第88期棋聖戦 第3局 斎藤慎太郎 vs 羽生善治 (後手藤井システム)

 昨日は明け方まで友人とファミレスで話し込んでしまった、クソ眠いzzz。そうだ今日は棋聖戦だった、戦型だけ確認したらもうひと寝入りするか…うおおおお、羽生さん、後手藤井システムだあああ!!!いっぺんに目が覚めてしまいました(^^;)。いや~、若い棋士は藤井システムの洗礼をあまり受けていないから、という事なのかなあ。たしかに、今の斎藤さんに矢倉や角換わりを採用するよりも効率がいい気もします。そういえば、非公式戦ですが羽生さんが藤井聡太くんを破った将棋も藤井システムだった気が…。。ただいま昼食休憩、システム対策が実にいい加減な僕としては、システム破りの棋譜はひとつでも多く見たいので、これは見逃せない一番となりそうです(^^)。

20170701棋聖88-3_齊藤慎vs羽生_後手藤井システム30手 僕も後手藤井システムに対して▲55角とせずに穴熊を目指すタイプなので、30手目盤面図までは納得…というか、これでいいんだとひと安心(^^)。さてここから…

▲38飛△45角
 ウヒョ~(ヒフミ風)先手は穴熊に囲うより先制を目指すのか(゚ロ゚ノ)ノ?!いや~僕は渡辺さんの本で穴熊を学んだもので、「穴熊に囲い切るまではとにかく辛抱」を忠実に守ってますが、プロは少しの隙でも突くとか一手遅れが命取りとか、そんなに単純にはいかないんでしょうね。一方の後手はこの飛車に対応した動きなんでしょうが、これもムズカシイ手だなあ、△43銀か△63金が普通だと思うんだけどなあ。

▲98歩△43銀▲28飛△33角▲99玉△54銀▲88銀(39手目盤面図)
 あ、結局角の活用を見せられて飛車を戻しました、これでありがちな居飛車穴熊vs四間飛車美濃の形に(^^)。先手穴熊は取りあえず駒組み一段落、あとは端歩とか桂跳ねとか角引きあたりを指せれば万全ですが、それを待たずに攻める手もあるかも。

20170701棋聖88-3_齊藤慎vs羽生_後手藤井システム39手△84歩
 後手ここは玉を固める手もあったんじゃないかと思いますが、攻め手を優先。この△84歩もよくやられますね、穴熊を横やコビンではなく上や端から潰すやつです。しかし、ここで先手が手番を握って…

▲35歩△同歩▲24歩△同歩▲65歩
 斎藤さん、いったあああああ(゚∀゚)!!!いや~細かい所の形の差はあるかもしれませんが、これは対抗形でよくある攻め筋なので、プロではビッタリ一致の前例もあるんでしょうね。でも、ここで後手はムズカシイですね。さすがに△同歩は無いでしょうが、△同桂は良さげに見えて角交換を許して2筋の飛車を走られるし、角交換を仕掛けてから△22飛と受ければ2筋は受かりそうだけど▲64歩は許してしまうし。それでも僕なら龍を作られるのは嫌だから角交換だな。

△65同桂
 うあああ、羽生さんこの歩を桂で取ったああ!!という事は、先手から角交換された後に飛車を走られるのは確定なので、それで良いと思ってるのか…。これは先まで読みを入れてないと怖くて指しにくい順だと思うんですが、さすがプロはすごい。このあたりの桂跳ねと角のラインを活用しての穴熊のコビンの攻防は、居飛車穴熊と四間飛車美濃の戦いの醍醐味ですね(^^)。

▲33角成△同桂▲24飛△57桂成▲同金
 先手は飛車を走って龍を作る事が確定、後手は銀桂交換の駒得。う~ん、ここまではバランスが取れてる気がしますが、問題は龍が出来た後。こうなると、後手の捌きのテクが明暗を分けそうです(^^)。

20170701棋聖88-3_齊藤慎vs羽生_後手藤井システム78手
 ここからは大喧嘩、お互いに局面を落ち着かせに行かずに攻めを選択、一手差を争う速度勝負の将棋になりました。そして双方の飛車角が敵陣の急所に突き刺さり、金を渡すか銀を渡すかで寄せの図が全然変わり、どちらも角を切って寄せに行くとその角で攻防手を打ち返される筋があるというとんでもなく面白い終盤。どっちも勝ってるように見えましたが、先手攻防の馬の受けの筋を消す△67桂を羽生さんが指した78手目盤面図。ここで斎藤さん…

▲73金
 うおおお、斎藤さん、すごい手をビシッと指したああああ!!!!いやあ、ネットTVでダブル解説をしていた光瑠さんも太地さんもまったく見えてなかった一手、どよめいていました。これが奇跡の逆転の一手、このあと羽生さんはとんでもない形作りをして(しかしあんなのよく思いつくな…)109手にて投了。斎藤さん、1勝を返しました!!

