第76期順位戦A級 豊島将之 vs 羽生善治 (角換わり)

20170721順位76A_豊島vs羽生_角換40手 大混戦になりそうなA級順位戦ですが、2回戦屈指のカードはこれでしょう、羽生さんvs豊島さんです!どちらも名人挑戦候補ですからね、2回戦とはいえかなり重要な対局になるのではないかと。

 先手は豊島さん、将棋は角換わりになりました!それにしても速い速い、まだ午前中なのに40手目まで進んでしまいました(^^;)。という事は、ここまではお互いに研究範囲という事ですね。しかし後手は一度左辺に向かった玉を戻して右玉の方針。いやあ、これは打開の難しい長い将棋になりそうだな…。右玉での戦い方も見たいし、この将棋に勝った方が前半のA級順位戦を引っ張っていく事になりそうなので見ていたいのはやまやまだけど、今日僕は夜遅くまで仕事(T_T)。帰ってくるころには終わってるだろうな…。仕事中に将棋の事を考えないようにしないと(^^;)。


第30期竜王戦決勝トーナメント 佐々木勇気 vs 阿久津主税 (角換わり▲腰掛け銀-△棒銀)

 藤井聡太くんの連勝を止め、竜王挑戦に一歩駒を進めた勇気さん、今日の対戦相手は阿久津さんです!!僕的には阿久津さんと勇気さんのイメージって似ていて、切れ味鋭い強さなんだけど格下にも平然と負けるという。というわけで、聡太くんを倒した直後にコロッと負ける事もあるんじゃないかと(^^;)。

 さて、将棋は角換わり。先手の勇気さんは角換わりで最近流行の▲4八金・2九飛型を目指しますが、これに対して阿久津さんは…おおお~棒銀だあああ!!少し前に一手損角換わり破りの勉強をしていたんですが、その時に棒銀を見直しました。棒銀が捌けることは少ないんですが、なんというか…仮に銀が出戻りしたとしても、早繰り銀より戦いやすく、相腰掛け銀より打開しやすいです。今回は一手損ではないのですが、角換わり棒銀が▲4八金・2九飛型にどう効果があるのか、これを勉強させて貰おうと思います(^^)。。

20170708竜王30TN_佐々木勇vs阿久津_角換腰掛銀vs棒銀30手 まずは序盤が勉強になりました(^^)。30手目盤面図は、後手の阿久津さんが棒銀から飛車先の歩を交換、銀を出戻った後に8筋の繰り替えを狙ったところです。阿久津さんは棒銀での歩交換を仕掛ける前に序盤にして1時間15分の長考。この筋に自信を持ってたんじゃないかと思います。しかも、たしかに受けにくい、これは銀交換は必然か、いやあお見事…と思ったところで、勇気さんが1時間超の長考の末に指した手は…

▲77桂
 いやあ、これはすごい、言葉が出ないよ…。僕はここに桂を出る形が悪いと覚えてしまってるので、もう考える事すらしてませんでした。なるほど△85銀を防ぎながら2枚桂で居玉の玉頭直撃も見せるのか、これは攻防手じゃないですか。鋭い阿久津さんの攻めを鋭さで返した、そんなすごい手に感じました(^^)。いやあ、勇気さんはやっぱり切れ味が鋭いわ。。

△64歩
 これもすごいというか、僕が指したら悪手認定っぽい手ですが(^^;)、阿久津さんは角を打ち込まれる隙を作りながら、桂跳ね自体を許さない歩の突き出し。これ、▲63角と打ち込まれたらどうするんだろうか。▲96角成とされ角のラインを利かされつづけるといやなので62じゃなくて△52金で▲45角成。う~んこれでも先手悪くないように感じますが、跳ねだした77の桂頭を攻められてこういう馬を作ってじっくり、みたいな感じだと間に合わないのかな…

20170708竜王30TN_佐々木勇vs阿久津_角換腰掛銀vs棒銀38手▲45桂△44銀▲24歩△同歩▲同飛△23歩(38手目盤面図)
 おっとその前に勇気さんは右桂を跳ね出しての飛車先の歩の交換!これもいつかは指したい手なので有力筋ですね(^^)。しかし驚いたのは△23歩で追い返された勇気さんの飛車の動き。なんと…

