インターネット将棋で惨敗

 ちゃんと調べたわけではないのですが、プレイステーションというゲーム機では、将棋ソフトはあまり無かったような気がします。しかし、その1世代前のスーパーファミコンは、将棋ソフトの宝庫でした。この頃のソフトは、初心者には強すぎず弱すぎずで、絶妙の強さなのではないかと思います。スーパーファミコンの将棋ソフトはひと通りやってみたのですが(今だと、見つかりさえすればブックオフで100円、Amazonだと1円です)、一番強いと思ったのが「羽生名人のおもしろ将棋」というソフトでした。しかし、これにも負ける事がなくなりました。語学の勉強用に買ったNintendoDSでも、いちばんいいとネットで書かれていた「最強 東大将棋DS」というやつをやってみたのですが、ほとんど負ける事は無くなりました。でもこれはトーナメント戦だったり、色々と勉強できる機能もついていたので、そういう意味では面白いゲームでした。でも、風林火山の方が楽しかったなあ。

 なんだか自信がついた私は、インターネット将棋というものの存在を知り、挑戦してみました。将棋部であったわけでもなく、道場とかにも行った事がないし、NHKの将棋番組なんかも見たことがない私にとって、これは未知の世界に踏み込む、とても緊張する挑戦でした。携帯の機種の都合で将棋倶楽部24というところには登録できず、81dojoという所に登録してやってみました。

 結果は…惨憺たるものでした。ボナンザとかそういうプログラムではないにせよ、ゲームとしては一番いいというソフトに負けなくなっていたのに、10級の人にも勝つ事が出来ません。外国の人にも勝てません。矢倉も美濃も簡単に潰され、攻めは簡単に受けられます。どこかにあった「自分はまあまあ強いのではないか」という期待は跡形もなく粉砕されました。うう。

 この時、「ああこれはたぶん、ようやく将棋というものの入口に辿り着いたというぐらいのところなんだろうなあ」と思いました。負けっぱなしは悔しいので、せめてもう少し勝てるようになるところまで勉強してみようと思いました。

児童公園のおじいさん

短期間だったのですが、仕事の都合で、私は単身赴任みたいな感じのアパート暮らしをした事があります。短期間なので安くて面倒くさくない所がいいやと思い、家具家電つきのアパートにしました。隣の部屋の音が気になるという事は無かったのですが、それでもこちらが音を出すのは悪いな、という状態でした。

で、休日に楽器の練習をしたかったのですが、部屋ではまずいと思い、近所に児童公園を見つけ、練習をしようと出かけました。しかし、子どもがわんさと集まってきてしまって、アニメの曲を弾いてくれとか何とかで、練習にならない。。この子供たちが誘拐などにあわないよう、保護者のおじいさんふたりが来ていました。ふたりは、ベンチで将棋を指していました。
「お、将棋ですか、いいですね」と、何の気なしに私の方から声を掛けました。
するとおじいさん「お、将棋を指すんですか?」
「いやいや、ぜんぜん下手で、駒の動かし方が分かる程度です」
「十分十分、よかったら1局いかがですか」
こんな具合で、将棋を指すことにありました。この日は結局負けたんですが、なかなかの接戦でした。で、接戦だったものだから、悔しくて(-_-*)
帰るなりネットにつないで、将棋初心者用のページを見つけ、玉の囲い方とか、駒の手筋とかをひと通り勉強しました。「升田式」というページです。子供の頃にさんざんやられた垂れ歩みたいな手筋とか、スーパーファミコンで勉強した矢倉とか棒銀とか以外の序盤定跡がいろいろありました。初心者には、これは勉強になりました。

おじいさんとは非常に仲良くなり、休日はおじいさんの家に招かれ、お茶やお団子をごちそうになりながら何番も指したりするようになりました。戦績は5分5分。まさに縁台将棋ですね。しかし程なくして私の単身赴任ぎみの生活は終わり、おじいさんとお別れしました。おじいさん、元気だろうか?