 斎藤さん、タイトル戦初勝利です!いや~ストレート負けだと「レベルがぜんぜん違う」と本人も思ってしまうと思うので、この1勝は大きい(^^)。しかし羽生さんが終盤で悪手を指すというのは珍しい、つまり▲73金が見えてなかったんだと思いますが、それだけあの手はプロでも見えにくい手だったのでしょう、羽生さんだけじゃなく、色んな寄せ筋や受けを考えまくっていた光瑠さんも太地さんも見えなかったですからね。いや~今日は藤井システム対策の勉強も出来たし、超高度な終盤戦も見れたし、いい将棋だったな(^^)。。

第66回NHK杯 羽生善治 vs 佐藤和俊 (後手四間飛車)

 うわあああああ羽生さん負けたああああ(゚д゚ノ)ノ!!!!振り飛車党の佐藤さん、これは大金星です!!

 それにしても序盤から面白かった!後手佐藤さんは飛車筋を三筋から四筋に変えて、攻めやすい所からという感じで駒組み、一方の羽生さんは早めに跳ねた右桂がずっと負担になる感じ。僕が居飛車党だから居飛車を悲観視してしまうのかも知れませんが、序盤の駒組みの時点からずっと後手が良いように見えていました。中盤も6筋の攻防も後手が優位。こんなの、僕が指したら一方的な先手ボロ負けだったと思うんですが、ところが簡単に崩れず、ものすごく際どい将棋を作ってしまうのだからプロはすごいです。

20161218NHK66_羽生vs佐藤和俊104手 そして終盤、これがメッチャクチャ面白かった!!お互いに、よく一手30秒であんなに手が見えるもんだと舌を巻いてしまいました。戸辺さんが解説していましたが、先手はどこかで▲61桂成と入りたかったですね。しかし、そのタイミングが難しい…それは自玉が受かっているかどうかを計算してからでないと指せないので、ここに早指し戦の妙があったと思います。盤面図は104手目ですが、この局面図って、ものすごいと思います。勿論そんなわけないんですが、なんかどちらにも勝ち筋がありそうに見えるんですよね。ここの先手は攻めるかうけるかの判断がすごくむずかしそうでした。パッと見えるのは後手玉の入玉を防ぎつつの攻めの9筋に止め駒を張る手、今かどうかは分からないけど攻防の▲46角、受けるなら▲86銀(でもこれは戸辺さんが否定してました^^;)、そして入るのであれば▲61桂成…

▲95香△94歩▲46角
 羽生さんはまず後手入玉の筋を消してから攻防の角を放ちました!9筋の手の交換は0手で入った計算ですが、しかし先手からすれば時限つきの手なので、本当にギリギリの一手です。いや~これは僕には指せない…。だって、その後にはやい寄せがひとつも見えないので(^^;)。こういう時って、自玉が何手空きになってるかとの比較で最善手が変わってくると思うんですが、先手玉の安全度がなかなか難解で読み切れなくって、ムズカシイです。。

△55歩
 これまた難しいっす。とにかく、後手の駒台にある香が厄介。本当なら▲55同角として、いずれ来る△77桂成には▲77同角で綺麗に守れそうなもんですが、それをやると串刺しで切り返されるんですよね…。

ここから羽生さんは玉の早逃げをし、そして▲26角打なんていうとんでもない攻防手までひねり出したんですが(どうやればこんな手を思いつくんだ…すげえ)、最後は佐藤さんの勝ち!!いや~、このあたり、検討したらなんかあったような気もします。しかし後手玉が2手空き以上あるのは確実なので、先手は攻め手を挟むタイミングが本当に難しい終盤だったように思いました。

 佐藤さん、勝った後は少し渋い表情をしていましたが、本当は喜びたくって仕方なかったんじゃないかと(^^)。プロ棋士になって、全国放送で羽生さんを倒すなんて、天にも昇る気持ちになっていてもおかしくないですよね~。佐藤さん、おめでとう(/*゚ー゚)/!!!