▲34飛
 えええええ~飛車を引かないのか(゚ロ゚ノ)ノ?!!
いやあ、こういう時に横歩を取れるかどうかは誰でも一瞬は考えると思うんですが、△33歩の一手詰めなので第1感として即却下しちゃったよ。。なるほど△33歩は▲44飛で銀を抜き、△同歩▲53桂成ですか。う~ん昔初段から3段にあがっていったときは、いちいち読んでいたので大長考型ではあったんですがこういう手も序盤から考えてたんですが、最近は形で覚えちゃってて手なりで指しちゃうんだよなあ、反省。では△33歩が打てないとして…いやあ、仮に△53桂成を許した場合にそれがどれぐらい厳しいのかを読まないと方針が立てにくいので、これは難しい…。

△55角
 阿久津さん、これはひねり出しました、なるほど飛銀交換自体を許さない方針ですね。しかし、今度は後手の角も狭い(^^;)。いやあ、お互いに激しい手を選びますね、序盤から中盤入り口ですでに斬り合いの連続といった感じ。解説はここで先手がポイントを取ったという事で、先手の方針として一度ペースを落ち着かせて▲22歩なんていう手を推奨していましたが…

▲32飛成△同飛▲56金
 うああああ勇気さん、飛車を切ったあああ!!それにしてもとにかく一番激しい順を選んできます、プロ将棋はボクの指してる将棋とは全然違う。僕だったら、この辺はまだお茶でも飲みながらぼんやり指してる頃だよ。。

 このあと将棋は完全に勇気さんペース。しかしさすがは阿久津さん、すぐに詰まされてもおかしくないような状況から粘るどころか、逆襲までしてしまいました。解説の中には逆転模様という人まででるほどの寄せ合いの終盤!しかし勇気さん、馬と龍で攻められながらそれを受け切り、最後は上から潰して111手にて佐々木勇気さんの勝ち!!

 
 いや~激しかった、角換わりのはずがまるで横歩取りのような激しさでした(^^;)。。今日の将棋は鋭い阿久津さんの踏み込みを、それを上回る手で強く跳ね返し、その直後に今度は自分から踏み込んでいったこの▲34飛が入ったところで決まったように思いました。プロ将棋で度胆を抜かれる事のひとつはこういった中盤の入り口。僕なんかの場合、中盤は戦いながらいろいろ考えてる感じですが、プロは入口の踏み込み段階ですでに「これで俺が有利だろう」と読み切ってすごい踏み込みを見せる時がある事。これは持ち時間によるところもあるかもしれませんが、それにしてもほんとうに凄いと思います。あと、中盤で自分が多少良くなったとして、そのまま勝ちきる力もすごいですね。まくられても簡単には逆転を許さないというか。いや~、壮絶な将棋でした、途中でテレビの藤井聡太くん特集を見るために抜けてしまいましたが(^^;)。。


第67期王将戦 予選7組 藤井聡太 vs 澤田真吾 (角換わり相腰掛け銀)

 藤井聡太さん、プロ将棋連勝記録タイの28連勝(・ω・ノ)ノヒョエ~!!どの棋戦でも勝ちあがってきてるので、若手強豪とかの名の知れた人ばかりが相手になってきてるのに、負けません。イチローがメジャー記録の年間安打新記録を達成した時もそうだったんですが、とんでもない事をやっているのに毎日それだからそれに慣れちゃって勝って当たり前みたいに思えてきちゃうのが怖い。だって、普通は1勝するのが大変な世界ですよね、プロって。。

20170621王将予選_藤井聡vs澤田_角換66手 戦型はまたしても角換わり腰掛け銀。得意戦型のひとつなんでしょうね。今日ビビったのは中盤争いかと思っていた所から一気に終盤の寄せの絵にまで直結させた踏み込み。66手目盤面図は、後手が負の拠点を多く作られたところから、両取りの角打ちを放って形勢を挽回しかけたように思えたところ。ここで藤井さんは…

▲38飛△19角成
 いや~、第一感だと▲69飛~▲62歩成としそうなもんですが、なるほど△37角成を許すとそれが55の銀にも当たってくるから▲38飛なのか。しかしこの飛車は狭いですね、飛車をいじめながらの寄せを喰らっちゃいそうなので、ここはそれを上回るスピード感ある攻めを考えたいところですが…

▲64角△31玉▲44歩△同歩▲53角成
 この角打ちは銀に紐をつけつつ玉をラインに入れる好手に見えます(^^)。しかし、次の▲44歩の味つけが見事、いや~これはちょっと感心してしまいました。次の▲53角成のあとで、銀打ちの合駒をしてくれれば攻め駒を削れて自玉は安全になるし、銀引きなら44の歩が浮いて角でも銀でも取れるという事ですね。う~んこれは参考にしよう(^^)。

