしてきたのです。「序盤定跡の勉強が全部終わったら初段」という理屈で行けば、勉強した戦型では、初段の人には勝っていないと理屈に合わない。しかし現実は、勉強が進んで自信のあった対四間飛車でも、2~3級あたりの方との対戦になると負けていたのです。それが終盤力の差による負けならまだ納得できるのですが、どうもそうじゃない。それでも明らかに負ける。これでは初段になれる計算にならないのです。
 3級にちょくちょく挑戦できるようになった頃、勝てない原因に見当がつき始めていました。それが、形勢判断とか構想といった、大局観に関する部分です。しかし、僕の勉強プランには、定跡や寄せの勉強ばかりで、大局観の勉強は入っていませんでした。で、大局観の勉強をする事に。テキストは、羽生さんの書いた『上達するヒント』という本でした。

形勢判断:
 間違っていたのは、その時々の指し手それぞれじゃなくて、その指し手を選ばせている形勢判断そのものだったんじゃないかと。ここで、将棋を指しているときに考えていること自体がガラッと変わってしまいました。それまでは、駒得するとか、龍を作るとか、いま駒のぶつかっている戦場での捻じり合いに勝つとか、取られそうな駒をどうやって逃がすかとか、寄せがあるか考えるとか、せいぜいその程度の近視眼的な事しか考えていなかった気がします。非常に行き当たりばったりな将棋なんですよね。
 それが、駒組みをしている段階あたりで、中終盤の具体的な構想を立てるようになりました。最も変化したのが、形勢判断と構想。形勢判断に関しては、僕はしているつもりで、まったくできていませんでした。これは、電王戦を観戦しているときに痛感させられました。僕は後手よしだと思って見ているのに、ソフトは先手優勢と評価してたりする。ソフトの形勢判断が正しいかどうかはさておき、しかしソフトなりの基準で局面を完全に数値化して評価しているという点は見習うべきと思いました。曖昧ということが無いんです。形勢判断を誤ると、自分が悪いのに、まるで自分が良いような勘違いをしてしまったりします。自分で悪い方に進んでいくのですから、これでは勝てるはずがありませんよね。これはきっとプロでもそうなんじゃないかなあ。正しい形勢判断をできているかどうか、ここですでに棋力差が生まれているという気がします。で、何をもって形成を判断するのかというのを、具体的に、そして意識的に行うというのが非常に重要なんじゃないかと。

構想:
 で、形勢判断が出来るようになって、はじめて構想というものが使い物になるんじゃないかと。前提が間違っていれば、結果も間違えますよね。例えば…穴熊崩しの定跡があるとします。で、その通りの形に持ち込むことが出来て、そうなればこの戦場では優位かもしれません。でも、その時に自玉が危険だったら…間違っているのは穴熊崩しの定跡ではなくて、そこで守りではなく攻めに行った構想そのものなんじゃないかと。もし、形勢判断が正しくて、かつ構想が正しかったら…あとは定跡やら終盤力やらの棋力が同じであったら、勝手に優勢になるはずじゃないかと。それでも負けたら、読みの深さとか、寄せの力とか、そういう所の棋力で負けている事になるので、もうこれは諦めるしかない(笑)。。
 自分の棋譜を振り返ってみると、中級の頃も段位の今も、使っている手筋や序盤の定跡は全く同じです。少しだけ端攻めのバリエーションが増えたとか、変化があってもその程度。そういう意味では、中級から初段の過程で、中盤力や、手筋の習熟度や、序盤定跡の知識で大きな進化があったとは思えません。劇的に変化したのは、将棋の考え方そのもの。これによって、構想が大きく変わり、構想が変わったものだから将棋自体が変わったんじゃないかという気がします。

