7月発売の棋書がヤバい

 棋書って、ここ半年ほどで40冊ぐらい出てると思うんですが、その中で読もうと思ったのは斎藤さんの『矢倉左美濃急戦』の1冊だけ。欲しいものがあまり出ずに助かってました。だって、まだまだ勉強したい定跡が山積みなのに、新しい定跡にどんどん来られても追いつかないんですもん(p゚ω゚*)。ところがこの7月、良さそうな棋書が2冊出てしまいます。ひとつはコバ裕さんの角換わり▲4八金・2九飛型の本、もうひとつは高道さんの横歩取りの手筋本。いや~どちらも居飛車党の自分が勉強したいところのツボ。こまった…。。

 買うのはなんの問題もないんですが、趣味で将棋を指してる僕の場合、将棋の勉強に割ける時間が限られていて、やたらめったら買ってもちゃんと読めないんです。最近は有力そうな筋の変化や棋書でサラッと終わらせてあるところも疑問に思うと調べたりしてるので、1冊取り組み始めるとけっこう時間かかるんですよね(^^;)。う~ん、もう一回今年の勉強プランを練り直して、なにをどの順番で勉強するのかよく考えよう。でも飯島さんの横歩の本みたいにすぐ絶版になったらいやだから買っとくかな…。

昨日の棋聖戦の78手目

 昨日の棋聖戦が凄すぎて、一夜明けてもまだ感動を引きずっています。そろそろ感想戦を反映させた棋譜が公開されるかなと思って覗いてみると…昨日の棋譜中継では、77手目の角捨てに対して78手目は▲同角だったら先手勝ちといわれてましたが、実際には▲同角でも難解だったみたいです。引用すると…

20170601棋聖88-1_斎藤慎vs羽生_矢倉77手「※局後の感想※(78手目△75角に対する▲75同歩に)代えて▲7五同角は、△7九銀▲同玉△7七桂成に▲3八飛が詰めろだという。以下△1二玉▲4一角△3二歩が一例で「分かりませんね」と羽生。」

 ちなみに、昨日の棋譜中継では…「(78手目△75角)以下▲7五同角△7九銀▲同玉△7七桂成に、▲3三銀△同桂▲3一角打△2一玉▲3三歩成で先手勝ちという結論が出されているが、果たして。」

 いや~、控室の検討筋も感想戦の検討筋もやってみたんですが、どちらもすぐには詰まなかったんですが、それは僕の棋力が低すぎるせいもあると思うので、やっぱり僕程度では分かりませんでした。くやしいのは、こんな終盤でここまでヒントを与えられても詰むとか詰まないとか結論を出せない自分の棋力の低さです(T_T)。。だって、感想戦で示された寄せの一例をさらってみても、▲41角は王手になっていないので一手空き、凌げるなら感想戦どおりに合駒で凌いでもいいし、難しいようなら3筋に回った飛車が危険なのでここで王手を続けて反撃して飛車を抜く事だって可能です(その時に金を渡しても本当に大丈夫なのかは、寄せ合いの第2ラウンドまで読まないと分かりませんが^^;)。それでもひとつ思ったのは、やっぱり▲7五同角とすると以降は△7九銀▲同玉△7七桂成が本筋みたいですが(ここだけは当たった*^ ^*)、それでも先手が耐えているという所、ここにビビりました。すごいな…。あと、その筋があるから▲75同歩が普通だと思ったわけですが、これが相手を信用するというやつなのかも知れませんね。(^^)。

 いや~それにしても素晴らしい将棋でした。何度も見返して特にすごいと思うのは、実は昨日ブログに書かなかった54手目から78手目△75角までの攻防戦です。なんで書かなかったかというと、凄すぎて僕の棋力ではついていく事が出来なくって、書けなかったんです(T_T)。でも、54手目の嫌な歩の突き捨ての応手にせよ、66手目の精算も受けもせずに攻めを繋げに行った狙いにせよ、「こういう意味かな」とか思い始めると、背筋がゾクッとしてしまいます。だって、78手目の角捨てをあの時点で読めていなかったら、踏み込めるわけがないと思うんですよね…。この将棋、53手目までは定跡とか部分的な筋とか大局観とかそこそこの読みでも指せる気がするんですが、54手目以降は全部こんな感じで深い読みや狙いが入った手にして思えなくて、こういう将棋を見ると、自分は将棋を指している時に考えている気になっていながら全然考えてなくって勘や形だけで指しているだけだったというのを痛感させられました。羽生さんも斎藤さんも凄い…。今年観た将棋の中では断トツのすごい将棋でした。

第42回小学生将棋名人戦

 家でチンタラと残務を片付けながらなにげなくテレビをつけると・・・おお、小学生名人戦をやってるじゃないですか!!というわけで、観はじめたらみんなすごくって魅入ってしまいました。。