第29期竜王戦 第3局 丸山忠久 vs 渡辺明 (後手四間飛車?)

 仕事が忙しくって疲労の塊と化しています(・_・、)。昨日のNHK杯も、観ていたハズなのに結果を覚えてない…丸山さんが感想戦でにこやかだったのと、慈明さんが角換わりから△81飛62金型に組んだのだけは覚えてるんだけど…。今日も忙しいけどちょっと頭が痛いなあ、竜王戦の戦型だけ見たら仕事を始めようかな。。

▲26歩△34歩
 あら?後手の渡辺竜王、今日は角換わりじゃなくって横歩で勝負?

▲25歩
 丸山さん、この3手目にずいぶん時間を使いました。これは…

△33角
 うわあ、△84歩としない?!竜王、振り飛車にする気ですよね、これは…もしそうなら、丸山さんは長考した甲斐があったかも。

▲76歩△32銀▲48銀△44歩▲56歩
 渡辺さんが角筋を止め、それを見て丸山さんが5筋の歩を突きました。ここまできたら、確実に振り飛車ですね。四間飛車?向かい飛車?渡辺さんの向かい飛車は見た事がないので、四間かな?いや~まったく予想してなかったよ(^^;)。

 なんか凄い事になっちゃいましたね、序盤からお互いに引けなくなって突っ張っちゃった感じでしょうか( ̄ー ̄)。このまま観ていたいけど、仕事しなきゃ…ああ、ストレスでなんかダルいなあ。今日は帰りにバッティングセンターでも行ってこようかな…

* * * * *
バッティングセンター行けなかった(・_・、)。ちょっとよくない傾向、疲れが溜まりすぎていて、仕事の能率も絶対落ちてます。頭痛とだるさで仕事を進められなくなってるし…。。そんな中、竜王戦はすごい駒組み合戦!角道止めた対抗形からの相穴熊、どっちも仕掛けられないままから、いかにも穴熊の終盤戦になったんですが、ここでの両者の戦いが凄かった!!特に大駒の使い方が凄かったなあ。。結果は147手で丸山さんの勝ち!!!

 印象的だったのは、丸山さん2回の飛車振り。最初は、封じ手間際の中盤、こう着状態で出した▲68飛。四間飛車急戦では出てくる筋ですが(それこそ、渡辺さんが書いた本に書いてあった気が^^;)、相穴熊戦でよくぞ、という感じでした。そして穴熊の寄せ合い、攻防手の放ち合い、速度計算合戦と、穴熊独特の終盤での101手目の▲49飛の飛車まわり、これが絶品でした。そしてて飛車角交換をした後の攻防の▲45角が働きまくり。いい仕事しましたね、この角は(^^)。。大駒を広く使える人に、僕もなりたいと思った本局の丸山さんの飛車角でした(^^)。

 これで竜王戦は2勝1敗で丸山さんリード!!僕がプロ将棋を見るようになってから初の竜王戦年越しなるか?!今年の竜王戦、第1局はアングルが凄くて、第2局と第3局は大熱戦。超おもしろいんですけど(^^)。また、この竜王戦だけは、渡辺さんにもガンバって欲しい。渡辺さん、心ない外野の声に惑わされないでくれ~。俺は応援してるぞ!
 よ~し、竜王戦に元気をもらって、忙しい年末を乗り切るぞ~!!


第64期王座戦 第2局 糸谷哲郎 vs 羽生善治 (後手藤井システム)

 昨日は午前中から深夜まで仕事でした。仕事にでかける前、中継サイトで王座戦の戦型だけチェックしていこうとすると…うああああ、羽生さん、藤井システムだああああ!!!これでずっと将棋が気になって仕方ない状態に(^^;)。。

20160920王座64-2_糸谷vs羽生_後手藤井システム73手 翌朝ようやく帰ってきて、倒れるように眠りについたもので、今ごろ棋譜をチェックしているのですが…いや~、すばらしい熱戦、糸谷さんの序盤の指し回しも見事なら、中盤での羽生さんもまたすごかったです。見ていて、個人的に勉強になったのは、羽生さんが銀取りを逃げずに歩を垂らした74手目。ここは△46銀▲同銀△同角で抜かれそうな銀を交換して捌きつつ、角をいい所に出る以外の手なんてないと思ったのですが、本譜は…