速度計算:
 そうそう、大局的な考えにとって必要不可欠な速度計算に関しては、羽生さんの『上達するヒント』にも書いてありますが、それ以上に谷川会長の書いた『谷川流寄せの法則 基礎編』が分かり易かったです。寄せの速度計算の考え方は、この本と『光速の寄せ5 総集編』から学びました。この2冊は内容がかなりかぶっているので、どちらか1冊でいいので、級位の方は一読をおススメします!ちなみに、谷川さんの本は級位が低い頃に読んでいました。が、いざ実践となると、具体的な速度計算は面倒くさくって無意識のうちに怠ける事も多かった気がします。しかし、段位になると、僕の実力ではスレスレなのか、1手の速さが勝敗に影響する事がとても多くなってしまい、ちゃんと計算するようになりました。…読み抜けだらけで、失敗だらけですが(^^;)。手数計算を根拠に攻め合いを選択すると、読み抜けがあると頓死してしまうんですよね。。数日前、読み抜けによる頓死を2番続けてしてしまった時にはさすがに落ち込みました。。

81Dojo-2013-11-09-09-3-82手 ちょっと、形勢判断と構想と速度計算の例を。2枚換えなんは、これらが分かり易く表象する好例の気がします。2枚換えって、どちらが得かって、将棋ごとに変わりますよね。中級までの頃は、飛車と金桂の交換とかって、なんとなく飛車を渡す側が損の気がして、2枚換えを用いた構想というものを僕は立てる事が出来ませんでした。しかし、実は飛車を渡した方が得という事もかなり多い気がします。この前の竜王戦も似たような将棋だった気がします。あれは、まさにプロというものすごい将棋でした。
 図は、つい先日、ネット将棋で実際に指した将棋の中終盤です。将棋自体は後手の方がずっと優勢で抑え込みに成功、先手は両取りで銀を素抜いて5分以上に戻し、そしで問題のこの場面になった感じ。先手が角を2枚持って優位に見えますが、これは後手の方から角を切って2枚換えに持ち込んだから。そこは、形勢判断と構想力の問題ですよね。そして辿り着いた盤面図では、最低でも角と銀金の2枚換え、場合によっては飛車角と銀金金の2対3の交換になります。交換になった後も何枚まで替えるかを選べ、正解を導き出すには手数計算と形勢判断などが必要。こういうのって、定跡や手筋や詰将棋の勉強だけではどうしようもなくて、読みと大局観の簡単な例だと思うのです。この場合、後手は飛車角という大駒を一気に手に入れる事が出来ますが、その順を選んでしまうと、実はほぼ即詰み。こういう、パッと見で分からなくなると「ええいっ!いっちゃえ!」と感覚でやっていたのが中級の頃で、大局観を勉強して以降は、難しくても更に考えるようにして、形勢判断や構想をちゃんと考えるようにして、速度計算もしてから行えるようになったような気がします。で、まずいようならその順を避けて、別の構想を考えるという。…な~んてエラそうな事をいっているのですが、とにかく読み抜けが多くてアホな負け方も多いのですが、読み抜けが減っていけばもう少し勝てるようになる気がするので、基本的な勉強だけでも初段どころか2~3段ぐらいまで行けるものなのでは?という気もしています。

 ただし…大局観というのは、定跡や手筋というものを知っていない事には話にならないので、ここに手を出すのは、基本的な勉強が終わってからの方が、効率は良い気がします。



5~9か月:6~4級前後 (中級の時にやった序盤の勉強)

 勉強をはじめて5ヶ月ぐらいで5級になれたので、「5ヶ月で5級なら、6か月で4級、7か月で3級…11ヶ月で初段じゃん!」とか思ったのですが、ここからが実に安定してなくって、2級に届いた事もあれば、8級まで落ちた事もあったり。それから4ヶ月経った9月に書いた日記にも「3~5級ぐらい」とあるので、中級になってから半年弱ほど伸び悩んでいた計算になります。伸び悩んだ理由と、成績が安定しなかった理由は、同じ事が原因であったと思います。端的には、序盤勉強が間に合っていなかった事。中級に来ると、序盤定跡を知らずに勝てるなんて甘い事は、まず起こらないと思います。でも、序盤定跡の勉強って…そんなに簡単に終わらないんですよね。


(序盤勉強:対四間飛車の穴熊、矢倉、あとは苦戦した戦型をその都度)