△42銀▲75馬△53歩
 澤田さんの選択は駒を節約した銀引き。まあそうしないと受け一辺倒になってしまって勝ち味が薄くなってしまうということかな?そして…・おおお、▲44馬で退路封鎖してから質駒にされている桂を跳ねだして飛車筋も通して一気に捌くかと思いきや、馬のラインを残しました!これは85の歩に紐をつけて後手の飛車が走る筋を消しつつの攻め、後手の勝ち筋が消されてる。なんだろう、指されればこの一手と思えるんですが、それを自分で気づけない自分の棋力の無さが泣ける(T_T)。。

▲43歩△同銀▲45歩
 うああ~何という嫌な銀のつり上げ。しかもこの4筋への嫌味のつけ方は…

△29馬▲48飛
 後手は馬が遊んだままでは勝負にならないのでその活用に行きますが、しかしその手に乗って飛車を嫌味をつけたばかりの4筋に振りました。逆にいうと、4筋の叩きを入れずにいきなり▲44銀と踏み込む方が直接的というか分かりやすい手だったと思うんですが、あそこで叩きを2発入れたのって、後手が馬を活用しに来るのを見越して入れてたんじゃないかなあ。。もう、相手の手を逆用する手のオンパレードです。しかしこれ、もう寄せの絵が見えてるんじゃないか…。

 ここから藤井さんは寄せに入り、馬も桂も捨て、相手の攻めも全部手抜いて一気に寄せ、最後はなんとも鮮やかなタダ捨ての金の打ち込みで澤田さん投了。いや~、終盤は速度という教科書のような寄せ、素晴らしかった!

 しかし、それ以上にすごいと思ったのはやっぱり中盤から終盤のあの指し回しでした。当たりを打たせるとか(今回澤田さんは打ちませんでしたが)、相手の手を逆用するとか(これは完全に狙い通りに入ってました…恐るべし)、いかにも味の良さそうな攻防手を常に絡めるとか(これもこの15手程度の中で何度も入ってました)、そしてそれらの部分的な手筋が綺麗に一本につながっているとか、こういうところがすごく創造的な棋譜だと思いました。この手の中終盤の指し回し、僕は『羽生善治の終盤術』ではじめて学んで感動、さらに谷川さんの『光速の終盤術』でさらに鳥肌がたって(この本はマジでスゴイ…僕にとっての3段の壁の突破はこの本によるところが大きかったかも^^)、将棋の芸術はこの中盤の創造力だなと思って現在に至るんですが、そういう芸術的な指し回しが面白いように飛んでくる藤井さんは、やっぱりすごい。棋書に出てくる終盤術の例なんて、綺麗にカッコよくきまった時のものだけを拾い出してると思うんですが、そういう指し回が毎局のように出てくるというのは、やっぱりすごいんでしょうね。羽生さんのデビューから7冠までの黄金期を見逃した僕としては、聡太さんの黄金期は見逃さないで行きたいです(^^)。マジで、中学生でタイトル取っちゃうんじゃなかろうか。。


第88期棋聖戦 第2局 羽生善治 vs 斎藤慎太郎 (角換わり)

 棋聖戦は第1局がものすごい将棋。裏で聡太くんの対局もやってますが、僕的にはやっぱりこっち(^^)。さて第2局は角換わり。▲48金29飛-△62金81飛の形が指されるようになってけっこう経ちましたが、今でもこの形の優劣がプロの角換わり相腰掛け銀の争点になってるみたいですね。自分で研究なんてとてもとても、プロが結論まで出してくれた所に追いつくので精いっぱいの僕は、『これからの角換わり腰掛け銀』でようやく仕掛けが出来るようになったというのに、△62金81飛型で、またも打開に苦しんでおります(^^;)。。

20170617棋聖88-2_羽生vs齊藤慎_角換43手 ただいま昼食休憩前。後手の斎藤さんが手待ちしたのに対し、先手羽生棋聖は…おお~手待ちせずに行きました!今回の棋聖戦、1日制だからかどうかわかりませんが、羽生さんは指し手がえらく積極的で攻撃的。この形で▲25歩を入れていないのは、なんかあるんだろうな~とは思ってたんですが。でもこれ、すぐに6筋がつけるわけではないですよね。右玉崩しの角を打つか、銀を繰りかえるか…しかし、先手以上にビックリしたのはここからの後手斎藤さんの構想でした。