△46歩▲58飛△47歩成▲68飛

いやあ、言葉が出ない…。と金を作る方がキツいのか、これは見るたびにジワジワと冷や汗が出るというか、よくもそんな判断が出来るものだと驚いてしまいました。以降も互いにトンデモナク高度な指し回しだったと思うのですが、特に羽生さんの受けが鉄壁、すごすぎます。糸谷さんの攻めに便乗して羽生さんが自玉をどんどん固めてしまい、結果だけ見れば受け潰した格好。でも、糸谷さんは無理攻めしたわけではなく、▲47歩の垂らしの時点で先手は既に悪いと思っていたのかも知れません。結果、170手にて後手羽生さんの勝ち、2連勝!

 最近少し思うのは、悪いと思ってからの糸谷さんの中盤や終盤の逆転術に関して。僕らアマチュアだったら100発100中で引っかかるというか、ものすごい頭の回転の速さだなと感激してしまうんですが、最近のプロ将棋では、上位棋士がそれを見切り始めている(場合によっては逆用すらしている?)ような気も。羽生さんも渡辺さんも、対糸谷戦では終盤でより多くの時間を残すようにして、必要ない所ではノータイム指しで応酬。中盤の難しい所では多少悪くても着実な手を指して糸谷さんが技をかけに来るのを待って正確に応手、終盤の糸谷逆転術も時間を残してじっくり考えてあせらず正確に受けるもので、まるで糸谷さんが自滅させられているように見えてしまいます。もちろん、そんな事が出来るのはトップ棋士の一握りの、しかも「転ばない」系の人に限られるとは思うんですが…。
 いずれにしても、王座戦は2局とも素晴らしい大熱戦、第3局以降も素晴らしい将棋を見せて欲しいです!!


第65回NHK杯 久保利明 vs 千田翔太 (先手四間飛車)

 プロ将棋を見るようになってすぐの頃は、知らない棋士さんだらけ。ネット中継やNHK杯を見ながら、少しずつ棋士の名前を覚えていきました。若手ですごく強いと言われていた人で覚えているのは、糸谷さん、豊島さん、天彦さん、稲葉さん、佐々木さん、斎藤さんなどなど。プロの慧眼は凄いなと思ったのは、天彦さん。天彦さん、僕はどういう風に強いのかがよく分からなかったんです。でも、その直後からB1一期抜け、タイトル戦に連続挑戦、そしてA級も1年目で名人挑戦と、とんでもない活躍!同じく、大好きな棋士さんだけど、そこまで強くはないんじゃないかと思っていたのが稲葉さんで、しかしA級昇級してしまいました。プロの見る目は流石だなあ。
 そんな中、上の人ほどは褒められていたわけじゃないけど、なんかすごく強そうと思ったのが、千田さんです。序盤構想が独特なので、アマから見ると新鮮で印象に残っていただけなのかもしれませんが、とにかく印象に残っていました。そんな千田さん、ついにNHK杯の準決勝まで上がってきました!相手は久保さん、これは千田さんの実力が試される戦いになりそう(^^)。ここで跳ね返されるなら有望株のひとり、これを倒せる力なら一気に抜けてくるかも?!
 将棋は先手久保さんが角道を止めてからの藤井システム気味の四間飛車。これに対する千田さんの指し手がスーパーおもしろくって、やっぱりすごい。プロの課題局面まで一直線に進むのではなく、はやい段階で独特の構想。しかしこれが、相手の研究や得意形に入るのを避けた変化というのではなくて、研究してきたような変化に見えてしまのが千田さんで、コンピュータで万全の対策をしているんじゃないかと思えてしまう怖さ。いや~、そういう順で銀冠から穴熊に入るのか、すげえ。。そして、駒組みが出来てからは一直線、久保さんの端攻めを跳ね返しての一気の寄せ、千田さんの勝ち!これは強い…。

 いや~、明らかに強い棋士がなかなかCから上がれなかったという前例はいっぱいありますし、これですぐに千田さんは強豪という事にはならないかも知れませんが、それでも僕みたいなアマから見ると、派手な棋譜なだけに強そうに見えます。それに、このNHK杯では阿久津さん、糸谷さん、行方さん、久保さんを破っての決勝進出なので、実際に強い!決勝は村山慈明さんとの対局ですか。棋戦優勝は大きな勲章ですので、どちらも研究温存なんてしないと思います。これは序盤が面白そうですね、超楽しみです(^^)。

プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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