矢倉
 序盤の勉強は、矢倉の勉強とか対四間飛車戦での穴熊をメインに計画していました。矢倉は中断していた『羽生の頭脳3 最強矢倉』を再開、しかし未だに身についていない感じ(x_x)。むしろ、実践の矢倉戦の主戦法になったのは、谷川会長の書いた『光速の寄せ 矢倉編』に出ていた形。この本は、寄せの本のようなタイトルをしていますが、中終盤ぜんぶ出ている感じでした。で、その中で使いやすそうな駒組みを覚えて、そこからは手将棋で戦っているような状態でした。これはいまだにそう。

対四間飛車の穴熊
 一方のメインに据えた対四間飛車は、低級の頃に急戦定跡を勉強して勝っていたのですが、中級になったら勝てなくなりました。中級になっても四間飛車使いが凄く多かったです。で、どうにも対四間飛車は穴熊の方が有効らしいので、戦型を改めて穴熊を勉強する事にしました。参考にしたテキストは渡辺竜王の『四間飛車破り 居飛車穴熊編』。これは居飛車穴熊のバイブルのような本のうえ、代わりになる本もありませんので、居飛車党にはマストアイテムだと思います。この本の効果は絶大で、段位に届いた今でも、相手が四間飛車の美濃囲いに来ると「しめた」と思うぐらい。ちなみに、相穴熊は出ていないので、相穴熊戦の勉強は他にする必要があると思いますが、お互いにアドリブであるなら、四間飛車穴熊より居飛車穴熊の方が若干強いような気がしています。

対右四間飛車
 しかし、序盤定跡の勉強は、メインの上記2戦法ばかりをしているわけにはいきませんでした。戦う相手はこちらに合わせてくれるわけではないので、何度もやられる戦型に対しては、その都度にメインの勉強を中断し、集中的に勉強をして対処しました。
 最初の脅威が右四間飛車!この攻撃力がハンパではなく、受けを知らない頃は瞬殺の連続。また、右四間飛車というのは、それだけを指すスペシャリストタイプの人が多い感じで、一生懸命勉強した定跡で応手して互角の分かれぐらいまで持って行っても、終盤力で寄せ切られる事も多く、とにかく苦労しました。右四間って、定跡通りに進めても、受ける側の囲いはボロボロになるのです(-_-*)。右四間飛車対策は、ネットにあった定跡、所司さんの書いた『四間飛車道場』という本の右四間飛車の巻などで対処したのですがダメ、最終的には羽生さんの『変わりゆく現代将棋 下』という、説明のメチャクチャ細かい本に行き着きました。ここでようやく何とかなるようになりました。

対中飛車
 次にキツかったのがツノ銀中飛車。これも中飛車しか指さないというスペシャリストさんに負け続け、矢倉の勉強を中断して棋書を読みまくる状態に。で、無知な僕はそれをゴキゲン中飛車と勘違いして、ゴキ中の教科書『ゴキゲン中飛車の急所』を丸々1冊読みました(^^;)。アホだ。。しかしこれが無駄ではなかった。まず単純に、たまに会うゴキ中戦で役立ちました。ゴキ中は早石田みたいに、受けを知らないと瞬殺されます。次に、これがツノ銀中飛車戦にも応用できました。対四間飛車の穴熊の勉強をした後という事もあり、ここにあった中飛車vs穴熊の定跡に近い駒組みが凄く使いやすかったのです。それで連敗状態を脱出。以降は、ネット将棋の感想戦でアドバイスをいただいたり、『羽生の頭脳2 振り飛車破り』に書いてあったツノ銀中飛車対策の駒組みだけ覚えたり。というわけで、中飛車の対策は定跡&自己流のミックスという感じでした。

対急戦棒銀
 もうひとつの難関が、急戦棒銀。棒銀使いは、中飛車や右四間飛車使いのように、けっこうよく当たるという事はありませんでした。しかし、当たった事がないものだから、受けを知らず、3級に届こうかという時に、なんと10級の人にやられて大差負け(x_x)。あまりに悔しくて、すぐ勉強しました。対策は、右四間飛車の勉強に使った『変わりゆく現代将棋 下』に出ていました。これで急戦棒銀には取り急ぎ負けなくなったのですが…この本に出ている順の通りに進んで「先手よし」までいったとしても、僕はそこから勝つ事が出来ません。。いや、そこまで実践でいった事は今のところないのですが。。