スーパーファミコンの将棋

167000425.jpg ファミコン世代という事もあり、社会人になっても、私はたまにテレビゲームをやっていました。社会人というライフスタイルの問題から、手を放しておいても良いタイプのゲームは重宝しました。勉強したり調べ物をしたりしながら出来る、というのが良かったのです。
 将棋のゲームソフトは、この条件にぴったり合うものでした。当時の将棋ソフトは、ある程度コンピューター側を強く設定すると、思考時間が結構長かったのです。終盤になると、1手5~10分とか。すると、数手進むのに1時間とかかかるんですね。ある意味、勉強を持続する動機になったりして、コンピュータの長考はむしろ嬉しかったのです。コンピューターが考えている間に勉強して、コンピューターが指したら1手指し、またコンピューターが長考している間に勉強…みたいな感じです。

 そして、スーパーファミコンの「風林火山」というゲームソフトで、はじめて私は将棋の戦型や手筋というものを知りました。「風林火山」というゲームソフトは、実在のプロ棋士何人かと対戦できるという趣のソフトで、プロ棋士は谷川浩司さん、塚田さん、神吉さん、林葉直子さん、小林健さん、だったと思います。なかなか面白そうでしょ。面白かったんです。実際にはプロ棋士の方より全然弱いんですが、しかし将棋を学んだこともない私にはかなりの強敵で、しかもそれぞれが得意戦型を持っていたので、面白かった上に、勉強になったのです。

 更に、この将棋ゲームには、それぞれの棋士が序盤の駒組み講座をやるというコーナーがありました。その中でも、谷川さんの講座のひとつが矢倉の組み方から仕掛けまでで、これが凄く指しやすそうで、矢倉の形を覚えました。恥ずかしい話ですが、このソフトに出会うまでは矢倉も美濃も知りませんでした。自宅で長いレポートを書く仕事にとりかかっていた頃がありまして、その時はレポートを書きながら将棋ソフトをやる習慣になっていました。

 ここが、将棋を真面目に勉強してみたいと思うようになった最初の切っ掛けだったような気がします。また、将棋が強くなるには何を勉強すればよいのかという事も、この時に何となく分かったような気がしました。しかし、仕事が好きだったし、それが実現できないまま、月日が過ぎ去りました。

中学の時に出会った強者

中学に入っても、雨の日なんかに将棋が流行る事がありました。ゲームだから、周期的に流行するんですかね~。
しかし、さすがに中学ともなると、勉強している子供とそうでない子供では、まったく勝負にならないぐらいの差になっていました。万が一にも、勉強している奴に勝つという事は無くなってしまいました。
まあそんな状態ですから、クラスでは運の要素も入ってくる麻雀とか大貧民とかの方が人気があったような気がします。弱い人間にも勝つチャンスがあるので。。

中学の頃、一番仲の良い友人が、思いっきり将棋が強かった。小学生の頃、既に初段だったそうで。でも彼に言わせると、「アマの初段とプロの初段では強さが全然違うから、俺なんか全然だよ」という事で、もう別次元なんだなあ、と思いました。この時点で、将棋はちょっと知恵のきく人同士がやるゲームとは次元が違うものだと思いました。ほら、大貧民とか花札のコイコイとかだと、知恵のきく人なら、1日もやっていれば全員が最善手を打てるようになるじゃないですか。将棋は、そういうわけにはいきません。奥が深いんですね。

彼のエピソードで憶えているのは、皆でゲームセンターに行った時の事です。
皆は色々なゲームをやっていたのですが、彼はあまりそういったゲームが好きではないようで、皆の輪の中には入らず、店内の隅にあった将棋のゲームをひとりで始めていました。
何時間か遊んだあと、皆で帰ろうとすると、彼がまだそのゲームをやっていました。
「おい、何回同じゲームやってんだよ。帰ろうぜ」
「1回しかやってねえよ、負けないから終わらねえんだよ」
これにはビックリしました。

この頃あたりから、私の生活からは将棋がなくなっていきました。

小学校5~6年のころ

小学校5~6年の頃、またまた学校の雨の日の休み時間、将棋がはやりました。

しかし、今回は低学年の頃とは勝手が違いました。強敵があらわれたのです。
彼は中学受験で麻布中学に行ったので、まず根本的な思考能力も高かったんですね。
しかしそれ以上に、彼は将棋の簡単な手筋というものを知っていたのだと思います。
面食らったのは垂れ歩です。これには手を焼かされました。
将棋って、やっていると自然と十字飛車とか割り打ちとかは出来るようになるじゃないですか。
しかし、歩の手筋って、小学生がその場で思いつくにはちょっと難しいものでした。
やられたお陰で自分もやたらと垂れ歩を使うようになりました。。

で、ブームの時の1~2週間の間で、しかも雨の日の休み時間ぐらいしか指さないのですが、私はクラスで3~4番目ぐらいの強さでした。
将棋を勉強していない子供の中では最強クラスだが、将棋をやっている人には7割がた勝てないという感じでした。
プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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