△42銀
 うああ~左銀を引いたよ(゚ロ゚ノ)ノ。これは玉を右に入れようという事ですよね。。右玉の守りが異常にヘタな僕は、矢倉側じゃなくって右に玉を寄せる人を見るだけで「すげえなあ」と思ってしまうんですよね(^^)。しかも、先手が右辺を狙っているというのに。でもこんな構想、ぜったいに研究した上で指してるんだろうなあ。

▲47銀△61玉▲56歩△72玉▲46銀
 やっぱり後手は右玉にガッチリ囲いました。それを見て羽生さんは角打ちを保留して銀の繰り替え、力を貯めます。さて、ここで昼食休憩。先手が▲25歩を保留している以上、後手は左銀は中央に使うでしょうから、昼食休憩後は△53銀の一手ですかね。そこで先手が仕掛けるか、駒組みを進展させるか(とはいってもあとは▲25歩ぐらいしか残ってないかな?)といった感じ。後手は先手次第というか、攻めてくればカウンター狙いで、駒組み進展ならむしろ後手の方が指したい手は多そうなので歓迎かな?だとしたら、先手は△53銀を待ってからすぐ開戦かな?いや~、いくら一日制とはいえ、これは早い展開に見えます。さて、どうなるでしょうか。このまま観ていたいけど、もう出掛けなくては。帰ってくる前に終局になっていない事を祈るばかりです ( ̄人 ̄)。

* * * * * *
 帰ってきました、間に合ったかな…おお、まだやってました、しかも終盤の超おもしろそうなところ(^^)。しかも、さっき昼食休憩後は△53銀の一手だなんて偉そうに言いましたが、斎藤さんの指し手は△51飛。しかも、それがひと目いい手。やっぱりプロは違う。。
20170617棋聖88-2_羽生vs齊藤慎_角換83手 そしてこの△51飛がいい手だったか、先手羽生さんの方が苦労の多そうな将棋に。▲98香なんて穴熊へのトランスフォームを見せてはいますが実質一手パスですもんね。そして、右玉の急所を狙う角打ちに角あわせ、別の場所での角の打ち合い、角金交換から金を打ち込んでの角金交換の取り返しなど、かなり壮絶な中盤。いや~こういう速度勝負の大喧嘩の中盤は、僕の棋力ではどっちがいいのか全然わかりません(^^;)。これだけ手の広い所で、互いによく速度勝負に踏み込めるもんだ。そしてなだれ込んだのが83手目盤面図。遊び駒の少なさでいえば後手の方がまとまりがいい気がしますが、しかし先手がようやく打ち込んだがら空きの後手コビンを狙った角が強烈。いやあ、玉が避けて飛車を抜かれるようでは先手優勢に思えるので合駒の一手ですが、この合駒がムズカシイ。。角を合わせて消すか、銀を引いて節約するか…

△63金打
 うああ、いちばん手厚い駒を貼りました!!なるほど銀引きでは質駒の桂を抜かれた後、金で補強しにくいという事かな?

▲95歩△96歩
 ここで突かれた9筋の歩を取りますが、手筋で裏から歩を打たれました。これは先手は端を受け切るのは無理そう。後手の端攻めと先手のコビン狙いの速度勝負かな…

▲21と△86歩▲同歩△95銀
 いやあ、先手も後手もすべてある手だとは思うんですが、他にも候補手が山積みの中でよくこの一手が選べるな…。先手は端を相手にしてたらむしろ速くなりそうなので質駒の桂を拾って▲55桂を急ぐ感じでしょうか。後手も香を走る手とかもありそうでしたが、銀を使うなら8筋ですね。しかしここで手番が先手に渡り…

▲55桂
 先手、待望の桂打ち!先ほど節約せずに守りに金を投入した以上、斎藤さんここは受けずに攻め合いに行くでしょう!問題はその迫り方ですが、△97歩成▲同香△96歩か、ストレートに△86銀から入るか、△87歩で先手の応手を見るか…

△86銀▲同銀△同飛▲87歩
 ド直球でキタ―― (o゚∀゚o) !!!いやあしかしここで飛車を引いて、後手速度的に大丈夫なんでしょうか。

△97歩成▲同香△同香成▲同桂△96飛
 後手攻めを繋いだあああ―― (o゚∀゚o) !!!いやあこれは先手陣際どいですが、なんと下段飛車がめっちゃ利いてますね。さて、ここで手番が先手に。

