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第89期棋聖戦 第4局 羽生善治 vs 豊島将之 (角換わり)

 豊島さんの2勝1敗で迎えた棋聖戦第4局、羽生さんは崖っぷち、とうとう1冠になってしまうかも。…って、1冠かって思う感覚がすでにぶっ壊れてますよね(^^;)。それにしても、この将棋は、参考にしたいところがいっぱいある将棋でした!

 将棋は角換わり、いかにも後手豊島さん研究済みの局面に、羽生さんがズルズルと誘導された格好でした。だって、羽生さんが1時間使ってる間に豊島さん10分ですから(^^;)。この研究筋に入ったところで、「ああ、これは完全に相手の研究に嵌まった、羽生さん失冠だ」と思いました。

20180710棋聖89-4_羽生vs豊島_角換62手 こうなると、どのタイミングでどうやって相手の研究を外しに行くかが序盤のポイントになると思うんですが、いかにも研究手な後手△67歩(62手目盤面図)に対し、羽生さんの放った手がいかにも羽生世代な一着、手裏剣の▲22歩でした。いやあ、角換わりで出てくる手ではあって、プロ将棋だとたまに見かけるんですが、自分で指すとこれがまったく指せないんですよね。だって盤面図の先手って、もう自陣に火がついてるじゃないですか。この状況でこういう10年後に満期を迎えるみたいな手を指せるのがすごい。

 僕が将棋の勉強を始めた頃はまだ羽生世代全盛で、タイトル取るのは羽生、康光、森内、郷田の羽生世代の誰かで、それ以外では渡辺さんが孤軍奮闘している状態でした。だから、強くなりたいなら大山将棋の棋譜ならべじゃなくて羽生世代の解説きいた方が速いと思ってたんですが、羽生世代の解説をきいていると、「このへんで攻めの拠点を作っておかないと後で間に合わなくなりそう」とか、そういうのが出てきて驚いていました。この歩もそういう一手で、直線で10手20手読んで直接どうというんじゃなくて、紛れも求めてるし、漠然と「手抜くと後で効いてくるよ」みたいな手でもあるし、聴いてくるとしてもずいぶん先みたいな感じで、僕はこういうのを「羽生世代っぽい大局観の一手」みたいに思ってしまいます。そしてこの歩がと金になり、後に居玉を咎めて後手に△21飛という手を指させることになるんだから、その大局観たるやすごいです。

20180710棋聖89-4_羽生vs豊島_角換74手 もうひとつ、すごく勉強になったのが、74手目盤面図からの、先手羽生さんの指し回しでした。豊島さんの△74歩、これめっちゃくちゃ厳しくないですか?だって…

▲85同歩△86歩
 ですよねえ、メッチャ厳しい。これで金を浮かされたら77の地点の数の攻めが受からないので、もう受け切りは無理。だから攻防手を見つけるなり、速度勝ちを目指すなりしないといけませんが…どう指すんだ?これは先手困ったんじゃないかと思ったんですが…

▲54桂△同歩▲75角
 おお~なるほど、そういう受けがあったか!やっぱり「無いと思ってもある」んですね、将棋で一番やっちゃいけないのは、あきらめて考えるのをやめちゃう事なんだな(^^;)。ここは後手合駒を打たないといけませんが…

△53桂
 △53桂なんて接ぎ桂で好手にみえて好手に見えたんですが、なんとこれが緩手で△64桂が優るというんだから、将棋は難しいです。要するに△64桂で銀に当てておくという事なんでしょうが、でも角のラインを消されたらこの桂が抜かれた上に、さらに追撃が飛んでくるので、△64桂ってかなり読んだ上でないと指せない気がするんですよね。僕なら「これはヤバそう」で、読まないで△53桂と指しそう。こういう所も、無意識に深く読まずに第一感で指しちゃうのが良くないんだなあ。勉強になりました!

 そして、この難解なねじり合いを抜け出した後の羽生さんは強かった!駒損なんて上等であっという間に敵玉に迫り、133手にて先手羽生さんの勝ち!

 プロの解説をきく限り、やっぱり序中盤あたりまでは研究家豊島さんのペースだったんじゃないかと。それを切りかえした序中盤の大局観と中終盤の攻防手、これは見ていて本当に勉強になりました。一方の豊島さんも豊島さんらしさを出していて、これだけ対局過多なのにまだ研究筋があるというのがすごいです。研究を離れたと思った所でも、羽生さん相手に気後れせずに強い手を指してくるし、すごいと思いました。

 これで2勝2敗。最終局は、その時の両者の調子や振り駒など、実力以外の要素も勝敗に影響しそうですね。タイトル戦かけもちになる豊島さんは大変でしょうが、変な計算をせずに、どの対局も全力で頑張って欲しいです!