ダイレクト向かい飛車
 これは、6級ぐらいの時に何度かやられたぐらいで、そんなに遭遇する機会はなかったです。でも、やられた時は立て続けだったという事と、4手目で角交換をしてくるこの戦法を防ぐ手だてが先手になかったもので、勉強する以外に道がなかった、というわけです。使ったテキストは糸谷さんの書いた『現代将棋の思想 一手損角換わり編』。この本のメインは一手損角交換でしたが、ダイレクト向かい飛車の定跡も出ていました。ダイレクト向かい飛車はまだ定跡が進化中の新しい戦型なので、分かれも少なく、本筋も40手もいかないぐらいで終わってしまうので、覚えやすかったです。ダイレクト向かい飛車は、アマチュアの級位レベルでは、指しこなすのは難しいという印象なので、他の戦型に比べれば対策しやすかったです。


◆◆◆◆◆

 …振り返ってみると、知らないと瞬殺されてしまうような戦型の対策は、矢倉や四間飛車といった超メジャーな戦型より先に勉強せざるを得なかった、という感じですね。
 中級を抜けるまでに、僕は角換わりや横歩取りという戦型の勉強が間に合いませんでした。そういう勉強できていない戦型の対策は、本の部分読みやプロ将棋の観戦なんかで何とかしていました。実際には、何とかしていたどころか、角換わりと横歩取りの勝率の方が良かったりして(^^;)。これは、角換わりや横歩取りを指す人がアマチュアに少ないという事と、座学はしなかったが、プロ将棋観戦で一応の得意パターンを覚えたという事が理由だった気がします。
 横歩は、今年の羽生vs渡辺の棋聖戦の棋譜を見る事をおススメします。今年の棋聖戦は横歩が何番かあったのですが、ここでの羽生さんの指し回しは、先手後手とも強烈。短手数で覚えられるうえ、あっという間に優勢に。あの竜王ですら受けられないんですから、アマが受けるのは難しいと思います。しかも多分新手なので、定跡書にはまだ出てないんじゃないかと。だから、面白いように勝てたんじゃないかと思っています。
 角交換は図書館にあった本の中に『木村定跡』というのが出ていて、これだけをとにかく覚え、あとはそれをアレンジして使っていました。勉強時間は一時間ぐらいじゃないかと(^^;)。あとは、プロ将棋の観戦で覚えた攻撃術をそのまま真似してました。成績は今のところ良いのですが、でもやっぱり角換わりにはものすごい苦手意識があって、角交換されると間違いなく心拍数があがってしまいます。なぜ心拍数があがるかというと、早繰り銀や棒銀で右四間で来られたら一発でアウトだからというのは、実は内緒です(^^;)。やっぱり、棋譜並べやプロ観戦での勉強は、定跡勉強というベースを作った後にやった方がいいと思います。

 というわけで、良くある戦型の定跡を必死に覚えていく過程が、中級の時だったという気がします。得意戦型では序中盤を優勢に進めて終盤に持ち込み、得意ではない戦型ではとにかく離されないようにして、五分か少し悪いぐらいのまま終盤に持ち込む、という感じ。これは今でもそうですね。





5~9か月:6~4級前後 (中級の時にやった中終盤の勉強)

 中級レベルでやっていた勉強は、低級レベルでやっていた勉強と方針は変わりません。ただし、多少のマイナーチェンジはありました。まず、中終盤の勉強のマイナーチェンジ。中終盤の勉強の軸は詰め将棋だったのですが、これを変更しました。

(終盤の勉強:詰将棋から、寄せの参考書に変更)