20170617棋聖88-2_羽生vs齊藤慎_角換101手▲75香(101手目盤面図)
 いやあ…言葉が出ない、そこから入るのか。なるほど先手は受け続ける事は出来なそうだけど詰めろになっていないから、いちばん金駒を渡さなくても済みそうな順から入って万全なのか、驚いたよ。やっぱり羽生さんはすごいわ。。。

△77歩▲74香
 ここは読み切れているかどうかというより、どちらもこの一手ですね。後手は△75同銀では桂の成り込みから早くなってしまうので踏み込むしかないし、先手も▲77同金では飛車切られて桂打ちとか△77角とかいろいろ飛んできそう。

△78歩成▲同玉
 いや~ここで後手は一手空きに出来る手がないです。ああこれは先手明快に良くなったんじゃないかという気がします。

ここから先手羽生さんは敵の駒を抜きながらの寄せ。しかも自陣は2手空き以上なので、勝負あったという感じでした。以下、さすがにプロという綺麗な寄せ。斎藤さんの形作りも美しく、125手にて先手羽生さんの勝ち!羽生さん、2連勝です!!

 いや~83手目から互いに速度勝負に踏み込みましたが、あれだけ色々な順がありそうなところで踏み込める両者がスゴイです。そして第1局と同じように、殴り合いになると羽生さんが鬼のように強い!先手が玉のラインに角を打ち込んだ時に既に先手よしだったのなら仕方ないですが、あそこでバランスが取れていたのだとしたら、以降の斎藤さんに緩手があったようにはとても見えなかったけど、どこだったんでしょうか。あるとしたら、いちばん硬く受けに行った△63金打か、あの端攻めの順か、その辺りだと思うんですが、しかし桂が質駒になっている以上は△63金打が悪いとは思えないなあ。プロの解説を見る限り、攻めを繋げに行った△97歩成から△96飛の一連がまずかったような書き方もされてましたが、でもあそこで飛車引いても手番を先手が握って桂の成り込みも質駒の香を抜かれての▲75香もやっぱり飛んできますよね。だからそれも延命治療にしか思えませんでした。

 いや~、いつかの記事で「僕が何分もウンウン考えてやっと解いた詰め将棋を斎藤さんはものの数秒で解いていた」なんて書きましたが、プロ間でも詰め将棋が相当に強いという斎藤さんですら、去年のNHK杯で終盤に康光さんにひねられてひっくり返されたり、羽生さん相手にムズカシイまま終盤になだれ込むと力負けしてしまいます。
最近攻防手の本を解いていた事もあるんですが、やっぱり本将棋の終盤力と詰め将棋は少し違うんでしょうね。今日だってギリギリの接戦に見えたんですが、紙一重に見えて越えられない壁、それが衰えたと言われながらも3冠を保持する怪物の終盤力なのかも。素晴らしい将棋でした、面白かった!!


第76期順位戦C2  瀬川晶司 vs 藤井聡太 (角換わり)

 聡太くん、また勝ったみたいですね、困ったもんだ(^^;)。今日の昼ごろ一瞬だけ見たんですが、角換わりで先手の瀬川さんが桂ポンして7筋の歩を軽く突いて、しかしこのなにげなく突き出したかに見えた歩が意外に厳しくって、後手応手に困るみたいな感じでした。そうですかそれでも勝ちましたか。瀬川さんのプロ入りへの経緯は、藤井君のようなエリートコースの正反対。奨励会に入りプロ一歩手前の3段リーグまで上がるも勝ち抜けられずに退会、大学ではアルバイトしながら夜は司法試験の勉強、社会人になってアマ将棋でタイトルを取りながら、プロ編入を果たすという、恐らくプロ棋士の中で最もプロ入りに苦労した人。それを知っていただけに、瀬川さんを応援していたんですが、実力の世界はキビシイですね。。

 それにしても、一体誰が止めるんでしょうか。もう、角換わりは先手でも後手でも拒否しない感じがするので、角換わりを研究しまくってぶつけていくとか、対抗形や古い戦型には穴がありそうとか、データ自体は揃ってきている感じがするので、そのまま中終盤まで正確に指しきれる人、みたいな感じでしょうか。そうだとすれば、タイプ的にも対戦順的にも、森内永世名人が止める気がするなあ。。


プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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