第68回NHK杯 佐藤康光 vs 塚田泰明 (向かい飛車)

 今日のNHK杯は康光会長と攻めっ気100%塚田さん!おお~20年まえの黄金カードのひとつです。康光さんはシードだけど、塚田さんは予選を勝ち上がってNHK本戦に出てきたんですよね?そして今もNHK杯本戦でこのカードが実現するんだから、どちらもすごいなあと思います。解説の島さん、尊敬ばかりしてないで、ご自身も頑張ってくださいね、元竜王だし伝説の島研の長なんだから(^^;)。

 永世棋聖で現役A級の康光さんは強かった。塚田さんだって、全盛期を過ぎた今ですら、棋譜を見ると「いや~やっぱりプロはぜんぜん違うわ」と唸らされる強さなのに、その塚田さんがほとんどワンサイドゲームで押し切られました。緩手指して悪くしたようには見えず、難解な中盤の難所を過ぎてみたら一方的に悪くなっていた、みたいな感触でした。

 この前の王座戦の挑戦者決定トーナメント準決勝で、渡辺さんが永瀬さんをワンサイドで破り、斉藤慎太郎さんが藤井聡太くんに一度もいい所を与えるところなく勝ちきりました。A級常連とかB1上位あたりの棋士は、プロの中でもちょっと違う領域にいる人たちなのかも知れません。これはすごいものを見せてもらいました。康光会長、お見事でした!


第66期王座戦 挑戦者決定トーナメント 斉藤慎太郎 vs 藤井聡 

 終盤ならともかく、序盤から「早指しでポン!時間攻めじゃ」みたいな将棋が好きじゃないもんで、どうも今期の王位戦は観る気になれません。豊島さん、菅井さんを倒してくれないかなあ。
 一方で、竜王戦と王座戦の挑戦者決定トーナメントはメッチャ熱いです!昨日の王座戦の渡辺vs永瀬さんも熱かった!いや~渡辺さん強い、これは復調したかな?というわけで、渡辺さんは挑戦者決定戦に一歩先に駒を進めましたが、もう一方の準決勝は…おお~斉藤さんと聡太くんの対局です!どっちも若手超強豪、どっちが勝っても、挑戦者決定戦のvs渡辺戦が熱そう(^^)。相性的には、渡辺さんグー、斉藤さんチョキ、藤井さんパー、みたいな力関係の気がしていますが、さてどうなりますでしょうか。

 いや~中盤から両者考えまくっての難解な将棋。僕なんぞではまったく分かりませんが、居玉のまま戦ってる後手藤井玉は怖すぎ。僕みたいなシロウトは後手みたいな将棋は指せないよ。。最近のプロ将棋は玉が薄いままの力戦調が多いので、本当におっかないです。

* * * * *
 出先から帰ってきました、遅くなってしまった。もう終わっちゃったかな?…おお~まだやってました!後手藤井玉大ピンチ、しかし粘ります!若い頃の羽生さんもやたらに粘ったと言いますが、プロって簡単には土俵を割らせないんですよね。粘ってるうちに、けっこう怪しくなってきました、複雑な盤面にひきずりこみました。これは泥沼流だな(^^;)。しかしプロ屈指の詰め将棋力を持つ斉藤さんの終盤は正確でした、見事に寄せて103手にて先手斉藤さんの勝ち!


 この間の王位戦もそうでしたが、やっぱり玉はもう少し囲ってから戦いたい、薄い玉はいきなりこういう事になるから怖すぎます。「プロはすごいな」と言いつつ、そのプロですらやっぱりほんのちょっとしたことからこうなっちゃいます。弱小アマの僕はやっぱりちゃんと囲う事にしよう(^^;)。
 そして、斉藤さんは強い!さすがプロ、羽生さん以来の天才少年あらわると言っても、そう簡単にタイトル挑戦なんて許しません。聡太くんはまだ高校生で学校の授業もあるし、高校卒業までは将棋の研究時間にハンデを抱えている状態。いかに驚異の中終盤力を持っているとはいえ、序盤で工夫されたら、なかなかしんどいのでしょうね。
 両者時間を目いっぱいまで使って考えつくしての見事な将棋、二人とも素晴らしかったです。さて、僕のジャンケンの理論、チョキとパーは当たってしまいましたが、さて挑戦者決定戦の渡辺vs斉藤はどうなるでしょうか。これはどっちも応援したいです。

快心の切りかえし!