 僕は、詰将棋がとにかく苦手。あまりに出来ないので、「これ、詰将棋の問題を解く以前に、詰将棋を解く為の考え方を先に勉強しなくては話にならないんじゃなかろうか?」と思ったのです。そこで、3手詰の本と5手詰の本を2周ほどしたところで作業を中断、『寄せの手筋200』をやる事にしました。これが素晴らしい!!いきなり問題を解くのではなく、「頭金」とか「挟撃」とか「退路封鎖」とかの講座があって、その後で実戦問題を解いていく感じ。まさに僕の需要にピッタリでした。
 あと、矢倉崩しと穴熊崩しに悩みました。美濃はある程度崩せたのですが、矢倉は横からじゃないとなかなか崩せず。穴熊は、そもそも崩すことが出来ない事も何度もあって、骨が折れました。そこで見つけたのが、図書館にあった『羽生善治の終盤術3』という本。この本は、美濃・穴熊・矢倉を崩す為の本だったのですが、それぞれに基礎講座と実践問題がありました。このうち、穴熊と矢倉の基礎講座だけを読んで丸覚え。特に、穴熊崩しは端攻めではない縦からの潰し方が出ていて、これがメチャメチャ使える。この受けを知らない人は上級でも結構いて、穴熊の堅さ頼りでこちらに攻撃を続けているところで、あっという間にこちらが寄せてしまうという勝ちを何回もさせて貰いました。いい本だったので、いつか、講座編だけでなく、実践編も読んでみたいと思っています。

 中級では、詰将棋で苦しみ続けるのではなく、寄せの手筋の勉強にスイッチしたのは良かったんじゃないかと思います。あのまま詰将棋を続けていたら、挫折していたような気もします。あと、これはいいわけではなく、詰将棋は程々で良い気がします。もしくは、手筋とかをちゃんと覚えてから始める。将棋の勉強を始めた時、「詰将棋がいい」というアドバイスが多かったので、それを鵜呑みにして始めたのですが、初段までの段階で言える事は、実際の将棋で詰め将棋のような寄せになる事は、すごく少ないです。いや、出来たら勝ちを拾える将棋もチラホラ出てきますが、詰将棋のような難しい手順を読む棋力を鍛えるよりも、囲い崩しや寄せの勉強の方が明らかに優先順位が高いと僕は思います。

(* 追記:ある方に紹介され、『実戦式詰め将棋』という本に出会いました。僕の理解では、この本は詰め将棋を解く本では無く、詰将棋の解き方を覚える本です。これが素晴らしい!詰め将棋が苦手な初級~中級ぐらいの方がいらっしゃいましたら、無理して詰め将棋を解き続けるのではなく、まずはこの本を読む事をおススメします!僕はこの本をなんとか段位に到達して以降に読みましたが、これを低級か中級ぐらいの頃に読んでいたら、もう少し速く上達できたんじゃないかと思えました。この本の細かいレビューはこちらに書きました。)

(中盤の勉強:駒の手筋)

 中盤の勉強は、駒の手筋の勉強をしていました。ちょっと記憶があいまいなのですが、これはもしかしたら低級の時に始めていたかも。テキストは、『羽生の法則1 歩・金銀の手筋』『羽生の法則2 玉桂香・飛角の手筋』の2冊。この本には3集もあるらしいですが、それは玉の囲いとからしいので、やってません。この本も、ネットでの評判はあまり良くなかったのですが、とんでもありません。僕が、もしこれから将棋を始める人に本を薦めるとしたら、間違いなく『将棋絶対手筋180』『羽生の法則1』『羽生の法則2』の3冊です。この本でなくてもいいと思うのですが、駒の手筋というものは、将棋を指すなら絶対に覚えなくてはならないと思います。で、この本以外には、代わりとなるものがありませんでした。歩の手筋だけとかならあったんですが…。思うに、本当にこの2冊の手筋を完全に覚えたら、相当に強くなると思います。この本は、問題集形式じゃなくて、「この場合はこう…」という講座形式になっていたのが凄く良かったです。やっぱり、将棋を覚えている時期というのは、問題を解くんじゃなくって、まずは教えて欲しいですからね(^^)。



プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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