 準優勝の高坂くん、攻防の角の打ち込み、美濃の守りのうまさ、そしてなんといっても△89金の放り込みは見事!そして優勝した圓谷くんの最後の踏み込み、もう受からないとみて博打で踏み込んだのかと思いきや、ちゃんと詰まないと読み切っての踏み込みだったそうで、凄かった。。長考派の僕としては、信じられない早見えです。圓谷くんも高坂くんも、その前の準決勝の4人も、みんな素晴らしかったです。道場でもそうですが、子供って例外なく早見えですよね、大人になってから将棋を勉強した僕からすると、一体どうしてあんなに早く見えるのか不思議です。。いや~、みんな尊敬しちゃうなあ。。



森内vs羽生 最後の名人戦

 森内さんのフリークラス宣言、僕にとってはショックでした。でも、過去の記事を振り返ると、予感はあったみたい。2003年から2016年までの13年間は、名人は羽生さんか森内さんのどちらかでしたが、両者の対決となった最後の名人戦は2014年の72期。羽生さんがストレートで森内さんを破って名人位を奪い返した時でしたが、その時のブログで、僕は「羽生さんvs森内さんの名人戦は今回で最後だったのかも知れない」なんて書いてました。
http://shougix.blog.fc2.com/blog-entry-256.html

 しかも、羽生さんが名人返り咲きとなった第4局って、あの神懸りの羽生マジック▲41金が出たあの世紀の大名局です。その後に飛び出した森内さんの△87飛成も、解説者の誰も見えていなかった筋で、取ったら詰みの毒団子。でも、今見ると、実はあの飛車を切りに行った時、森内さんにはもう自分が勝てないと思っていたかも(なんとなくですが…)。それでも、解説も見ているファンもどちらが勝ちか分からない優劣不明の終盤の最後に羽生さんが止めを刺した▲42角は、いまだに奇跡の一手だと思います。名人戦の歴史に残る大名局だったと思いますが、あれが森内vs羽生の13年に及ぶ名人争奪戦の最終局になってしまうとは。
http://shougix.blog.fc2.com/blog-entry-248.html

 その1年前の森内さんといえば、竜王名人で、「羽生世代ももう終わり」なんて言われている頃で、羽生さんも渡辺さんに負け越していて、そんな状況の中で森内さんは9期続いていた最強竜王の渡辺さんを倒し、10年前に自分が奪われた竜王位を奪い返したんでした。
http://shougix.blog.fc2.com/blog-entry-160.html

 というわけで、ほんの数年前、羽生さんも渡辺さんも抑えて棋界のトップに立っていたのは、間違いなく森内さんでした。そんな人が順位戦を退いてしまうというのが、今もって信じられません。たのむ、エイプリルフールの嘘であってくれ~(・_・、)。。






森内さん、フリークラスに転出

moriuchi.jpg 永世名人資格保持者&タイトル12期&A級在位22期の森内さんが、なんとフリークラスへの転出を申請!森内さんのコメントは以下の通り。

「この度、フリークラスに転出することに致しました。平成28年度のA級順位戦で降級となったことを受けて出した結論です。順位戦での歴代連勝記録更新や、名人戦での数多くの対局など、思い出深い経験を沢山させていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。今後は、その経験を生かして、対局者とは別の立場で順位戦・名人戦を盛り上げていければと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。 日本将棋連盟 棋士 森内俊之」
https://www.shogi.or.jp/news/2017/03/2017.html

という事は、森内さんは順位戦から離れたことになりますよね?つまり、森内さんが名人となる事は2度とない、という事ですよね?いやあ、これはショック。

 相撲は横綱に見合う成績を残せなくなったら降格ではなく即引退。昔の将棋名人もそんな感じだったと聞いた事がありますが、まだ46歳で、しかも少し前まで竜王名人だった人が、これは早すぎる…。野球の野村克也さんが、現役時代に、「俺はテスト入団でプロの世界に入って、頑張って一軍に這い上がり、レギュラーを取り、タイトルを取った。そこまでして入ったプロ野球の世界なのだから、レギュラーから外され、2軍に落とされ、ボロボロになってクビを宣告されるまで現役を続けたい」といっていたことがあります。美学としては、激しく衰えるより前に引退というのも、ボロボロになるまで必死にあがくのもありだと思いますが、僕的には後者が好きだなあ。

 でも、本人の決断なら仕方ないですね。ほんの数年前は竜王名人だったのに、新年度からは竜王戦も2組だし順位戦もB級ですし、衰えばかりは自分の意志ではどうしようもなかったのかも。でも、引退したわけではないし、他棋戦での活躍に期待します!!


プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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