20180702_中飛車38手 甥っ子も小学6年生、会うたびに将棋が強くなっていて、そろそろ手加減してあげるなんて言ってられなくなってきました。今年の正月に会った時からは、とうとう平手での対局になりましたし。子どもの学習能力って、すごいです。
 数日前に甥っ子と指した将棋は、後手ゴキゲン中飛車を迎え撃つ形になりました(甥っ子はオールラウンダーですが相居飛車だと僕に勝てないので、僕と指すときは振り飛車採用率が高い)。早々に角金交換&龍を作る事に成功して、ほっとしていたところで△45桂が飛んできたのが38手目盤面図。いや~これを狙って角金交換に甘んじたのか、マジで強くなってるわ。というか、こんなのくらってる俺って、本当に段持ちなのか(^^;)。57の地点は、数の攻めが決まっているのでまともには受かりません。▲46角という足し算は△35金とされてむしろ悪化だし。甥っ子、ニヤニヤしてます。

 しかし大人の威厳をもう少し保ち続けたい僕は、あきらめるわけにはいきません。ここで僕は縁台将棋としては大長考の10分ほど考え、切りかえし策を思いつきました。早見え早指しの子供ならひっかかるかも…

▲55歩
 飛車筋を止めた手ですが、単純な狙いとしては△同飛▲22飛成。普通に行けば、後手としては△55同飛▲22飛成で成算が持てるかどうかを考えるんじゃないかと思ったんです。それで成算が持てるなら△55同飛としてくるだろうし、あぶないと思ったら△33銀としてくるだろうと。でも後者は▲46歩と攻めを督促して受け潰し確定なので、桂を跳ねた以上は謝らずに△55飛▲22飛成と勝負を挑んでくるんじゃないかと。

△55飛▲22龍△57金
 甥っ子、ここが天王山と3~4分考えて読みを入れてから、△55飛を決行!
 後手の計算としては、玉は薄いし龍のラインに入ってるのは怖いけど、飛車を5筋からどかしさえしなければ5筋からの桂や銀の打ち込みもないので、数の攻めで先手陣を崩壊させて攻めが続くだろう、切れ気味になったら手を戻そう、ぐらいのものだったと思うんですよね。級位なら、そんな感じでしょう。しかし、先ほどの10分の長考の間に、僕はこの筋を読んでいまして…

▲78玉
 これを▲57同金と取っては数の攻めで負けるので、いったんは玉を躱します。

△58金▲同金△57金
 踏み込んだ以上、後手は56の拠点を活かして打ち込みの連打。しかしここで用意の手がありまして…

20180702_vs中飛車47手▲26角(47手目盤面図)
 ここで手抜いての攻め合いでした( ̄ー ̄)。△57金▲78玉の交換で玉を一路遠ざけたのがポイントで、これで後手が同じ打ち込みを繰り返しているようにに見えて、実は先手に攻め合いに行く一手を入れる余裕が生まれる計算だったのです。先月のB級1組の▲木村-△菅井戦での木村さんの自陣角がやけに印象にのこってまして、自陣角の切りかえしを思いついた時にはニヤニヤしてしまいました。今年自分で指した将棋の中で、一番冴えた切りかえしだったもんでね( ̄ー ̄)ウッシッシ。

▲58金△62角成
 甥っ子の成長は、こういうところで投げ出さずに切りかえしを考えるところでした。しかしこれはすでに勝負あり、5分ほど考えた後に攻めに来ましたが、後手は飛車先が重すぎ。こちらは突きあわずに角を切って寄せに行き、あとは一手一手。桂を跳ねられた時は冷や汗をかきましたが、今年一番の切りかえしを思いついての逆転勝ちでした!

 いや~逆転で勝つ将棋ほど快感なものもないです。しかも、流れの中でではなく、何手も前からトラップを思いつき、それをまんまと決まった瞬間といったら仕事の疲れなんて一瞬で吹き飛んでしまいます(^^)。というわけで、「自分でひねり出したトラップが炸裂して勝つ将棋ほど快感なものはない」というお話でした(^^)。あ~気持ちよかった。でも、あと1年以内に抜かれそうだな。。

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第68回NHK杯 大石直嗣 vs 丸山忠久 (角換わり)

20180701NHK杯 終盤の丸山さんが強かった!劣勢であとは大石さんが詰ますだけ、やっぱり世代交代は進んでるんだなあ…かと思ったんですが、そこからなんと見事な受け潰し。そこからは電光石火、丸山さんが簡単とは思えない詰め将棋を見事に決めてしまいました。盤面図みたいな状況から(持ち歩の数とかはちょっと違うかも)15手詰め?17手詰め?いや~飛車切って拠点ゼロのところから寄せるって、僕は自玉に必至が掛かっていて敵玉を寄せきるしかないという状況でない限り、なかなか踏み込めません。今日だって、もし踏み込んでたら銀のかわりに角打って逃してたし(^^;)>イヤア。こういうのを一手30秒でパッと読み切ってしまうんだから、何度もタイトルを取った人の終盤力は違いますね。

 面白い対局でした!詰め将棋、強くなりたいなあ。。

 

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ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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